カテゴリー「楽園を捜して」の106件の記事

2013年9月18日 (水)

久々の鑑賞の時間

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久々に鑑賞の授業に参加させて頂きました。

「久々」と言っても、中学校での授業は初めてなのでどんな風になるのか、てんで見当もつかず、私もかなり緊張してました。
幸い、今回は授業者ではなく、作品の制作者として解説をするだけなので、ほとんど「お客さま」状態だったので、気持ち的には幾らか楽でしたが。

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何の予備知識も無しでの、いきなりの作品鑑賞で始まりましたが、皆さん熱心に見てくれてました。
ただの通りすがりの振りして、鑑賞している生徒さんたちに混じって、彼らの喋る言葉に聞き耳を立ててました(自分の風貌から察するに、きっと正体はバレていたと思うけど、ハハ)。

それを聞きながら、感心するやら、驚くやら。

「この2点の作品の視点が違う(見上げる構図と見下ろす構図)は何故だろう?」なんて疑問が出た時には、正直、自分でも考え込んでしまいました。

それにしても「(カバが)街を守っているみたい」と言う感想は初めてで「目からウロコ」でした。(「脅している」とか「怒っている」と言う感想が多かったので)

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皆さんの熱心さを見て、解説を始めたこっちもついつい熱が入ってしまい、時間ギリギリまで喋ってしまいます。
あまり喋り過ぎたような気もしますが、こちらの思いの半分でも伝われば、まあ、良かったのかな?

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こんなワークシートを使いながら授業を進めて行く訳ですが、それにしてもよく書きます。
作品を鑑賞しながらメモを取り、発表を聞きながらさらにメモを取り、解説を聞きながら...とだんだんと文字で埋まって行きます。

このうらに授業の感想を書く欄があるんですが、私がすっかり喋り過ぎたおかげで、残り時間が少なくなったにもかかわらず、全員きっちりと埋めていたのには驚かされました。

先生曰く「小学校の時から、テストなどでも『考えて答える』訓練をしているので、みんなこれくらいは書けるんだ。」とのこと。
自分が中学生だった頃の事を考えると、驚異的とすら言える書き込みの量でした。

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そんな感じで、無事授業も終了。
参加者の生徒さん、授業者の先生、ありがとうございました。

おかげさまでこのシリーズもほぼ一年ぶりですが、日の目を見る事ができました。

でも、もうそろそろ潮時かな?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら

  http://nakanoshuichi.com/

Shuichi NAKANO official website / English edition

  http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html


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2010年11月12日 (金)

「楽園を捜して」作品解説/ココに咲く花

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ここはみんなが集まる場所で、
ここはいつもにぎやかな場所。
こんな所に、大きなサクラの樹があって、
たくさん花をつけたなら、
みんな お弁当や飲み物を持って

ワイワイ、集まって来るのかな?
そんな楽しそうな場所を見つけたから、
ボクらもココに降りてみよう。


・2010年/パネルに綿布・油彩と卵テンペラ/F50(91×117cm)
・出演:サクラ
・場所:中土橋(秋田市/千秋公園入口交差点そば)
*上の文はキャプションに掲載したものです。



この作品は、同じ年の3月に秋田市のアルヴェという場所で行われた「サクラサク展」のために制作した作品。

もともと「都市シリーズ」の方は、巨大生物じゃなくて、この巨大樹が先に描かれていて、流れとしてはしばらく振りに復活したシリーズと言う印象。
(ここまで書いて、去年落選してまだ未発表の巨大樹シリーズがある事を思い出した)

ちなみにこのサクラの樹、ちゃんとしたモデルが存在していて、それは数年前、福井県を車で走っていた際、とある上り坂の突き当たりに見つけた樹なんです。それ自体は特に大きかった訳でもなく、どちらかと言えば普通以下の目立たない樹だったんですが、その背後に見えた真っ青な空とのコントラストが、スゴくきれいで、思わず見とれてしまったという出会いでした。

