カテゴリー「制作日記」の63件の記事

2009年11月14日 (土)

物理的なそれと心的なそれ/被写界深度の話

09111401

絞りをめいいっぱい開けて、シャッターを切る。
すると見せたい所にだけピントがあって、その前後はボケて、奥行きのある写真ができます。

見せたい所を際立たせる事で、撮影者の思いを明確化するときなどに使う手法。

これが私の言う所の、いわゆる
「物理的被写界深度」

何故に「物理的」といえば、これはレンズの絞りとそこからの距離によって、極めて法則的に生じる現象ですので、あえてこう呼びます。

で、こんな写真を撮っていると、当然、こんな絵が描けないかと思い、ちょっとやってみます。

09111402

すると、こんな風になります。

「これは面白いかも...」

やってみると、確かに「物理的被写界深度の浅い写真」の様な雰囲気を醸し出した絵になってきます。

まるで天下でも取った様な、軽い高揚感のもとで制作を続けているうちに、ある事に気が付きます。

「こんな絵、どこかで見た事あるなぁ...」

で、よくよく思い出してみると「そんな作品はとうの昔から描かれている。」という事実に行き当たります。

例えばこんな風に...

09111403

これはベラスケスと言うスペイン人が、今から400年近く前に描いた作品の部分なんですが、①の人を良く見て下さい。
(この写真自体、全体的にピンぼけでわかりにくいかもしれませんが)確かにこの人は「ピンぼけ」見たいに描かれています。
ここを暗くぼかす事によって、手前(=見せたい所)を際立たせ、明確化する、つまり「被写界深度の浅い写真」と同じ様な効果を生み出しています。

で、私はこれを
「心的被写界深度」と呼びます。

なぜ「心的」かと言えば、②の人を見てみて下さい。
写真であれば一番手前の人にピントがあっていて、その奥の人①のピントがボケているとすれば、更にそこより遠くにいる人や、もっと奥の背景などはもっとボケるはずにも関わらず、②の人はピンぼけしてません。

単純な物理法則に依るのではなく、作家の意図によって、一つの画面の中で「深度」を自由に使い分けることから、仮に「心的」とよびます。
(なんなら「作為的」とか「無秩序的」とか、呼んでも構いませんが)

ちなみにこの①の場合、さらに暗室作業で言う所の「焼き込み」みたいな事をする事で、さらにピンぼけみたいな効果を出しています。

長くなってしまいましたが、要するに、絵画の世界では、ずっと以前からこんなことは行なわれていたというお話。
別段、新しい試みではないことに、今更気が付いて、ちょっと赤面しています。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

Ntj09[ネオテニージャパン秋田/サポートプロジェクト]


| | コメント (0)

2009年11月12日 (木)

何してるのかな?

09111201

久びさの制作日記です。

09111202

別に、この間仕事をしていなかったという訳ではありませんが、かと言って、その過程において、別段、何か特筆する事があった訳でもなく、単純に「書くべき事がなかった」という所でしょうか?

09111203



こんな風な小品ばかりですで、贈答用だったり、依頼品だったり。

例え依頼は一つであっても、選択肢を幾つか用意しておいた方が無難です。

残れば残ったで、展覧会などに出せば言い訳ですし。

ご覧のように大作用のキャンバスも用意してありますので、この辺りの小品が片付いたら(いずれも少しずつ未完成)、そちらもボチボチ始めて行く予定です。

最後に、今現在進行中のもっとも「HOT」な新作です。

ここはどこ?

私は誰?

09111204




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

Ntj09[ネオテニージャパン秋田/サポートプロジェクト]


| | コメント (0)

2009年11月 9日 (月)

そろそろ撮りたい物を待ちましょう。

09110901

新しいおもちゃを与えられた子どもみたいに、シャッターを切りまくっていた昨今。
そんなおり良く雪景色に出合えたりと、テンションが上がりまくっていましたが、そろそろ冷却期間に入らないと行けません。

そんな訳で昨日の好天にも、あえて外には出かけず、家にこもります。
(車にガソリンも入ってなかったしね。)

09110902

135ミリでこんな写真を撮ってみます。
絞り全開で無限遠撮影すると、何故かどこにもピントの合っていない様な写真になります。
で、4〜5.6ぐらいでようやく上の写真ぐらいに落ち着きます。

09110903

理由はよく判らないが一種の「くせ」みたいな物と解釈し、無理矢理、理解・納得します。

もともとこんな大きなレンズ、都市を描く時に使うパノラマ合成用にしか使っていなかったのだし、どちらかと言えば、広くのんびりとした風景を撮る事が多いので、ある意味視野の狭いレンズはとても使いにくいのです。

09110904

空の写真なんかで言えば、借り物のコンデジの方がよっぽど広くて気持ちよく写ってくれます。
ポジフィルムモードなんで、青い空なんか、ただシャッターを切るだけで、気持ち良いくらい青く写ってくれるし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんて事を、大して知りもしないのに、べらべらと書いてしまう自分。

自分でも気付かずに、それくらいハマっているという証拠。

撮れた写真が良いからと言って、それで良い絵が描けるとは限らない現実。

特に今の写真は、カメラという機械のマジックによって、良く見えている写真がほとんどなので尚更です。

でも今はとりあえず、昔撮り貯めた写真を眺めながら、制作を続けて行かなければなりません。
同時に、今撮っている写真を、どんな風に絵にして行こうか思案している所でもあります。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

Ntj09[ネオテニージャパン秋田/サポートプロジェクト]


| | コメント (0)

2009年8月20日 (木)

こんな作品も作ってます。

09082001

そろそろ、制作の方も本調子。

と言いたい所ですが、実際の所、先日の二人展の名簿を整理したりしていて、なかなか進みません。
おまけに暑い日が続き、午後のアトリエは蒸し風呂状態で、作業はおろか、入室さえ躊躇してしまう様な始末。

09082002それでも何もしない訳にも行かず、こんな小品を作っています。
一つひとつはどれも一度描いた事のある風景ですが、それを同じコンパクトサイズにして、一箱に納めてみます。
バラにして、かわいい額にでも入れて販売、なんて事もできそうですね。

風景の標本箱

そんな感じかな。

絵を描いているよりも、外側の箱を作っているときの方が楽しかったりして。

誰か欲しい人、いますか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html





| | コメント (0)

2009年8月11日 (火)

消え行く物たち

09081101

展示用の作品を捜して、あっちこっちの梱包を紐解いていたら見つけた一点。
10年くらい前にこのモン・サン・ミシェルが描きたくて、わざわざここまで行った時の事を思い出します。

電車が来る時間帯にしか開いていないこの近くの駅。
傍らに佇んでいたアザラシ(?)
パンより容積の多いツナが入っていたサンドイッチ。

この頃は退職金をもらったばっかりで、結構ゆとりのある生活をしてましたが、今ではそれも夢まぼろし。

総額1000万円近い価格の絵(7点)が手元から消えて行くと言うのに、懐の方はちっとも膨らむ当てもなく、かえって萎んで行くばかり。

そろそろ新作を作る材料費も厳しくなってきたので、こんな古いキャンバスを引っ張り出して、裏キャンに貼り直す予定です。

よくよく考えてみれば、この絵も公募展に落選して以来、日の目を見る事なかったような気がします。
せっかく世に生まれてきても、生みの親でもあり、育ての親でもある絵描きが不甲斐ないと、所詮は駄作に終わってしまい、一生表舞台に出る事、叶いません。

許せ、我が子!!

こんな風に、今ではもう、記録にしか残っていない作品が、結構たくさんある訳です。
で、他にもないかなぁ、と思って捜してみましたが、すでにそのほとんどが裏キャンとしての運命を全うしており、手をつけられる状態には無いようです。

まあ、冷静に考えれば、車一台買える様な値段の絵なんか買う人、そうそうはいないですしね。

絵描きなんか趣味でやる程度が、実害もなくて一番良いのかもしれません。
って、私が言っちゃお終いか...。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html





| | コメント (0)

2009年8月 1日 (土)

「世界ノカケラ」湯沢展、いよいよ始まります!

09080101

昨日は、夜の11時くらいまでかかりました。

田村さんと、お義父さん、そして私の3人での展示作業。
あーした方が良い、こーした方が良い、などとワイワイとやりながらであります。

色々な方の励まし、声援、叱咤、お手伝い、ご協力によって、何とか開場まであとちょっとまでこぎ着けることができました。

「展示スペースまで、自分で造っちゃうんですね。スゴいなぁ。」

みたいなことをおっしゃられる方もいますが、本当にスゴい人なら、

「俺が全部準備しておくから、お前は絵だけ描いていろ!」

なんて人が出てくる訳で、自分の作品にはそこまで人を惹き付けたり、動かしたりする力はないのか、などと考えると、ちょっとがっかりもしますが、それでも冗談か本気かはともかく、「近くでやるんだったら、見に行けるんだけどなぁ。」と言う方もおられる訳で、そういった方の声に答えるべく、様々な人に支えられながら、ようやくここまで辿り着きました。

自分自身、実際にここまでできるまでは、「本当にできるのか?」わかりませんでしたし、そもそも「ここまでやってしまう」とも思ってはいませんでした。

兎にも角にも、本日10時、オープンです。

お近くの方、興味のある方、ぜひ足をお運び下さい。

最後に、ご尽力、ご声援いただいた皆様に、この場をかりて、改めてお礼申し上げたいと思います。

「ありがとうございます!」そして

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

09080102




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map3





| | コメント (0)

2009年7月31日 (金)

知らない所で、大変な事になっているらしい!?

09073101

「中野さんの事が、魁新報(地元紙)に載ってますよ」

昨日、知り合いから届いたメールで、初めて知りました。
最初は湯沢でのグループ展の事だろうと思って、近くのコンビニまで走り、その新聞を見てビックリ!!

