カテゴリー「小さな美術館」の27件の記事

2013年9月18日 (水)

久々の鑑賞の時間

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久々に鑑賞の授業に参加させて頂きました。

「久々」と言っても、中学校での授業は初めてなのでどんな風になるのか、てんで見当もつかず、私もかなり緊張してました。
幸い、今回は授業者ではなく、作品の制作者として解説をするだけなので、ほとんど「お客さま」状態だったので、気持ち的には幾らか楽でしたが。

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何の予備知識も無しでの、いきなりの作品鑑賞で始まりましたが、皆さん熱心に見てくれてました。
ただの通りすがりの振りして、鑑賞している生徒さんたちに混じって、彼らの喋る言葉に聞き耳を立ててました(自分の風貌から察するに、きっと正体はバレていたと思うけど、ハハ)。

それを聞きながら、感心するやら、驚くやら。

「この2点の作品の視点が違う(見上げる構図と見下ろす構図)は何故だろう?」なんて疑問が出た時には、正直、自分でも考え込んでしまいました。

それにしても「(カバが)街を守っているみたい」と言う感想は初めてで「目からウロコ」でした。(「脅している」とか「怒っている」と言う感想が多かったので)

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皆さんの熱心さを見て、解説を始めたこっちもついつい熱が入ってしまい、時間ギリギリまで喋ってしまいます。
あまり喋り過ぎたような気もしますが、こちらの思いの半分でも伝われば、まあ、良かったのかな?

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こんなワークシートを使いながら授業を進めて行く訳ですが、それにしてもよく書きます。
作品を鑑賞しながらメモを取り、発表を聞きながらさらにメモを取り、解説を聞きながら...とだんだんと文字で埋まって行きます。

このうらに授業の感想を書く欄があるんですが、私がすっかり喋り過ぎたおかげで、残り時間が少なくなったにもかかわらず、全員きっちりと埋めていたのには驚かされました。

先生曰く「小学校の時から、テストなどでも『考えて答える』訓練をしているので、みんなこれくらいは書けるんだ。」とのこと。
自分が中学生だった頃の事を考えると、驚異的とすら言える書き込みの量でした。

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そんな感じで、無事授業も終了。
参加者の生徒さん、授業者の先生、ありがとうございました。

おかげさまでこのシリーズもほぼ一年ぶりですが、日の目を見る事ができました。

でも、もうそろそろ潮時かな?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら

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2013年9月 5日 (木)

「おといねっぷの森」から

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おといねっぷ(音威子府)は道北にある小さな村。
かの動物園で有名な旭川から日本最北の市「稚内」へと北上する国道40号線の途中にある村。

私自身、その稚内に5年ほど住んでいた事があり、その間、この村も何度か通ったことはあるのだけれど、正直に言えば、道の駅でのトイレ休憩以外でクルマを降りたことが無い。
そのトイレ休憩にしても、この音威子府から稚内へと車で北上する途中の1時間強の道のり(音威子府〜豊富町まで)の周囲には原野か牧草地がひたすら続くのみで、国道沿いに民家はおろか小屋の類いもほとんど見あたらず「公衆トイレはおろか、借してくれそうなトイレすらない!」と言う事情があるからで、そうでもなければ、わざわざ立ち寄ったりすることも無い様な寂しそうな村でありました。(本当は私が何も知らないだけ。地元の方、ごめんなさい!)


そんな村にある美術と工芸の指導に特化した高校が「おといねっぷ美術工芸学校」である。
その学校生活やカリキュラムの特殊性に加え、在校生がさまざまな公募展で優秀な成績を収めているため、その世界では色々と注目されているようで、本書は、そこに赴任した校長先生の手によって書かれたものである。

本書のタイトル「奇跡の学校」と言うのは、いささか言い過ぎのような気もしないでもないですが、本当にこの本にあるように、美術や工芸の制作を通じて人格形成がなされ、人が成長して行けるのであれば、これはこれで一つの「理想の学校」の姿であるような気もするし、芸術家や職人をめざすとかどうかは別としても、子どもたちにとってはひとつの「憧れの学校」では無いかと思います。


今、住んでいる秋田からはあまりにも遠く、ある意味辺鄙な場所でもありますが、もし進路に迷っている中学生の方がおられましたら、この本を読んで「世の中にはこんな不思議な学校もあるんだなぁ」ということをちょっと思い出してくれたら、また一つ選択肢が増えるのかもしれません。
(迷いが増えるだけかもしれませんが)


「奇跡の学校ーおといねっぷの森から」/石塚耕一 著/光村図書 刊


*北海道おといねっぷ美術工芸学校のサイトはこちら

 



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2011年11月19日 (土)

握手してもらえますか?