巨大サクラと言えば、これもしばらく前に描いた「13年目の奇跡」以来です。そういえば以前小学校での展覧会で行った人気投票では、そのサクラの樹が他の動物たちを押しのけダントツの1位に選ばれ、「子どもと言えども、やっぱり日本人はサクラの樹が好きなのかな?」などと考えた事を思い出します。

掲載作品の方に話を戻すと、この作品を見た人の中には、これが巨大樹だと言う事実に気が付いていない人が、結構いるという事。

「巨樹」と言う言葉が、現実にあるものを示す言葉としてもあるぐらいですから、その範疇にしか見えなかったのかもしれません。
そのため今回の作品群の中では、もっとも「普通の風景に見える作品」という事で良い意味では一番落ち着いてみる事の出きる作品でありました。(逆に「インパクトには欠ける」ということ)

「まあ、巨大動物は出現すると困るけど、巨大樹なら別に問題ないかな?」

という事かもしれませんが、実際、掛け布団サイズの花びらが散ってくるとなると、その後始末など、それはそれで結構大変だと思います。

         *     *     *     *

遅ればせながら、こんな風にボチボチと出品作の解説をして行こうかと思います。
...と思って書いてみると、案外書く事が少ないのかな、と思う今日この頃ですが、時々お付き合い下さい。

そうそう、ポスターでの参加なんですが、京都市内で二日間ほど作品が展示されるようです。
詳細については、こちらの方からご覧下さい。→(Click)

自分の知らないうちに、こんな風になるなんて不思議ですね。
協力してくれた方、「お気に入り」に登録してくれた方、本当にありがとうございます。



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2010年10月20日 (水)

なくなる、そして いなくなる。

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キリンはもういません。

そして看板からもサインが消えました。

また少しだけ寂しくなりました。



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2010年10月19日 (火)

とうとう本を作ってしまいました。

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以前の記事に「こんな絵を眺めていたら、自然に物語が生まれてくる」的なことを書きましたが、とうとう本当に本を作ってしまいました。

それもご丁寧に紐とじまでしてしまって。

もともとかれこれ20年ほど前にドイツに滞在していた際、そちらの大学に入ってやろうと画策し、せっせと作品集を作ったんですが、その時「どうせならむこうの教授たちを驚かせてやろう!」と思い、自作の作品集を見よう見まねで紐とじしたのがそもそもの始まり。
それからしばらくは作っていなかったんですが、久々にやってみて、細部なんかにこだわり始めると、「あ〜でもない、こ〜でもない」ということになって、なかなか上手く行きません。

それでも何とかここまでにはこぎ着けたので一安心です。

内容は、先日の個展で販売した「ミニタブロー」を7枚選んで、それぞれに「楽園を捜す」をテーマに短い文章をつけた物です。
文章自体は専門外ですので、「いかがなものか?」とも思いましたが、ただの作品集を作るよりは作る方の私はもちろん、手に取ってみる人だって楽しめるかな?とちょっと考えてこんな風になりました。

販売なんかも出来ればしてみたいんですが、今のところあても無いので、どうしようかな?と思案しています。

もっとも完全手作りですから、大量生産は出来ませんし、色々と個体差も出来る訳ですが、そこはそれ「ハンドメイド」という事でご了承下さい。

もし興味ありましたら、コメント欄からでも声をかけて下さい。

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昨晩辺りから急に冷え込むみたいです。
ちょっと天候が崩れたら、鳥海山も初冠雪するかもしれませんね。

そんな想いに激しく後ろ髪を引かれつつも、本日は所用で秋田市まで行ってきます。



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2010年10月15日 (金)

本を作る。作ろうかな?

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以前も記事にも書きましたが、こんな作品を眺めていると、言葉が沸いてきます。
「物語」と言うほど大げさな物ではないけれど、この作品を手に持って軽く揺さぶると、そっと響いてきそうな「小さなお話」。

そしてそんな「お話」を上手く拾い集める事ができたら、本でも作ってみようかと思います。

どんな本になるかは全然判らないし、いつできるかも判らないけれど、そんな物ができたら良いな、と思う今日この頃。

ひょっとしたら、自分にしか聞こえない物語。

今のところ、誰にも聞いてもらえる宛てもないお話。

どんな「お話」になるのやら??