それとは全然、別の件で大きく取り上げられてました。

ハートアートの森プロジェクト

と言うもので、これは簡単に言うと
「秋田県が来年の4月に開講を目指している施設『こども総合支援エリア』と言う場所に設置するアート作品の公募」に出していたプランが見事に審査を通過し、その場所に私の「動物と都市」を描いた一連の作品が、展示される事となったらしいのです。(プロジェクトの詳細についてお知りになりたい方は、リンクを貼っておきましたので、そちらをご覧下さい。)

なぜらしいかと言うと、新聞に写真付きでの発表ですから間違いのない事だとは思うのですが、当の作家本人には、関係各所からは、まだ何の連絡もないのです。だからもちろん、実際の展示プランなどの詳細も不明であり、喜びよりも、むしろ狐につままれたようで、不安材料のほうが大きかったりします。

さて、今後の展開はいかに相成るでしょうか?

ということで、この新聞にも掲載されました「キリンさん」ですが、一足先に今回のグループ展に出品する事にしました。この実物が見たい方はぜひ、会場に足をお運び下さい。

いよいよ明日の開場となります。

09073102




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map3




| | コメント (0)

2009年7月29日 (水)

会場が「ほぼ」出来上がりました!

09072901

合成写真にて失礼。

パネルも立て終わり、会場もようやく形になってきました。
パネルの汚れた所を塗り直し、ライティングバーの影が映り込まないようにしたり、そのバーの配線を直したりと、やる事はまだまだあります。

でもそれもこれも、ここまで組み立てて初めてわかる事。田村さんを始め、実家のお義父さん、会社の方、パネルを作ってくれた大工さんなどなど。たくさんの方々のご助力により、ようやくここまでこぎ着けました。改めて感謝、感謝です。

泣いても笑っても、騒いでも起こっても、開場まで、残すところあと3日。

キャパシティーの限界を越える前に、物事を一つ一つ、解決して行かなければいけません。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map3




| | コメント (2)

2009年7月28日 (火)

展覧会会場

09072703

上の写真が、今回の会場となる建物です。古くさいと言ってしまえばそれまでですが、なかなか趣のある建物であります。

会場前の一方通行を車でやって来るとこんな風に見えます。
ただ駐車場は、この手前になりますので、ここまで来てしまうと、またぐるっと回って来なければ戻れませんので注意して下さい。

向かって左に見えるのは焼き肉ダイニングで、そのままさらに進むと国道13号線にぶつかります。

色々とやってはみるものの、不安材料は次々沸いてきます。

先日のスポットライトも、ハロゲンは光源が痛いほど、目にまぶしい事に気付き、あえなく却下。一方、電球の方もこれまた光量不足で、再検討を余儀なくされる始末。

今から新しい器具を...。と思っても会期までに間に合うかは微妙な情勢。

捜すために車を走らせるのが良いのか、遅れるのを覚悟でネット注文すべきなのか?

床にワックスをかければ良かったとか、フライヤーの会場地図は90度回転させた方が良いとか。

「甘え」と言われればそれまでなのですが、「初めての事なので...」と自分に言い訳しながら、あーでもないこーでもない、と試行錯誤の繰り返し。言い訳でもしなければ、ただでさえ遅い回転が、いよいよ止まってしまいそうです。

もともと内向的(?)で、行動力なんか微塵もなく、自分が、一体何をやっているんだろうと、自嘲モードになりつつあります。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map2




| | コメント (0)

2009年7月24日 (金)

ほんの一部ですけれど・・・

09072401

昨日から、天井スポット用のライティング・バーを付け始めました
ということで、上の写真はそれに使う道具のほんの一部ですが、ご紹介。

名前を一つ一つ挙げて行ってもしょうがないので、詳細は省きますが、今回は、ありがたい事に道具の新規購入はまったくありません。強いて言えば塗装用ローラーの換えローラーぐらいで、ここにあるピットやドリル先も全て自前です。

買えば買ったで自分の財産になると思えば良いのですが、今回はただでさえ出費がかなりかさんでいるので、抑えられる部分はできるだけ抑えたいので。

という事で自前の道具を駆使して、全ネジを短く切ったり、天井に穴をあけたりしながら、ライティング・バー取り付けのための支柱を取り付けて行きます。
最初の一つ目は、試行錯誤を繰り返しながらだったので、だいぶん時間がかかってしまいましたが、後半は要領もわかってきてスムーズに進むようになりました。

あと1日もあれば完成するでしょう。

09072402




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map2




| | コメント (0)

2009年7月23日 (木)

日食、見ました?

09072301

日食と言えば、小学生の高学年(あるいは中学生?)の頃に、ろうそくでガラスに煤をつけ、観察した記憶があります。ちなみにあの宇宙飛行士の毛利さんも見たと言う北海道での皆既日食は、私が生まれるちょっと前の話なんで、それではないと思いますが、ガラスをあぶり過ぎて割ってしまった記憶と、昼なのに辺りが暗くなったという思い出だけがどこかに残っていたので、「皆既」ではないけれど、日食を見たのは確かなんです。

昨日が日食だという事は重々承知していましたが、出かける時点ではあいにくの空模様。
ということで、まあ、無理だろうとこの辺りからすでにあきらめモード。仕事中はそんな事もすっかり忘れて、せっせとパネル塗りに励みます。

「この四枚を塗れば、塗装は完了!」

ということで、次の行程についても思いを巡らせたりしながら、ひたすらローラーを転がします。
すると妻からの電話で

「日食、見えてるよ」

という事で外に出てみると、いつしか雨もやんでいて、確かに雲の切れ間から時々、太陽が顔を出しています。
しかも上手い具合に、薄い雲が太陽の下を横切り、その時には太陽の形が肉眼でも観測できます。

「あっ、欠けてる!!」

月みたいに、一部が欠けた太陽を確認する事ができました。

ちょっと興奮!

しかし終盤に近かったせいか、その影はみるみると小さくなり、やがて太陽は元の形と明るさを取り戻し、いつもと同じように、流れる雲の間を漂う如く、そこに輝いています。

しかし、すでに何事もなかったかのように佇んでいる太陽とは裏腹に、私の目の中には、文字通りその時に焼き付いた残像が、しばらくの間、視界の真ん中に漂っていました。

09072302




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map2




| | コメント (0)

2009年7月21日 (火)

ここまで広げます!

09072102

昨日は、予報によれば晴れるとのこと。

この機会を逃す手はないと、早朝から手持ちのブルーシートをかき集め、所狭しとパネルを並べて、塗装開始。

09072103妻が用事で大曲まで出かけてしまったので、今日は子どもと一緒に作業です。

本人は楽しそうに「もっとやりたい!」と言っているのですが、見ているこっちはハラハラドキドキで、しかも汚しても良い服装でもなく、時間は押してきているので、子どもの「ゆっくりペース」に、つい大人の自分が焦りだし、微笑ましいはずの笑顔がピクピクと引きつってきます。

今度、もっと余裕のある時にまたお願いね!

今日一日かけて、ようやく下塗りは全て完成、一部、本塗装も始めました。

こちらの塗料はかなり粘性の高い塗料で皮膜力もありそうで、パネルの裏面なら、上手く行けば1回塗りで済みそうです。
で、この塗料なんですけど、使っているうちに、ふと、懐かしい刺激臭。これってもしかして...

アンモニア?

昔、描画材の下地作りで、カゼイン(乳製品から抽出して作る成分)を使った事があるんですが、その時の溶剤に使ったアンモニアと同じにおいです。きっとこの塗料も似た様な成分なんでしょうね。
とりあえず、乾燥が速いのが嬉しいです。

明日も晴れると良いな・・・

09072101




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map




| | コメント (0)

2009年7月19日 (日)

試しに立ててみる

09071901

塗装作業は進んでいます。
でもこの2、3日の大雨のおかげで、湿度は上がりっ放しで、乾燥速度も遅れ気味。低臭の水性塗料なんで、もろに影響を受けてます。

ただ待っていても仕方がないんで、待ち時間を利用して色々こまごまとした事をやってみるんですが、そんな事もあっという間に片付いてしまいます。

パネルができない事には全体像も想像し難く、仕方なく、上の写真みたいにパネルを仮組してみます。

09071902以前にも書いたかもしれませんが、こんな金具を使って、パネルどうしを連結します。ホームセンターで一個300円弱で買える代物ですが、さらにこれにボルトとナットなどを組み合わせると一組700円ぐらいにはなっちゃうかな?

実を言うと実際に出来上がったパネルで試してみるのは初めてで、いざパネルを作ってはみたものの、このシステムが上手く行かないと、1からやり直さなければならないので、こんな風に無事はまってくれると一安心。
控えなどを取りつつ、上手く組み合わせれば、問題なく行くと思います。

後はひたすら、パネルを完成させるのみです。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展

09dm2

  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)


Map







| | コメント (0)

2009年7月18日 (土)

塗装開始!

09071801

頼んでいた塗料がやってきました。
もちろんネット注文です。今時何でも買えるんですね。ネットオークションでも一斗缶で塗料が買えるんですから、スゴい時代ですよね、ホント。

予定も押してきているので、とっとと作業にかかりましょう。

といっても、これは仮塗装。
いわゆる「シーラー」という木材の目止め材を塗っている所です。
これをやっておかないと、後々、木材から樹脂がしみ出してきたりするんですって。まあ、合板なんでそんな気を使う事もないような気がしますが...。

それよりもむしろ、お世話になっている画廊のスタッフさんの話だと、このシーラーを塗ってから作業しないと、下地の木材が本塗装のペンキをどんどん吸い込んで、なかなか色がのらないとのご指摘があり、この作業をしています。

確かにこのシーラーも2度塗りして、ようやく塗膜ができてきた感じです。

とりあえず、この作業を続けて行かなければなりません。
でもいくら慌てた所で、ペンキの乾燥にかかる時間だけは、どうする事もできないので、待つより他ありません。

この間にスポットレールを取り付けたり、その他にもやる事満載です。

09071802





中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

世界ノカケラ 湯沢展
  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展
  日 時:2009年8月1日(土)〜7日(金)
      1日〜4日//10:00〜19:00
      5日〜8日//10:00〜21:00
  会 場:秋田県湯沢市表町2丁目5−23(皆常商店 旧事務所)



09dm2







| | コメント (0)

2009年7月16日 (木)

パネルがやってきました!