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同じ会派に所属している方からのお誘いで実現した今回の学校内展覧会。

以前のエントリーで研究授業の様子をお伝えしましたが、その翌日から校内にて「楽園を捜して vol.2」の全作品公開が2日間日程で行われました。

続きを読む "握手してもらえますか?"

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2011年10月20日 (木)

久々の「小さな美術館」決定!

11102001             (これは一回目の時の写真です。)

秋田市内のとある学校から依頼で、久々に「小さな美術館」が開催されます。

しかも今回は、昨年の個展に出品した「楽園を捜して/秋田編」の作品群での構成なので、全て秋田市の街並をモチーフにした作品での開催です。

見る子どもたちが見知っている街並なので、どんな風に反応するか、今からちょっと楽しみです。

今回は小学校の研究授業の一環なので「小さな美術館」と名乗るかどうかは微妙ですが、作品自体もほぼ一年ぶりのお披露目なんで、今からちょっとドキドキしてます。

こっちも色々と手配しなきゃね。



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2010年4月21日 (水)

「かいじゅうたち」のお面を作る

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先日の日曜日、市内のとある場所にてワークショップを行なってきました。

最近、映画にもなった絵本「かいじゅうたちのいるところ」を読んで、

かいじゅうのお面を作ろう!!

ベースになっているのは、一昔前なら、どこにでもあった買い物袋。レジ袋が主流になってからは、とんとその姿を見かけなくなりましたが、ある所には今でもちゃんとある訳です。

そんな袋に外を見るための視界用の穴を開けたら、後は自由に目、口、鼻などをつけ、オリジナルの「かいじゅう」を作って行きます。

ワークショップの一番の良い所は、他人の発想を学べる所。

自分一人では思いも付かなかったアイディアを、隣に居る誰かが教えてくれます。
そしてさらにみんなが出すアイディアを参考にしながら、さらにそれを進化させたり応用させたりする事で、新たな発想が生まれて行きます。

そんな風にお互いを刺激し合いながら、作品は出来上がって行きます。



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「第28回上野の森美術館大賞展」はもうすぐ始まります!
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2010年3月18日 (木)

また雪が降る...

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雪の結晶を作ってみよう!!

そんな課題で、切り紙をしてみます。
いつもは真面目にデッサンとかを教えてますが、たまには息抜きも兼ねてこんな事もやってみます。

手順は折り紙で三等分の三角形を作りながら六角形に切り取る所から始めるんですが、これがちょっと難しい。

で、これができたら好きなように切り抜いてから、再び開くと....

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最初のプランでは、六角形の切り紙を大小取り混ぜて貼り合わせて、作ろうと思っていたのですが、何故か不思議な事に、切り方によっては、一つの紙だけで、雪の結晶のような形になりました。
こんなのも自分一人でアトリエにこもってやっているだけなら気が付きませんでしたが、数人でやっていると、思わぬ所から新しいアイディアが生まれてきて、そんなのがちょっと楽しかったりします。

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最初のが「静かに降る雪」ならこれはさしずめ「吹雪」といった感じでしょうか?

で、この作品、よくよく見てみると、決勝の中に、色々な生き物が隠れています。
(生物以外のモノもいるかな)

ちょっと捜してみて下さい。

何が隠れているのかな?

———————————————

リクエストがありましたので、先日届いたDMの画像を添付しておきます。
展覧会の詳細はもう少し会期が近づきましたら、お知らせしますが、気に入りましたら、このDMの画像でしたら、コピペでどんどん宣伝して下さい。

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「小さな美術館がやって来る!」計画、進行中!
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2010年3月13日 (土)

「11600000000分の10000」なのかな?

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昨日、簡易書留でこんな書類が送られてきました。

開けてみますと、中身は「ハートアートの森」の件で、最後まで難航しました「著作物利用許諾契約書」を含むその他の文書。

結局の所、この着地点は「(第三者に利用を許諾する場合)乙(秋田県知事)との協議のうえ、これを定めるものとする。」
ちなみに「秋田県知事が私と協議してくれるのか?」と質問した所、秋田県教育庁特別支援教育課/エリア開設準備班の担当(2009年度現在)の方の話ですと、その場合「実質、施設管理者である、学校長との協議になります。」という事でした。
そう取り交わした内容、両者ともしっかりと憶えておいて欲しいものだとは思いますが、自分はともかく、担当が変われば、忘れ去られるのかな?

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この寄贈に関わって、もう一つ疑問に思っていた事があります。
それはこの寄贈が決まってから、正式に「寄贈に対するお礼の言葉」を頂いていない事。
確かに、相手が提示した条件を了解した上で、こちらが勝手に公募に応じている訳ですから、「そんなのは知らん!」と言われれば確かにその通りなんですが、

「この度は趣旨に賛同して頂き、作品を寄贈して頂ける事になり、大変感謝..」

ぐらいの一言があってもお互い損は無いし、こちらもいくらか気分よく、作品を納められるのかなぁ、とも思うんですが。

そう思っていた所に上記のような文章が届いたわけです。 
内容の取り方は人それぞれですが、私はこれを見た時、

「作品を寄贈したいと言って来たから、受け取ってあげます。」

と言われているように感じたのですが、それは私の性格がネジ曲がっているからなのでしょうか?