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2010年10月12日 (火)

2010個展を終えて、その1/その動物たち

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作品を見られた方の感想に
「胸が苦しくなる、切なくなる。」というのがありました。

そして実を言うと、たまたま私が居ない時に来られた方で、作品を見ながら涙ぐんでいた方がおられたそうな。

どちらも、私がその場に直接いた訳でもないし、直接聞いた話でもないので、その事に対してコメントはできません。

でも、そんな話を耳にした時、ふと、自分がこのシリーズを描き始めた所の事を思い出してしまいました。

今回はそんなお話....

初めて描いたのは「大阪梅田から見たヒツジの群れ」で、大阪の街並の中にヒツジがボーッとしているという構図。
「芸術家」というよりは職人「絵描き」に近い自分にとって、描いている間は「このヒツジの毛並みが...」とか「このビルの影の色が...」とか、細部を見ている事が多い。

そしていざ、作品が完成して、全体を眺めてみると私がイメージしていた「どこか間の抜けたような牧歌的作品」というよりは、それとは似ても似つかない違和感みたいなものを強く感じたのです。

サル、キリン、ダチョウ、クエ...
そんな物をいくつ描いてみても、やっぱりその「異質感」みたいな感覚はついて回ります。

しかしながら、色々な所で作品を公開し、そこで「楽しいですね」「不思議ですね」「驚きですね」「面白いですね」なんて意見を多く聞くうちに、私自身もそんな違和感を「気のせいだった?」と勝手に思い込んだのか、いつしか忘れてしまい、それはいつしか「みんなが楽しんでくれるなら...(もちろん自分も)」という気持ちが先行し、とうとう「秋田シリーズ」なんて物にまで発展して、自分自身もちょっとだけ舞い上がったりもします。

そんな時、前述のような話を耳にして、再び、その昔の感情が突然、舞い戻ってきます。

そしてその違和感を落ち着けるべく、一つの解答を用意しようと考えを巡らせます。

この動物たちは、「自分の姿」ではないのか?

現状に満足できず「楽園」を捜している自分。
そのくせ「楽園なんかどこにもあるはずがない」とあきらめている自分。
そして自分以外の周囲に対して無関心な自分。


そう考えた時、別の気持ち悪さは残るけれども、最初に感じた違和感だけは、少し無くなるような気がします。

この解答が正しいのかどうかは判りません。
また答えが一つとも限りません。

だからこそ、作品を見て「楽しい気持ち」で帰られる方もあればで、「哀しい気持ち」で家路につかれる方もいるのでしょう。

もちろん私としては、どんな想いであれ、「想い」を抱いてもらえたという事は、ある意味成功だったのかもしれません。

ご来場頂き、誠にありがとうございます。



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ちょっと会わない間に

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個展の間、ほぼ一週間、家を空けました。

で、個展最終日に読み聞かせを行なう妻と一緒に、会場にやって来た我が子に、久し振りに会いました。

たった一週間会ってないだけでしたが、このわずかの間に少しだけ成長したような気がします。

なんか不思議だな。

それとも「親バカ」?

ま、私の場合は「バカ親」か...。

色々不便をかけてゴメンなさいね。

また一緒に遊ぼうね。

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個展の総括についてはまた後ほど。



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2010年10月11日 (月)

一度、食べてみたかったんだよね。

一度、食べてみたかったんだよね。
いつもは近くの讃岐うどん食べてたんだけど。
これ食べたら、帰路につくよ。

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本当にありがとうございました!

本当にありがとうございました!
ちょっと遅れましたが、6時頃には片付けも全て終わり、全日程を終了致しました。
来場された方、応援してくれた方、ココラボのスタッフの皆さん、お騒がせした川反中央ビルの皆さん。
本当にありがとうございました。

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そろそろ終了

そろそろ終了
動物たちも帰り仕度を始めたようです。

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