09071601

展示用のパネルがやってきました。
一坪分7枚と半坪分6枚。
とは言っても、まだ土台だけなんで、これから色々と手を入れて行かなければなりません。

09071602で、今日はその第一弾。
タッカー穴(右図矢印)やベニヤとベニヤの間の隙間を、ウッドパテを使って埋めます。
地味な作業ですが、これをやっておかない事には、この後の塗装もできません。
このパテが乾燥したらペーパーをかけて表面をならすんですが、これが上手くいって、きれいな平滑面が出るとちょっとした快感なんです。
ただ枚数が多いと途中で嫌になちゃう様な気もしますが・・・。
おまけにこの後の塗装は全部ローラーの予定なんで、そんなきっちりと平滑にする必要もないんですが。

ここでちょっと問題発生。といってもそれほど致命的な事ではないんですが、とりあえず...

かなり重い!!!

ちょっとした移動ならともかく、ちゃんと運ぼうと思うと、とても一人では動かせません。

これで塗膜ができて行けば重量はいよいよ増すばかり。

一人で取り回しができないのは計算外でした。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0)

2009年7月13日 (月)

ももさだ/裸婦デッサン会に行く

09071301

この土日は秋田市にある美術工芸短大内で行なわれた裸婦デッサン会に行ってきました。
主催は大学ではなく「秋田美術作家協会」という団体で、私自身はそこの会員ではないのですが、ある会員の方からの「一般の人でも良いですよ」というように声をかけて頂いての参加でした。

09071302会場は外から見るとこんな感じ。
このような同じ外観の建物が数棟並んでいて、それぞれが工房だったり、展示室だったり喫茶だったり。そのうちの一つが一般にも開放されたコミュニティーホールになっていて、今回のデッサン会はそこで行なわれました。
ちなみに最初の写真はその建物内の天井の様子です。けっこう雰囲気ありますね。

自身は京都で油彩画を描いて以来、4、5年ぶりの裸婦体験。
もとも人物自体苦手で、全くと言っていい程、人物画を描かない私が

「わざわざ、なぜ裸婦を描くの?」

と、聞かれそうですが、まあ、時々こんな風に描く事によって、色んな事を確認します。
例えば自分のデッサン力とかね。
その他、昨日書いたみたいな理由もありますしね。

     ×        ×        ×     

09071304

この2日間でデッサンやクロッキーなど30枚弱を描きました。

気をつける事は

「絵作りではなく、ものを見る練習として描く」

一つの作品を完成させるのではなく、モチーフを目の前にして、謙虚な気持ちで眺め、そのモチーフの形、そこに落ちてくる光とそれが見せる色や陰影を描く。
もちろんその結果として、作品が完成すればもっと良いのですが、たぶん残念ながらそこまでの力量には遠く及ばない様でした。

この同じスケッチブックに10年ぐらい前に描いた裸婦デッサンがあるんですが、比較してみると...
もっと練習しなきゃね。

そうそう、今回のモデルさん、お腹と背中にタトゥーが入ってました。一昔前なら聞かない話でしたが、最近はそんなのもアリなんですね。ちょっとだけビックリしました。

     ×        ×        ×     

09071303一日目に、この学校の廻りに、歩いて御飯を食べに行ける所やコンビニがない事が判明したので、二日目は弁当持参。

今回は「卵サンド」と「コンビーフサンド」。
どちらも玉葱を薄くスライスして挿んでます。新玉葱なんで、全然辛くなくていいですね。
ちなみに枝豆は保冷剤の変わりに、冷凍のものをそのままいれておきました。

誰が作ったかって?

もちろん私ですよ。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (2)

2009年7月12日 (日)

ブルーベリー

09071201

金魚の餌やりと朝顔に水をやるのが、最近のうちの子どもの仕事。
ここ数日は、毎日の雨でお休みだった水やりも、昨日は朝からスカッと晴れたので、着替えを済ませると外に飛び出して行きます。
で、ついでなんでブルーベリーの摘み取りもお願いします。

頼んでから思い返せば、一人で摘み取らせるのは初めての事。

「食べれないのも摘んじゃったかもしれないよ」と言いながらも、持ってきた入れ物を自信ありげな顔で、私の方へ突き出す我が子。

これなら合格だね!!

     ×        ×        ×     

実を言うと昨日から秋田市の方に裸婦デッサン会に行ってます。
詳細はまた改めて書きますが、
「なぜに裸婦デッサンか?」
 と問われれば、普段から裸婦はおろか人物さえ全く描かない私はこう答えるしかありません

「天狗にならないため!」

毎日狭い所で、一人で絵を描いていて、「絵描き」なんて人種は珍しいのか、たまにあった人たちに「スゴいですね」なんて言葉を訳もわからずにかけられる事があります。
言った方がどんな意味を込めて「スゴい」と言ったのかは、それこそ千差万別、十人十色なんで、私にはその真意までは当然わかりませんが、そんな事が続くと知らず知らずのうちに「偉そうな人」になって行きます。

で、そんな私が裸婦デッサンを時々する事で、

「自分はなんて絵が下手なんだろう。」

てな事を再認識して帰ってくる訳です。

自愛と自戒を込めて。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html





| | コメント (0)

2009年7月10日 (金)

20年戦士?のペインティングナイフたち

09071001

これはいわゆる「ペインティングナイフ」

思い返してみれば、今、使っているナイフのほとんどが、学生時代にそろえたもので、ここ十数年、新しいナイフなんか、ほとんど買っていません。
特にメーカーなどのこだわりもないし、「弾力性がどうとか..」そんな好みもありませんが。強いて言えば一つだけ、ナイフの刃先と握りの間の形状だけは気にしています。

一度某有名画材メーカーのナイフで、先端から持ち手までが板状のもを使った事があるのですが、これは力を入れ過ぎると、容易に曲がってしまい持ち手と刃先の角度が 変わるので、とても使いずらかったことがありました。で、それからは丸棒状のものしか使わなくなりました。

実を言うと、私、パレットナイフを持っていないんで、パレットの掃除にも、このペインティングナイフを使います。「こんな薄くてヤワな刃先で、大丈夫?」と思うのですが、少なくとも今までこの掃除中に折れてしまったものはありません。

09071002ただ、こんな風に、タフでハードな使い方を続けていると、さすがに刃先も鋭くなるというか、研ぎ澄ませれると言うべきか、油断するとこんな風にケガをしてしまいます。
この写真はまだ皮一枚ですので、被害はごく軽微ですが、ついた絵の具を拭おうと紙や布を使ってナイフをすーっと引くと...、鋭い痛みとともに指から血がにじんでいる、なんて事も時々あり、まさしく本当のナイフ(またはカミソリ)の如くなっているわけです。

さすが20年戦士!

     ×        ×        ×     


昨日、子どもクラスメイトのお母さんんがうちに遊びにきてくれました。
歌うのが好きな方で、「そろそろまた活動してみたい」という事。

で、今日はその練習も兼ねて、我が家で3曲ほど唱って下さいました。

「人の前で唱うのは久しぶり」という事でだいぶん緊張していらっしゃった様ですが、実を言うと、聞いてる私の方もだいぶ緊張してました。
よくよく考えてみれば、コンサートはおろか、ライブハウスにもほとんど行ったことのない私にとっては、カラオケ以外で目の前で「生歌」を聞くというシチュエーション自体、初めての事であり、慣れてないと言うか、照れ臭いと言うか...。

短い時間ではありましたが、梅雨空の下のちょっとジメットしたやりきれない雰囲気を、しばし忘れさせてくれる様な、清涼感のある優しい歌声でした。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 8日 (水)

計画は徐々に進んでいます。

09070801

スゴい雨でした。

たぶん今年一番に凄い雨です、私の知る限り。
「バケツをひっくり返した様な...」という表現が、まさにピッタリ当てはまる様な雨。

おまけに風が強く、雨が吹き込むのを避けるために、家中の窓が閉められて、かえって蒸し暑くなり、不快指数は上昇して行きます。

09070802

そんな中、せっせと何やら怪しい小箱を作っています。

ある公募(?)に向けての制作なんですが、時々、あんまり考えずにこんなものを作っていると、息抜きになって良いです。
(って言うほど「緊張の連続の毎日」を過ごしている訳ではなく、気分転換という意味です。あくまで。)

さて、これから塗装にはいる訳ですが、当初の予定ではウォールナットか何かの透明系の塗料で、簡単に仕上げようと思ったのですが、完成品を眺めてるうちに黒のカシューか何かでしっとりと塗るのも良いかな、と思い始めました。

でも、そうなるともう少し、下地処理をしっかりしなきゃならないし、そもそも、自分ではカシューなんか塗った事もないし....

どうしようかな・・・?




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0)

2009年7月 6日 (月)

良いようで、実はあまり良くない梱包

09070601

ようやく完成しました。

昨日は晴れていると思ったら、小雨がパラつくとか、突然の土砂降りとか。
それでも夕方になれば、心地良い風も吹いてきて、 まだまだ過ごしやすい日々。
それでも午後、2階のアトリエで仕事をするのはかなりきついですが。

昨日は、公募展出品予定の作品を梱包しました。

09070602で、まずは梱包用の箱から、別の公募展に出品した作品を取り出すと、
ほら、ご覧の通り、梱包用のクラフト紙(?)みたいな物で覆われています。

これ自体は別に驚く光景でもなく、どこの公募展でも良くある事。昔はご丁寧にさらにこの上に例の「プチプチ」シートがまかれていたりした事もありましたが、さすがに最近は見なくなりました。

で、以前は

「埃よけになるから」

とそのままにしておいたんですが、実を言うとこれが大失敗。
ある日、この紙をはずしてみたら、見事に画面に貼付いてました。

もちろん例外もあり、ものによっては全然貼付いてないものもあります。画面の乾き具合なのか、保存時の湿気とか気温とか、それともそもそも描く時の油の量とか質とかなのか、何が引き金となってそうなるのかは全くわかりません。
個人的には絵の具の乾きが完全じゃないと、こうなるんじゃないかと思いますが、とりあえずよく判らないので、箱から取り出した作品は、全て、このクラフト紙を取り外して保管しています。

みなさんもお気をつけて!!




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 4日 (土)

やっと完成....

09070401

ようやく完成しました。

描き始めてから、ほぼ半年。

間に二人展やら公募展やら色々挟まっていたとは言え、街並を描くのにこんなに日数がかかったのは始めてです。(途中の画像

なんでこんなにかかったのかと言えば...
寄る年並で、細かい所が見えなくなったのか、それとも今回は細部まで書き込み過ぎたのか?