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そしてもう一つ、中から出てきた、「記念品」と上書きされた小さな包み。
どうやら「図書カード」のようです。文章によれば

採用が決定いたしました制作者様に次のとおり、記念品をお届けいたす事になりました。」という事らしいです。

お気持ちは大変結構な事ですが、寄贈の契約が済んだこのタイミングで、こんな風に送られてくると、何となく素直に喜べません。
(やっぱり私がひねくれているから?)

もともと、こういった行為を期待していたわけでもありませんし、そんな約束をしていたのでもありませんので、お返ししようかとも思いましたが、これ以上混乱を来しても仕方がないので、この図書カードは、もっと多くの人に役立つような形で、使おうと考えています。



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2010年3月 6日 (土)

現場下見と最終打ち合わせ

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立ちこめる濃霧の中、公募「ハートアートの森」の作品の設置場所となる「あきた総合支援エリア かがやきの丘」の現場確認と最終打ち合わせに行ってきました。

建物本体の工事はほとんど終わっているような感じでしたが、駐車場も含めた周りの設備はまだまだこれから、という感じで、ブルドーザーやらクローラーダンプやら、パワーショベルやらが幅を利かせている、まさに工事現場の様相。
担当の方の案内で、ひたすら続く敷き鉄板の列の上を、車をガタガタ言わせながら搬入口へと向かいます。

建物内で、取り付けの担当さんと合流してから、見本作品を片手に向こう側が霞むほどの長い廊下を設置場所に向けて歩いて行きます。
ホント、動く廊下でも欲しくなるくらいの長さです。

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設置場所の「小体育館」は、ここよりも大きい体育館が別にあるので便宜上「小」と呼んでいるだけのようで、その名とは裏腹に、このまま別の中規模小学校に移設しても十分に使えるほどの広さです。
で、実を言うと見本として持ち込んだのが下の絵(裏返し)ですが、これをもって行ったのは、このF50号の大きさがこの壁面に耐えうるかどうかを確認するためでした。
こうやって見るとやはり小さ過ぎるような気がしましたので、この場で出品作品数を7点から6点に変更したい旨を伝え、了承して頂きましたので「全てF100号」での展示に変更となりました。

で、実際にはこの出入り口上部の壁面が設置予定場所なんですが、この写真をクリックしてみて下さい。設置予想図をご覧頂けるかと思います。

真下から見上げる時には、中央部の作品の下にある空調設備がちょっと気になりますが、一歩下がって見れば良い事ですので、全然問題はなさそうです。

設置場所の確認が終了した後に契約書などの最終確認です。

基本的にはそれ以前の会見にて、お互いの言い分も出し合い、ギリギリ両者合意できる線までは持って行きましたし、今回も足りない部分や、要望もしっかり聞いて頂きましたので、だいぶんとスッキリとした気持ちで確認できました。

私みたいな世間知らずの若ゾウ(もう若くないけど)の自分勝手な言い分を、担当の方にも我慢強く聞いて頂いた訳ですが、ずいぶんと不快な想いもさせてしまったのではないでしょうか?

本当に申し訳ないです。

そして感謝しています。

後は双方で、契約書に判をついて取り交わしてしまえば、搬入を残すのみとなりました。
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2010年1月22日 (金)

トヨタレンタカーの言い分

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今回の「小さな美術館」は訳あってレンタカーでの搬出。
秋田で借りて湯沢で乗り捨てしなきゃならなかったので、そうなると選択肢は湯沢に営業所があるのはトヨタ・レンタカーのみ。

で、借りたのがこのタウンエースなんですが、これがなかなかの曲者。
まずは、融け始めたワダチの残る雪道では、真っ直ぐ走りません。幾度と無くハンドルを取られ、ケツを振りながらの走行。FRなんで仕方がないのですが、4WDになれてしまった体には少々辛いです。
(対向車も無く、尚かつレンタカーじゃなかったら、この状況もそれなりに楽しめたんですが..)

でも、それ以上に驚いたのが荷物固定用のフックが無い事

搬出して来た作品をいざ荷台に積み込み(長さはF100号ピッタリ)、ロープで固定しようと思えども、その手がかりになるフックが無いのです。

商業用のバンなんだから、荷物を積むためにこの車を借りる訳ですから、この配慮の欠ける設定には言葉もありません。
だいたい、固定できないおかげで、移動中に荷物が動き、荷台が傷ついたらその責任は誰が取るんですか?
当然、借り主である私ですよね?

にも関わらず、これじゃ本当に怖くて運転もままなりません。

で、返却時に湯沢支店で、その事を訴えてみると、受付の方が一言。

「この(冬の)時期なら4WDのハイエースなら安全ですし、フックもついてますよ!」

この答えに、しばし絶句。

ハイエースは、さらに3000円、お高いでしょう!!

雪道じゃない春夏はそのフックだけのために4WDのハイエースを借りなきゃならない訳?!

それって、どう考えても答えになってないよね。トヨタレンタカーさん!!



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2010年1月20日 (水)

小さな美術館がやって来る!/太平小学校

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今時はめっきり少なくなった「自校給食」。
センター給食と違って、温かくて良いんですよね。

今回の「小さな美術館」は、今でもそんな温かい給食が食べる事のできる太平小学校に行ってきました。

今回は、私との窓口になって頂いた先生率いる5年生の面々にもお手伝い頂いての展示作業。でも、実際の作品に触れるのは大人でも気後れするくらいですから、最初はおっかなびっくりでしたが、そんな中にも積極的に動いてくれる子が数名いて、とても助かりました。

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ちょうど準備が終了したのと時を同じくして、1・2年生が来場。
2時間目を鑑賞時間に設定していたのでしたが、どうやら学年毎に時間差を設けての来場のようです。

色んな事を質問してくる子。
友だちと何かを言い合いながら見ている子。
「何かを発見した!」と言って、教えに来てくれる子

人数や規模こそ違いますが、子どもたちの反応の仕方は、前回の湯沢西小学校とそんなに大きく変わりません。
でも校長先生などの話を伺った所、いつもと違い、やっぱりちょっとみんな緊張しているみたいです。

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それでも、恐る恐る「さわれる油彩画」のコーナーで触ってみたり。

中でも愉快だったのはわざわざ取材に来て頂いた某紙の記者さんとのやり取り。
最初はセオリー通り、子どもたちに丁寧に感想などを尋ねていた記者さんでしたが、ある時点で立場が逆転、記者さんの方が子どもたちの質問攻めにあっていました。色々な場面で取材を受けますが、こんな光景に出くわすのは初めての事で、私も思わずカメラを向けてしまいました。

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投票券の方も概ね好評で、「(残りを)しおりにするんだ!」と言って大事にしまっていた子どもいたそうで、正直、作るのに結構手間もかかりましたが、こんな言葉を耳にする度、なんか報われた気がします。

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休み時間を挿んで、3・4時間目はいよいよワークショップの開催です。

今回参加してくれたのは、5・6年生18人とその他会場に来ていた先生方など数名。本当は作業台の上でやる予定でしたが、机などを押し込んでしまったためにスペースが取れず、仕方なく地べたでの作業。
でも結果的にいえば、この感じが隣との距離を微妙に近づけてくれたのか、和気あいあいの雰囲気の中で作業が進められて行きました。好天が幸いし、床の上での作業が苦にならなかったので良かったです。

で、一体何をやっているかと言うと...

「秋田市を動物園にしよう!!」

ということで、タテ80センチ・ヨコ3メートルの秋田市の写真を用意して、そこにみんなに描いてもらった動物を切り貼りしていきます。

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「自分で新種の動物を作っても良いよ!」というと、ピンクのパンダやカラフルなペンギンが出てきたり、ゾウとキリンの合体した動物に一同、度肝を抜かれたり。

もう一つ工夫したのは「雲形の吹き出し」に自分の名前とともに動物の名前を記入するという試み。
前日の夜に思いついて(これも先日までやっていた展覧会から発案したもの)始めたのですが、既存の動物はともかく、「新種」の動物たちの名前がまた結構愉快で楽しめました。中にはこの命名の方にかなりの時間をさく子もおりました。

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授業の導入部でかんでしまっただけに、その後どうなるのかと内心ヒヤヒヤしていましたが、気が付いてみれば、もう授業終了10分前になっていて、慌てて片付けを始めました。
最初は辺りの様子をうかがっていた子どもたちでしたが、先生方の事前指導にも助けられ、作業は思った以上にスムーズに運び、何と言っても私が想像していた以上に子どもたちの描く動物が上手なのに驚いているうちに時間が過ぎて行った、と言う感じでしょうか。
授業の終わりには5・6年生の代表の方からの「感想とお礼の言葉」みたいのもあり、嬉しいやら照れ臭いやら。

最後の搬出も先ほどの5年生に協力を頂き、今度はみんなで手分けして玄関まで作品を運んでもくれました。

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太平小学校の職員のみなさんや子どもたちを始め、この関わりを最初に作って頂いた方や、わざわざ遠くまで取材に来て頂いた記者の方々など、その他にも多くの方に支えられた展覧会「小さな美術館がやってきた」第2弾も無事、終了する事ができました。

本当にありがとうございました!!



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