原因定かではありませんが、とりあえず終了。
街並以外の部分を完成させてから、ちょっとこの絵は旅に出手もらいます。

短期になるか長期になるかは、後は運任せ。

上手く言ったら、私も長期の旅に出れるかも?!




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月24日 (水)

「湯沢で展覧会」計画、進行中!!

09062401

秋田市で展覧会をしていていつも思う事。また言われる事。

「秋田って。遠いんだよね...」
「湯沢ではやらないんですか?」


関西に住んでいた頃ならちょっと考えにくい事ですが、秋田市まで電車で2時間、高速道路でも湯沢から1時間以上かかり、それだけかけて出かけて行って他に何も無いとなると、やっぱり「たかが展覧会」にわざわざ足を運ぶ人は少ないのも道理かもしれません。
かく言う自分だって、それこそ駅前に大型書店と映画館がかろうじてあるので行っても良いかな?と思う程度で、実際、「誰かの個展(あるいは展覧会)」だけ、となると、やっぱり出かけるのに躊躇してしまいます。

という訳で、愚痴ばかり言っていてもしょうがないので、とりあえず、展覧会のできる場所を探してみると、正規の場所となるとなかなか良い所がありません。だいたい、公の場所となると何故か「販売禁止」と言う壁にぶつかり、いつも首を傾げてしまいます。

趣味で絵を描いている人たちは利用できるのに絵を売って生活する人が利用できない会場っていったい何のためにあるんでしょうか?
我々、絵描きや芸術家は霞みでも喰って生きていけるとでも思っているのでしょうか?

おっと、また愚痴になっていまいました。

ということで、仕方なく、空いているスペースを見つけて、そこを会場にしてしまおうという事になりました。

ただ、当然,展示用の何かがそこに設置されている訳ではないので、それをこれから準備して行かなければなりません。
その第一弾が、展示用のパネルです。
もともと事務所だった場所で、壁には作り付けの棚や机が貼付いていて、そのままでは展示する事もできず、さりとて、壁を付け替える訳にもいかないので、組み立て可動式のパネルを使う事にしました。

で、上の写真がその見本です。
問題はこの黒い金具だけで、固定&自立するかという事ですが、何とかなりそうな気もするのでとりあえず、この方向で行こうと思います。

ちなみに会期は「七夕絵どうろう祭り」の時期を予定しています。内容は秋田での「二人展」の移動展になると思います。
それまでにパネルの塗装や、照明の設置など、解決しなければならない課題は山積みで、この先どうなる事やら?

乞うご期待!!





中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年6月 8日 (月)

水張りテープで

09060801

そのまたの名を「museテープ」。
こんなの使うのは、学生の時以来の久方ぶりです。
当時は、水彩画か鉛筆画を描くのにパネルに紙を貼るために使いましたが、要領が悪くてこれがなかなか上手く行きません。そのトラウマなのかどうかは定かではありませんが、それ以来、何となく使うのをためらっていたような気がします。

じゃ、なんで今回これを使う事になったかと言えば、これを何とか油彩画の額装として使えないかということで、試してみた次第であります。

そこに至る経緯についてザッとお話し致しますと、「油彩画と写真の歩み寄り」みたいな発想で始めてみました。
油彩画の方が、元々のサイズが大きい上に、額にも厚みがあり、それだけでも写真と並べた時にアンバランスになりそうな予感がしました。

「額なんか、作品の善し悪しには関係ない」と言われれば全くその通りなのですが、その逆もまた「真」で、今までの経験上、せっかくの作品が額のせいで見劣りする事も無い訳ではありません。

そんな部分で差を付け合っても仕方がないということで、「油彩画の方もシンプルな額にしよう」ということになり、今回はほとんどの作品が仮縁で、さらに「写真と言えば水張り」という根拠のはっきりしないイメージのもと「この仮縁にも使えないか?」という発想で色々とやってみました。

しかしよく考えてみれば、写真とは言えど,インクジェットプリンターがメインになった昨今、その耐水性の弱さを考えると水張りなんかほとんどされないのかもしれませんね。

090608021.普通に材木を切って、仮縁を付けます。

あらかじめ耐水ペーパーなどで、木地を磨いておいた方が仕上がりもきれいです。
また、水張りテープは幅に限界があるので、木枠にまききれない場合があります。
で、そんな事を考慮しつつ、組み立ててからでは手の入らない所などには、先にテープを貼っておいた方が良いかも。

2.水張りテープを貼って行きます。
この時テープだけでなく、木地の方も少し湿らせておくのを忘れずに。

すいません。この辺りはデリケートな作業なんで、
写真を撮る暇がありませんでした。
ごめんなさい。

090608033.のりが完全に乾く前に、余分な所を切ってはがします。
この他にも四隅なんかもきれいにしておきます。
09060804

090608054.一応出来上がり。
色を変える事で、バリエーションを変える事もできます。ちなみにベージュの場合には、木地と同じ様な色合いなので、少しぐらいなら見えていても平気なので、比較的仕事が楽になります。

09060806

こんな風に3種類できました。個人的には黒いのが好みですが、こちらは残念ながら5cm幅のテープが販売されていないので、これ以上大きなサイズには対応できません。
水張りテープの変わりに、カラー布テープや製本テープでもOKです。

こんな感じはいかがでしょうか?

時々、この「制作日記」のカテゴリーにアクセスされる方がいらっしゃるようですが、なにぶん心もとない文章ですので、説明不足の点も多いと思います。もし読んでいて「自分でもやってみよう!」と思った方などで、何かわからないこと、わかりにくい事などございましたら、コメント欄にでも書き込んで頂ければ、時間の許す限りお答えしようと思いますので、ご質問などお寄せ下さい。



世界ノカケラ  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展
  日 時:2009年6月10日(水)〜14日(日)
     11:00〜20:00(最終日は17時まで)
  会 場:cocolaboratory(ココラボラトリー*ギャラリー)
     秋田市大町3丁目1-12川反中央ビル1F



09dm


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




09060806

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月29日 (金)

こちらも難航?

09052901

久々の二人展情報です。
ということですが、あまり良い知らせではありません。

作品が全く進みません。絵どうろう作りもかなりのプレッシャーですが、それ以上に、この写真の作品が難航しています。

白、青、茶色など4、5色程度で塗る事のできる作品なんですが、これが全然進みません。1日の制作時間のほとんど全てをこれにつぎ込んでいますが、いつまでたってもゴールは見えず、おかげで、予定していた残りの作品も全然手がつけられません。

「あ〜っ、大変だぁ!!!」

と、世界の中心で叫びたい気分です。



世界ノカケラ  田村寛維(写真)/中野修一(油彩) 作品展
  日 時:2009年6月10日(水)〜14日(日)
     11:00〜20:00(最終日は17時まで)
  会 場:cocolaboratory(ココラボラトリー*ギャラリー)
     秋田市大町3丁目1-12川反中央ビル1F



09dm


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月20日 (月)

曖昧なもの

09042001

 20年も絵を描いていると、例えのんびりでも、頭がぼんやりでも、さすがに自分の表現したいもの(同時に表現できること)の輪郭が少しずつではありますが、ぼんやりと見えて来ます。少なくとも昔よりは。

 例えば、山を描いている自分。

 この中で本当に描きたかったのは、「山そのもの」なのか、その後ろの「空」なのか、手前の「風景」なのか、それとも「山全体を取り巻く空間」なのか・・・

 選ぶモチーフに寄っても、その辺りは変化しますし、途中で気が付くこともよくある事なので、答えを一つに絞り込むことは出来ませんが、少なくともどこかの段階で、自分が何を描きたかったのかをぼんやりと理解していきます。

 想いを巡らせば、そこには何らかの「共通点」もしくは「共通項」のようなものがあるような気もするし、そうじゃないような気もします。
 この曖昧さはきっとその「共通の要素」自体が上手く言葉で表現できないような「イメージ」だからかも知れません。 

 「ぼんやりと理解する」

 自分が表現したいと思っていること自体が、具体的な名前や姿を持っているとは限らないのです。

 「あいまいなもの、捉え難いもの、不確かなもの」

 そんなものが目指す目標であった時、そちらの方に顔を向けて、その辺りを見据えることは出来ても、そこへ至る最短距離が見つかる訳ではなく、そこへたどり着ける補償も、それが到達点である確証もありません。

 そんなよく判らないものに向かって、また今日も歩みを進める訳であります。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

第27回 上野の森美術館大賞展のサイトです。
  何もないサイトですが、受賞作品だけは見れます。

http://www.ueno-mori.org/kobo/taisho27/index.html




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 7日 (火)

鳥海山、ぐるっと一周。

09040701

 今日も朝から晴天。

 本日は、昨日偶然見つけた展覧会を観に急きょ、酒田市に行く事になりました。昨日の今日で、どうかとおも思いましたが、展覧会の会期が19日までということなので、今日を逃すとしばらく行けないという結論に達し、いざ、出発と相成りました。

 出発は、妻の用事を済ませてからのお昼近く。朝、子どもとの登校練習の時には霞のかかっていた鳥海山が、この時間にはくっきりクリアーに見えるではありませんか!

 ということで、国道13号線南下、新庄方面ルートなら近いものを、わざわざ仁賀保まわりルートに変更します。
 基本的には先日のルートと同じで、上の写真は、その時撮った場所とほとんど同じ場所、県道70号(鳥海矢島線)は笹子峠付近で撮りました。
 この日は左手の方にたぶん「丁岳」と思われる山もくっきり見えました。

 さて、ここからぐるっと鳥海山をまわってみようと思います。

09040702

 この写真は、県道70号を離れ、鳥海荘やオコジョランドスキー場のある猿倉地区辺りからの眺め。
 ここもよく写真を撮るスポットで昨年の登山の時にもこの辺りから写してます。(写真は掲載していませんが)

09040703

 途中県道32号線(仁賀保矢島館合線)に乗り、花立牧場付近で撮影。前の写真から観て15分ほど走ってからの撮影ですが、結構形が変わっている事に気が付きます。

09040704

 もうすぐ県道を離れ、土田牧場のある仁賀保高原です。

09040705

 仁賀保高原キャンプ場からの眺め。にかほ市らしい風景が一望できる所です。今日も風車の羽根が歪んでます。

09040706

 県道312号などを利用し、海沿いを走る国道7号線まで一気に駆け下り、もうすぐ山形との県境です。
 いつの間にか山の硬いが全然違って見え、秋田県側からの、富士山のような眺望が当たり前の風景になっている私には、突然これを見せられても、同じ山田とは到底理解できません。
 またここから見ると、この山も決して一つの山ではなく、山脈でこそありませんが、複数の山が重なり合って構成されているのが判ります。

09040707

 ここで、一旦国道7号線から345号に乗り換え遊佐町へ向かいます。これは「道の駅鳥海」を過ぎた辺りからの撮影です。
 「なぜ、酒田に行くのに国道7号線」を離れるんですか?」と思われる方もいると思いますが、途中、とっても美味しいパンやさんに寄る事になりました。でもちょっと時間が気になります。

09040708

 これはそのパン屋さんの裏手から撮った写真。だいぶん山の裾に近い所です。
 これはもう2つの山みたいですね。

 さて、この時ですでに時間は3時を過ぎ、そろそろ急がないと美術館の開館時間に間に合いません。
 そう思ってあわてて飛び出して間もなく、ふと山の方を見ると、あっという間に立ちこめた靄のおかげで、山の姿は全く見えなくなっていました。

 という訳でで鳥海山をまわる旅は、この辺りで終了。ほぼ半周をしたくらいでしょうか?こんなことが出来るのも独立峰ならではの事でしょう。

 酒田で見た展覧会についてはまた後ほど。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月11日 (水)

見落としてしまう

09031101

 早々と眠り込んでしまったその夜に、小雪が舞っていた模様。

 そんなことに朝起きてから気が付く。

090301102 こんな夕日にも「気が付けば」出会えるが、気づかずに行き過ぎてしまう事もしばしば。

 「気が付かない=知らない」だから良いのかと言うとそうでもない。「そのもの」には気が付かなくともその「名残り」みたいな物を目にする時がある。
「5分前はどうだったんだろう?」
「10分前は?」
「それじゃ5分後は?」

 そんな様子を頭の中で自分勝手に想像しながら、ちょっと後悔する。

 でもひょっとすると、その想像した風景の方が現実よりももっと美しいかもしれない。

 そうだったら良いのになぁ〜。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 7日 (土)

現在の所・・・

09030701

 製作を進めなければなりません。
 公募展や団体展があります。展覧会の準備もしないと収入だって見込めません。ちなみに今年は湯沢市内でも個展ができたら良いな、なんて考えてますが、どうなることやら。

09030702 現在製作進行中なのは、大作(大きい作品という意味)2点と小品数点。加えて最近はさらにミクロな物も描いたりしてます。

 「手のひらに収まる風景」。

 昨日も小品に取りかかり、勢い余って一気に描き進んでしまいました。

 基本的に雪景色の絵は色数が少なくて済むので、手数が少なくてもそこそこ見栄えのする風景になってしまいます。もちろんこのままだとただの大雑把な塗り絵なので、これからまたディテールを描いていく訳ですが、正直、私にとってはその方が難しいんです。

 小品なんで離れて見ると、細部なんか描いてなくたってちゃんと風景に見えるのを良い事に

 「これで止めちゃおっかな・・・」

 という消極的態度に出てしまいそうな自分がいます。

 でもそういう作品に限って、後になればなるほど物足りなさを感じたり、後悔したりするんですよね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 6日 (金)

春の始まりは、冬の終わり

09030601

 早朝、空の写真でも撮ろうと2階の窓を開けて外を眺める。ふと視線を落とすと、屋根の上にはいつしかうっすらと積もった雪が。そして少しずつ融けて行きます。
 もう彼らが雪ではいられない程に、温かくなって来ています。

 これから芽吹き始める草花にとっては優しい気候も、雪たちにとってはただただ残酷な存在でしかありません。

 公立高校の入試も終わりました。

 春はもうそこまで来ているようです。

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  


09030602 三日程前からこんな絵を描き始めました。F130号という、畳2枚分ちょっとの非常識なくらい大きなサイズなんです。まあ「このサイズが普通サイズ」という方も中には居られるでしょうが、少なくとも一般的な日本の家屋の中では、取り回すだけでも一苦労、嫌になるくらいの大きさです。

 で、せっかくそんな大きなサイズに描く訳ですから、今回はその直前に立って眺めたら、その風景の中にいるみたいな錯覚に捕われるような風景画を描こうということで、こうなりました。

 例え小さくともそれが魅力的な絵なら、その前に立って眺めているだけで、その世界に同化、または感情移入する事はできるので、正直サイズの大小はあまり関係ないのですが・・・。

 サイズはともかく、あんまり普通の風景画になりそうなんで、我ながら笑ってしまいます。

 いつでも、どこにでも、ちょっと頭を持ち上げて、空を見上げれば、誰にでも見つけられそうな風景。

 わざわざ絵に描かなくても、現実にその風景に出会い、心惹かれれば、それだけで充分なこと。

 それをこれ見よがしに、わざわざご丁寧に時間をかけて絵に描いて、人に見せつけるなんてのは、ただのエゴイストの所業なのかもしれませんね。

 ただ、私自身の中の何かが救われる為だけに描いているような、そんな極めて個人的な風景画です。

 そして突き詰めてみれば、そんな個人的な作品をわざわざ見に来ていただいたり、購入してくれるということほど、不可思議な事は無く、同時にそれはとてもありがた事なのだと感じる今日この頃であります。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月21日 (土)

「美しさ」を借りてくる

09022101

 昨日は「暴風雪」の予報に反して「暴風雨」。しかし夜半から少しずつ寒さも増し、朝には降雪。今現在も降り続いております。

 やっぱり日本人なのか、天気の話から始めてしまいます・・・


 こんな風に撮って来た写真を眺めながら、

「どんな風に描いたら良いのかな?」

 そんな事を考えてしまいます。

そのままでも充分美しい風景。
それをできるだけ忠実に写せば、それなりに美しい絵が出来上がります。でも大抵は力量不足などが原因で、写真よりも見劣りする絵になったりします。

美人を描けば「美人画」になり、そうじゃない人を描けば「人物画」。
これはちょっと違いますね。

まあ、それは冗談として、そんな風に美しさを借りて来て、描いたりします。
同様に「緊張感」とか「バランス」とか「色合い」とか、そういったものを借りてくる事もできます。
あるいはそういったものをひっくるめて「美しさ」と呼ぶのかもしれません。

 私たちは、時々そうやって絵を造る事があります。でもこれはちょっとずるいやり方かも知れません。これはある意味「寒さ」を表現する為に、画面に「寒い!」と文字を書くのに似ていますから。

 でもやっぱり、自分が「美しい」と感じたモノを描こうとしています。例え借り物であったとしても。何故なら、自分が感動する程の美しさを「ゼロから創り出す」自信など、私には全然ないからです。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月16日 (月)

行き当たる場所/その1

0902160109021602

 昨日は犬っこ祭り最終日。朝ちょっと晴れたと思いきや、やがて雲がたれ込め昼からは雨。ともっていたらやがてみぞれに代わり、そしていつの間にやら雪模様。とてもめまぐるしい天気の一日でした。
 そんな中でも仕事は進めて行きます。

 こういう絵を描いていて必ず行き当たる問題。(いうほど大げさな事でもないですが)

 「どこまで描き込めば良いの?」

 一見作品だけみると、すごく細かく描いているように見えるらしいのですが、実際の写真と比較すると、結構いい加減に描いているのがわかると思います。
 この部分では、窓の数などもたまたま合ってますが、下描きなしで描いている部分も多いので、階数なんか合わない事の方が多いです。
 普通の家ならともかく、高層ビルの階数が違ったって誰も気が付きません。たぶんそこに住んでいる本人だって気が付かないでしょう。

 色だってそうです。看板ならともかく、建物の色が少しぐらい違っても、問題はありません。大体写真を見ながらだって、同じ色なんかそう簡単に出るもんじゃないし、人物画なら大問題かもしれませんが、ここで茶色のビルをベージュに塗ったって、体制に影響はありません。

 ここで大事な事は

「いかに本物っぽく見えるか」という事。

 一応、百万都市を描いてる訳ですから、戸数数件の田舎の集落のように見えてもらっては困ります。「札幌なら札幌」「大阪なら大阪」らしく見える特徴も押さえた方が良いでしょう。そしてできれば、時間帯や季節やその時の天候、そんなものも結構大切かもしれません。

 所詮は「絵」なのですから、リアル(「現物そのもの」くらいの意味)ではありません。そこに描けるのはせいぜいリアリティ(「現物のようなもの」という意味合い)でしかなく、本物の街らしく見えるように描くしかないし、そう描いてあれば充分だと思うのです。

 どんなに頑張って眼を皿のようにして描こうと、それが例え写真だろうと、そこに描かれたもの(あるいは写ったものは)もちろん街並の虚像でしか無く、どんなに現物に迫る「リアリティ」はあっても、「リアル」な街そのものではないのですから。

 本物(リアルな物)の姿から与えられた様々な印象や心の動き。猥雑な感じや冷たい感じ、虚無感、寂寥感、喜びや悲しみ、あるいはあこがれ。そういったものが描かれていて始めて作品の「リアリティ」が際立つのかもしれません。
 ただ写真のように描いているだけでは、「リアリティ」はやって来ません。そんな気がします。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月13日 (金)

こんな額装もあり、かな?

09021302

 ちょっと訳ありで、油彩画にこんな額装を施してみました。

 イメージは「水張りされた油彩画」

 厚さ2.3ミリの合板を4センチの幅に裁断し、それをキャンバスの周りにタッカー留めして、水張りテープを貼って完成。細かく言えば、手順としては、幾つかの下準備もあるんですが、大まかには前記のような感じです。

09021303 最初は、左の写真のように単純にカラー布テープをそのままの木枠に貼り込んでみたのですが、木枠自体の厚み(幅)が薄過ぎて、いまいちだったので、ベニヤで厚みを付けてみました。
 小さなサイズの絵なら布テープでも良かったのですが、大きなサイズだとダメでした。

09021301 水張りテープも本当はもう少し幅広で、色も暗い色が良かったのですが、何しろ身近な所で売っていないので、とりあえずあるもので済ませましたが、この辺りはもう少し、要検討ですね。
 また展示する機会がありましたら一度飾ってみて、雰囲気を確認してみたいものですが・・・。
 そういえば最近、巷ではいろんな色や模様のついたマスキングテープも売っているようなんで、そんなのも試してみても良いかな。

 手に入ればの話だけど・・・



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月12日 (木)

急げ!急げ!

09021201

 そろそろ馬力を上げないと、町並みが描き上がりません。さあ、困ったぞ。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 8日 (日)

細部

09020801

 久々に朝から寒いなあ、と思いながら外を見ると、久しぶりの降雪。そろそろ犬っこまつりの雪像作りも始まる頃なので、ちょうど良いのかもしれませんね。

 ただいま製作中の100号の町並み。なかなか出来てきません。やっと10分の1程度、遠景がようやく塗り終わる所といった感じです。昨年描いた町並みと比較して気が付いたんですが、今回はどうも細部を描き過ぎているようです。
 この遠景に置ける「細部」の描き込み。そこだけ描いているときは手を抜くと何か物足りないような気もするのですが、いざ全体が完成すると、そんな細部など描いても描かなくても、見た目には大差などありません。

 近景のポイントになりそうな部分の細部さえしっかり描き込んでいれば、眼の錯覚と暗示によって、「とてもこまかく描いてある」ように見えるのです。

 と、そんな事はもちろん承知の上ですが、今回はこの調子で描いていこうと決心して、作業を進めていきます。

 どんな風に出来上がるかは、私にも不明です。

 予想はつきますが、たいてい予想通りにはならないんですよね、こればっかりは。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 6日 (金)

作品が戻ってきます。

09020601

 時々の腹痛に、まだ「完全復活」とは言えませんが、それでも普段の生活には支障がない程度には回復してきました。

 今年の1月から公募展で展示されていた作品が2点ほど返却されてきました。当然着払いで。関東方面からがほとんどなので送料+搬出入手数料でどちらも8000円以上の出費です。それも2点続くと結構痛いです。
 大賞や優秀賞なら作品買い上げか、それでなくとも返送料が主催者持ちなんてのもありますが、そうじゃないとこの出費はいつまでも続きます。

 そうやって考えると、例え大賞の百万円なんかとっても、今までに支払った数々の公募展の出品料やその手数料を考えたら、せいぜい相殺が良い所で、おつりなんてあまり期待できないですね。
 昔、ある大学の教官が「公募展貧乏」なんて言ってましたがまさしくその通りです。

 しかし本当に問題なのはこの戻ってきた作品たち。変に「入選」なんて経歴がついてしまったおかげで、つぶして別な絵を描くのにもちょっと躊躇する始末。裏キャン(キャンバスを裏返して、別の絵を描くこと)ならまだ残るから良いですが、これを裁断・分割して別のキャンバスに張るとなると、やっぱり気持ちはよくないです。と言いつつも現状としては、経費削減と保管スペース確保の為に、次々とつぶしてますが。

 そうやって考えると、2度と日の目を見ない作品の実に多い事。売れる訳でもない作品たちは、1度か2度展示されれば、もう後はお蔵入りということであり、だからといって個展のたびに新作を作らない訳にも行かず、このまま私の人生が終わってしまえば、これらの作品の多くも「闇から闇へ葬られる」運命なのです。たぶん。

 好きでやってるんだからしょうがないんだけど、そう言ってられるのは本人だけで、別に作者と一緒に自然消滅する訳ではないのですから、残された家族にとってははた迷惑な話ですね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月30日 (金)

やっと完了!だけど・・・

09013001


 ・・・とは言ったものの、完了したのはあくまでも下描きだけ。これから色を塗って行かなければなりません。

 見ての通り、ここまで鉛筆で書いてしまうと、この後の油彩による作業も「絵を描く」というよりは「塗り絵を塗る」と言った方が近いかもしれません。「色を決めて、枠の中を塗りつぶす」という感じですね。

 最近は、こまかい窓なんかは、「塗り」の段階で適当に当りを付けて描いてましたが、今回はこの下描きで、ある程度描いてしまったので、思っていたよりも余計に時間がかかってしまいました。

 訳あってこれを、あと20日程度で完成させなければなりません。

 間に合うのかなぁ?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  入選作も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月26日 (金)

今年の総括、その1/作品について

08122601

 今年もあと少しで終わります。年が変わったからといって、何かが大きく変わる訳でもなく、日付がたった1日変わっただけで、人間や人生が大きく変われるなら、こんなに面白い事はないでしょう。(転機というのはもちろんあるけれど・・・)
 それでも、どこかに区切りを設けて、今年一年を振り返ってみるのも悪くはないので、この辺りで一年を締めくくって行こうと思います。

 という訳で、今回は自身の制作活動について振り返ってみようと思います。ただ一つひとつ品を取り出して振り返る事は、極めて個人的で、他人に取っては退屈な事のような気もするので、描いた号数を上げる事中心に総括と致しましょう

2008年に完成した作品(号数/枚数)

 F130号/2枚
 F100号/3枚
  F50号/2枚
  F20号/2枚
   P8号/1枚
   F8号/1枚
   F6号/1枚
   F4号/3枚
   F3号/2枚
   SM号/1枚

公募展/団体展の結果

 第17回 青木繁記念大賞公募展/落選
 第25回 IZUBI全国絵画公募展/落選
 第 2回 ビエンナーレうしく全国絵画公募展/落選
 第27回 上野の森美術館大賞展/入選
 第 7回 西脇市サムホール大賞展/入賞
 第82回 国展/入選
 第10回 雪梁舎フィレンツェ賞展/入選
 第19回 富嶽ビエンナーレ展/入選

 以上、こんな感じですね。
 作品の総数は例年より少し少なめです。今年はブログを始めたり、サイトを立ち上げたりするのに結構時間を使ってしまいまして、たぶんその辺りも影響しているような気もします。
 号数の総数が750号前後なんで、来年は小品を中心に、もう少し増やして行ければ良いかなとも思います。

 公募展なんかについては初めての「入賞」なんてのもありましたが、それ以外はいたって地味です。かろうじて50%以上の勝率(?)は確保できましたので、意味もなく一安心。「ビエンナーレ」とつくものは来年度はお休みで(確か「青木繁〜」もビエンナーレになったっけ?)、また幾つか新しいものにも出して行こうかと思います。

 来年は「大賞」が欲しいなぁ。
 大きな志のカケラも持ち合わせていない私は、地位とか名誉はともかく、目の前の賞金に眼がくらむのでした。 


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  第19回 富嶽ビエンナーレ展に入選しました!
  入選作も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月20日 (土)

ここ最近は大雪です。/作品の話


08122001

 どちらかと言えば、この寒い季節に雪景色を書く事はほとんどありませんでした。「寒い時に寒い絵は描きたくない」というよりは、この時期は雪景色を探している事の方が多く、そのたくさん見つけた風景を整理する作業の方が多かったり。おまけにこの時期は公募展用の大きな作品を描く事が多く、入賞欲しさ(笑)に地味な雪景色は敬遠しがち、というのも理由の一つです。

 でも今年は不思議なもので、狂ったように雪景色を描いています。それも1枚にかかる時間がとても短く、まさに「量産体制」で描きなぐっていて、キャンバスの製造が追いつかないくらいです。

 それ以上に大きな問題なのは、比較的高価な絵の具が多い「青系」がドンドン無くなって行く事で、「コバルトブルー」「セロリアンブルー」「コバルトターコイズ」などと共にホワイト系のチューブがドンドンやせ細って行きます。同時に自分の懐もやせてくるのですが、お腹についた贅肉だけは無くなりません。あまり関係ありませんが。

 まあ、調子良く描けているので、問題はないのですし、このまま「雪景色を描かせたら、お前の右に出るものはいない!」なんて所まで行き付ければ、それはそれで良いんですが、今の所、どうひいき目に見ても「自分の右側の人の方が多い」状態なので、当分は難しいですね。

 そのうち、冬景色だけの展覧会もやってみたいと思うのですが、そんな想像するだけで寒々しい展覧会、誰が見に来るんでしょうか?おまけに「売れない」とくれば、救いようもないですね。

 自分の頭の中で「どんなDMにしたら、興味を持ってくれるかなぁ」なんて考えてみますが・・・・
 平凡なイメージしか浮かんで来ません。前途は多難です。もっとも「多難な前途」は定職を放棄した時からわかっていた事ですが。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 8日 (月)

ここから始まる・・・

08120801

 これは先日紹介したのと同じ方法で作られたキャンバスです。あれからまた同じ物を作りました。
 そしてそこに赤褐色の顔料を溶いた卵テンペラ絵の具で下描きを入れて行きます。

 気が付けば、いつも最初に描くのはこの『横線』です。

 この線が地平線や水平線になったり、テーブルの縁や壁と床のつなぎ目になったりします。不思議なものでこの線が上手く引けると、この後も上手く行きそうな気がします。
 最初にして、最後の運命まで決定してしまうような線なんです。

08120802



 私のサイト風に言うならば

「ここから始まる物語」

 なーんてね。

 そろそろ大きな作品にも手をつけ始めなきゃ・・・。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
 「第19回 富嶽ビエンナーレ展」入選作公開中!
  web版「中野修一 絵画展」も好評公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 4日 (木)

最近の仕事

08120401

 「最近の仕事」とはいっても、具体的に「どれ」とか「これ」とか言う話ではありませんが。

 先日のブログで制作過程を紹介した青いキャンバス。完成の後に絵を描き始めたのですが、すでに完成してしまいました。
 あの後、テンペラで下描きと部分着彩(1時間弱)を施して、翌日はそのテンペラを留めるために油絵の具を透層(おつゆがけの事。10分程度)しました。その翌々日、乾燥しているのを確認してから、油彩で描き始めたのですが、1時間程度で完成してしまいました。

 描き始めて、正味、3時間弱程度での完成です。これには私の方が驚いてしまいました。先日の130号も早かったですが、今回もそれに負けず劣らずの早描きです。

 早い遅いが絵の善し悪しと比例する訳でも反比例する訳でもないので、「だからどうした?」と言われれば「ただそれだけの事です」と答えるしかないのだけれど、自分でもちょっとビックリしちゃいました。

 いつもこんなペースでかけたら、年に3回ぐらい個展が出来そうだけど、そうも上手くは行きません。
 そもそもそんな事を言い出せば、

 「そんなお金、どこにあるの?」

 と突っ込まれそうです。

 どなたか、私の絵、買ってくれませんか?

 まだ見た事のない人は下記の公式サイトでもご覧になれますので、ぜひどうぞ。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月25日 (火)

今回は有色下地/その3

08112505

 今回で 有色下地作りの行程も、いよいよ最後になりました。もう少しだけおつき合い下さい。

08112504 これから塗布していくのはブルー系の色です。ホワイトや今回の赤褐色の顔料もそうですが、元来、下地材として使われるのは不透明色です。しかしここからはあえてウルトラマリンブルーという透明色を使用します。
 理由は様々ですが、それについてはまた後ほど。以前は「コバルトブルー」という高価な色を使っていましたが(ラピスラズリじゃないけれど、セロリアンブルーやターコイズブルーなど青系は高価な色が多い)、やっぱり「下地材としては高価過ぎる」ということで今回はウルトラマリンを使います。

 行程としては前回のインディアンレッドの時と、大きな違いはなく、一度目を塗ったら、感想を確認してから、刷毛目を交差させる形で2度目を塗ります。
 やはり刷毛は撫でるように優しく運んでいきます。間違っても、何度も擦ったりしないように。下の色が融けてくる可能性もありますので。

08112506 一番上の写真はまだ塗れ色の状態ですが、これだと見た通り、ほとんど黒っぽく見えます。実際、絵の具の混色で黒を作る時にも「茶系+青系」だったりするので、ある意味当然と言える結果です。
そしてこの2度塗り目が徐々に乾燥してくると・・・

08112507

 ご覧のように深く濃い青の下地が出来上がります。「青」と言うよりも「碧」とか「蒼」とか呼びたくなるような色になります(実際には「碧」は緑に近い色だから違うけど)。そんな複雑で深みのある色合いになります。

 前にも書きましたが、この後の下絵ではテンペラなども使いますが、最終的には油絵の具で表面を塗り重ねて行くので、この下地が最後までこのままの状態で見える事はほとんどありません。
 しかしこの下地がある事で、塗り残し部分も単なる「塗り残しではない」マチエールみたいな物として、存在し続けます。この「強い存在感のある塗り残し」は市販の白いキャンバスには到底真似できるものではありません。

 でもこれが万人に使い易い下地材である訳では決してありません。私がこれに行き着いたのも、もともと描こうと思っていた作品の全体像について思いを巡らしているうちに出た結果であり、私自身全ての作品にこれが有効かと言うと、決してそうではありません。

08112503

 でもこんなキャンバスをじっと眺めていると、いつしか感覚が麻痺していき、何か凄く良い絵が描けるんじゃないかと言う、何の根拠もない錯覚に捕われていくのです。
 ズブズブ・・・。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月24日 (月)

今回は有色下地/その2

08112401

 特に難しい事がある訳でもなく、作業は淡々と進んでいきます。

 前日の目止め膠も乾燥し、本日は有色の下地材を塗布していきます。
 選んだ色はポンペイレッド。シュミケという国外のメーカーで出している顔料を使います。これを使っているのは、単純に「瓶が大きくて、いっぱい入っている」というだけ。特に日本のメーカーに比べて割安ということもなく、ただ少ない量の小瓶をチマチマ使っていると、精神的ストレスが多いんで、大きい方のこちらを使っています。

 この顔料を膠水に溶いて、裏キャンに塗布していきます。刷毛の方向を一定にする事に心がけ塗っていきます。ただ表面をなでるだけだと、布地の細かいデコボコにより、塗り残しが生じるので、豚毛などの固めの刷毛を使って叩くように塗る方が良いかもしれません。「塗る」というよりも「刷り込む」といった心持ちで作業を進めると良いかもしれません。

 08112402 この写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、液状だった膠水が、ゲル状になってきています。これは気温が低いのと、器が冷えきっていたせいで、膠が見る見るうちに固まっていったものです。膠塗りの作業の場合はくれぐれも作業部屋と使う器の温度を下げすぎないように気をつけましょう。
 この状態でも刷り込めば大丈夫なので、とりあえず作業を進めていきます。

 一層目は3時間も経てば乾燥しますので、そこに軽くサンドペーパーをかけて、二層目を塗布します。

08112403

 同じ色で同じように塗布します。一層目で塗り残しがなければ、二層目からは柔らかい毛の刷毛を使った方が良いかもしれません。膠の層自体、あまり堅牢とは言えず、強く擦ると下塗りが剥がれてくる恐れもあります。二層目からは優しく撫でるような気持ちで作業をしていきます。
 ここまでは一般的な有色下地作りです。お好みによっては後2回ぐらい同じ事を繰り返してもかまいません。

 しかし私の作業はこの後がちょっと他とは違います。こんな細かい下地作りについて、話をする相手もいないので「同じ事をしてる人はいない」とは言い切れませんが、たぶん少ないと思います。

 この後どうなるか、乞うご期待!!



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月23日 (日)

今回は有色下地/その1

08112301

 今回は膠による有色下地の制作過程について。

 有色下地自体は、油絵の具やアクリルをそのまま白いキャンバスに塗っても作る事ができます。ただその場合「吸油性の少ない下地」になってしまい、描画用の絵の具が弾かれるような感覚があまり心地良くないので、予算と時間の許す限りは膠液に顔料を溶いて作る有色下地を使っています。
 もちろんどんな下地材だろうと、油絵の具を塗り重ねてしまえば、どこかで「吸油性」はなくなるのですが、描画の最初の段階で、染み込むような感じが残っている方が気持ちが良いんですよね

 今回は市販キャンバスを裏側にして木枠に貼ります。(俗にいう「裏キャン」)

 最初は布地の目止めのための下膠塗り。この手順の詳細は過去のブログ記事を参照にしてく下さい。

 寒くなってきたせいで、何でも乾燥するのに、夏場よりも余計に時間がかかるようになります。
 とりあえず2度、交差する方向で下膠を塗布したら、一昼夜置きます。

 続きはまた今度。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月22日 (土)

個展から一ヶ月

08112201

 個展を前後して、上向きだったウェブサイトやブログのアクセス数も、今は通常に戻り、落ち着いています。

 個展の方も終了してから約一ヶ月が経ち、考える事も少なくなってきました。むしろ今は年末の公募展や、頼まれたフライヤーのデザインや年賀状の図案を考えたり、来年の公募展の予定を考えたり。

 おまけに雪が降ってくると、どこかに取材に行きたくなります。今年は冬の北海道にも行こうかな?

「雪が積もった景色なら湯沢近郊にもあるんじゃない?」
「確かにそうですね。」

 なんて一人寂しく、自分の心と対話しています。そろそろ次の展覧会の準備もしなきゃ。
 最近、久しぶりに村上春樹の「ノルウェーの森」を読んでみました。もう何度目だろう?この雰囲気、大好きなんですよね。この本のような空気感の漂う作品を沢山描いて並べたら、きっと良いだろうな。興行的にはダメそうだけど。あっ、それはいつもの事か。

 「 ○ ○ 感 」

 ここに入る文字。自分では何となくわかっています。でもはっきりと言葉にしてしまうには、何となく小恥ずかしい気もするし、逆にはっきりさせ過ぎて自分や作品が言葉で縛られるのも違和感があるし。そもそもはっきりする事で大事な何かを失いそうな気もするし・・・

 今回の個展は、どちらかと言えば、「ここ5年間ぐらいの活動」の総括みたいな感じでしたが、次はそういう訳にもいかないし。

 次の一歩を、そろそろ踏み出そうかな。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年11月17日 (月)

今の空の色は

08111701

 個展の時、「空の色ってどうやって描くんですか?」と聞かれて困ってしまいました。元来喋り好きで停まらなくなる性格ですが、こればっかりは一言で言える物ではないし。
 ということで、今日は空を描くのに使っている絵の具の紹介。またくどく、長くなりそうな予感(汗)。

<青空の色>
 ・コバルト ブルー
 ・セロリアン ブルー
 ・コバルト ターコイズ
 ・(シルバー)ホワイト
 ホワイトやセロリアンブルーの量を多くしていくと明るい空色になります。逆にコバルト系の青を多くしていくと、濃く深い青になります。さらに深い色にしたい時は、空色が乾いた後に、これらの青をもう一度薄く溶いておつゆがけなんかしますと、一層深くなります。
 ちなみに最近はあまり使っていないんですがブルーマツダ(今はマツダブルー?)なんてこの世の物とは思えないどぎつい発色の青を使っていた事もあります。

<雲の色>
 ・チタニウムホワイト(またはシルバー W)
 ・ブルー ブラック
 ・インディアン レッド
 ・「青空の色」
 この最後の「青空の色」を混ぜる理由は全体の色調を統一させるためですが、それ以上に余った空色の再利用も兼ねています。私の場合、最初に空色を塗ってから雲の色を塗るのですが、その際必ず、空の色が余ってしまいます。そこに上記の他の色を混ぜ、雲の暗部の色を作り、その明るさをホワイトで調整しながら描画していきます。
 インディアンレッドを混ぜるのは青みの発色をおさえて、色を落ち着かせるためです。ちなみにこのインディアンレッドとホワイト中心で空色を作ると「夕焼けの空色」が作れます。

<その他の色>
 ・ロー アンバー/バーント アンバー
  雲の影の色をより暗くしたい時に、少しだけ混色します
 ・イエロー オーカー/ロー シェンナ
  空や雲の白く明るい所に微量混色すると、より発色がよくなります。

 とまあ、基本はこんな風で、色の境目をぼかすためにも、絵の具が乾かないうちに一気に描いてしまった方が良いようです。
 もちろんこれ以外に、「遠くの雲や逆光の中の雲は空の色で描く」などバリエーションは無数にあり、臨機応変、その場対応が基本です。インディアンレッドもそうですが、意外な物との組み合わせが功を奏したり、逆にオーソドックスなやり方が失敗の原因だったり。

 ここまで来るのに20年以上かかり、ようやく人前に出せる程度には描けるようになりました。まさに「牛の歩み」ですね。それでもまだまだ奥は深そうです。


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月14日 (金)

こんな風に描いてます/その4

08111401

 昨日から油彩で描き始めます。F130号ですが、1日もあればこれくらいまで描く事が出来ます。絵を完成させるのにかかる時間は、かならずしも絵の大きさと比例しないということでしょうか。むしろこれくらい大きい方が粗や塗り残しが目立たないのでかえって楽な場合もあるくらいです。

 空に関しては、絵の具が乾かないうちの方が、雲のぼかしなどの微妙な境界線の処理がし易いので、細部の修正はともかく、全体像は一気に描いてしまった方が上手く仕上がるような気がします。もちろんこれで完成ではなく、ハイライトの部分などを含め、加筆はしていきますが、私の少ない技量では、あまり描きすぎると空が重くなり過ぎて空気感や浮遊感が無くなり、ガチガチに固くなってしまうので、大幅加筆はこの先ないと思います。

 鉛筆で線を入れ始めてから、3週間弱。この後二日もあれば町並みも完成すると思うので、正味一ヶ月もかからずに完成すると思います。その後は、とある公募展に出品する予定なので、劇的な変化でもない限り、しばらくはこの作品の写真のアップもお休みします。

 12月中旬頃、公募展の結果が分かり次第、(善くも悪くも)完成作をアップしますのでそれまでお待ち下さい。


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月11日 (火)

こんな風に描いてます/その3

08111102

 いよいよ3回目に突入。

 昨日描画したテンペラ部分の乾燥を確認し、再び「おつゆがけ」を行ないます。その理由や方法は「その2」と同じなのでここには詳しく書きません。

 ちなみにこの際使用するダンマル樹脂溶液ですが、ダンマル樹脂をテレピンで溶かした物です。この溶液が乾燥する際、溶剤であるテレピンを大量に揮発するのですが、どうもこれがかなりの刺激があるようで、最近気づいた事なんですが、どうやら私の扁桃炎の要因の一つと思われる節があるのです。前々日も閉め切った室内でこの作業をしていた後、同じ部屋でこまごまと別の作業をしていたら、やがて喉の内側の辺りに違和感が生じ、その次の日の朝ぐらいから、喉がいがらっぽくなってきます。換気などに十分注意した方が良さそうです。

 ところでこの卵テンペラと油絵の具の透層をサンドイッチのように重ねていく方法ですが、もともとはもっとちゃんとしたやり方で丁寧に描いていく技法(「混合技法」なんて呼ばれていたもの)なんですが、せっかちな私は結局、耐えきれなくなって、途中から下の層が見えなくなるほどの油絵の具の層を重ねてまいます。そうすると当然最初に出来たマチエールなどは何の役にも立たちません。

 だから、今となってはこの方法をとる理由は前回にも言った通り、早い段階で出来上がりを想像できる程度のものを作ってみたい、というのが本音でしょう。
 ただ今回は少し工夫して雲の部分だけでもこの下地が行かせるような描き方をしてみようかと思います。

中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月10日 (月)

こんな風に描いてます/その2

08111001

 昨日の続き。

 昨日で鉛筆と卵テンペラで大まかに下図を描き入れました。卵テンペラ自体は一応「乾くと耐水性」ですがそれほど堅牢な物ではなく、水や油をつけて強く擦ると剥がれてきます。鉛筆の線も溶けて油の中に浮いてきて、絵の具自体が黒っぽくなったりします。

 1.そんな色落ちを防ぐため。

 2.色調を統一する。

 3.明暗の諧調を描き易くするため。

 などなどの理由により、油絵の具による 透層 塗りを行ないます。

 基本は ダンマル樹脂溶液+油絵の具 の混ぜ物で、ようするに塗ると下が透けて見える程度の濃度の色付きの液体(「おつゆ」とも言う)を作り、それを画面に刷毛などで塗ります(この行為を「おつゆがけ」とも言う)。

 今回は絵の具は「インディアンレッド」を使います。本来なら透明色を使うのがセオリーですが、あえて不透明色を使います。ただ不透明色と言っても、下は透けて見えるので問題ありません、て言うか見えてもらわないと困ります。

 一般的にはキャンバスを寝かして、一定方向に平行に塗っていくのですが、
 ・このサイズを横にするスペースがない
 ・タッチを生かしたい、

 という理由で今回はあえて斜め傾斜を付けた刷毛目で、少し乱暴に塗っていきます。なるべく塗り残しがないように注意しますが、ちょっとぐらいなら塗り残しもOK。むしろ気をつける事は 刷毛目をクロスさせないこと。

 そうそう、テンペラで下塗りしたときはそれを乾燥させるのに、最低でも1昼夜以上はおく事。乾いてると思ってすぐにこの透層を施したら、油絵の具と一緒にテンペラの層が剥がれてきた、なんて悲劇を経験したくないなら。

 その透層を施したのが上図で、垂れた後やムラも相当ひどいですが、この絵の場合はこれでも大丈夫(だと思う)。もちろんこの後に色をどんどん重ねていくので、この下塗りの色が最後まで見える事はほとんどないはずなのですが、何故かこの下塗りの色が最後まで影響して来る 大切な一色 なんです。

08111002 この透層が乾いたら、卵テンペラで着色していきます。

コバルトブルー+チタン白

 空の色です。

08111003プルシャンブルー
 +ローアンバー+チタン白

 雲の暗部です。

 あえてテンペラで着色するのは、出来上がりに近い(出来上がりを想像できる程度の)画面を手早く作る事が出来るからです。
 デメリットは塗れ色と乾燥したときの色が大きく異なる事。作った色が途中で無くなると、混色で同じ色を作るのが難しいんです。

08111004 チタン白

 雲のハイライト部分を描きます。

 この着色も最後まで残る事はありませんが、この後の方向性を決定づける重要なポイントになります。

 このテンペラが乾燥するのを待って、その後にもう一度、透層を施し,油絵の具で描写していきます。

中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月 9日 (日)

こんな風に描いてます/その1

08110901

 個展の最中に、よく尋ねられた事の一つが

 「この町並み、どうやって描くんですか?」

 特に凄い装置を使っている訳でもなく、何か秘密もある訳ではないので、今日はそんな話。普段絵を描かない人にはあまり面白くないかもしれませんが・・・。

 1.描くキャンバスの5分の1のサイズの下絵を作成し、
   そこに1cm間隔に縦横に線を引き、方眼を作る。

 2.キャンバスの方には5cm間隔で方眼を描く。

 3.下絵の中のビルの角のようなポイントになる点を決めて、
   それをキャンバスの中に描きます。その時長さを5倍にします。

 4.その点を線でつなげていく。

 そんな作業を繰り返して、転写させていきます。要するに下絵の1cmマスをキャンバス上の5cmマスに引き延ばすという作業を一マスずつ繰り返していくという行程です。上の写真のように線画が完成すると、後は子どもの頃にやった塗り絵と同じで、その中に色を塗っていくだけです。
 だから私の絵をよく見るとこの枠線が所々透けて見える所があります。

 ところでこの大型キャンバスに枠線を入れる作業、結構めんどうなんです。実を言うと真っすぐに見えるこのキャンバス、上に貼っている布の張力で歪んでいるんです。極端な話、大型のキャンバスになると、端と真ん中では1センチ以上長さが違います。それを忘れて、5センチ間隔をポイントをとって線をひくと、真四角ではなく菱形のマス目になる事があります。

 町並みについては、出来る限り正確に描いた方が楽です。いい加減に描いていくと、少しずつずれていき、最後には修正やごまかしが困難なほどずれてしまい、手がつけられなくなります。

08110902


 一方、動物や空、雲なんかは少しぐらい形が変わっても問題ないので、卵テンペラで大まかに描き出していきます。

 こんな感じで転写作業終了です。


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 9日 (木)

何もこの時期に・・・大規模修正!

09100901

 先日、テレビで美術館を特集している番組を見ていたら、ある雪景色をたくさん描いている画家の作品が紹介されていました。それを見ながら、何も加えられていないただの雪景色でもこんなに絵になるんだなあと、一人感慨に耽る自分。

 はたと我に帰って、自分の作品の情けなさを痛感し、2,3日前から雪景色の描かれた数点の風景画の、大規模修正が始まりました。

 こんな時期に今更、修正を加えられるほど情けない絵を描いていたのかと、ちょっと落ち込みます。

 でもひょっとして、最近、作品から逃避気味だったのは、作品の不甲斐なさを意識せずにも、どこかで感じていたのかもしれません。

 残りは僅かですが、個展の一番殻になる作品に置いても、まだまだやるべき事はありそうです。




2008 中野修一 絵画展
  日 時:2008年10月22日(水)〜26日(日)
     11:00〜20:00(最終日は17時まで)
  会 場:cocolaboratory(ココラボラトリー*ギャラリー)
     秋田市大町3丁目1-12川反中央ビル1F

2008dm

 DMの郵送希望者も募集しています。下記の中野修一公式ウェブサイト内の「問い合わせ」からメールいただければ、お送りします。

 なお、郵送の方は無くなり次第、終了致しますのであしからず。


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月14日 (日)

パネルに布貼り。その2ー完成へ

08091400


 先日のキャンバス量産中の続き。

 パネルも完成し、今日はいよいよ綿布を貼っていきます。

 用意する材料や道具は上の写真の通り。ちょっと分かりにくので説明すると、

 綿布
 膠水
 チタン白
 ムードン/下地用白亜(炭酸カルシウム/胡粉でもOK)
 その他:刷毛、ヘラ、はさみ、ボール等

08091401[1]
綿布を裁断します。

 綿布は裏までかかる大きさで裁断します。ただし木枠からはみ出ないように。

08091402[2]
布を貼るための「のり」を作ります。

 膠水の容量(10)に対し、
 チタン白(3)
 ムードン(7)

 これらをダマが無くなるまで混ぜます。量はあくまでも目検討で、きちんと測った事はありません。瓶か何かを一つ用意して、定規で目盛りでも付けておけば良いかもしれません。容積の比率が分かればいいのですから。


08091403[3]
「のり」をたっぷりと塗ります。

 布をのせる前に乾かないように、たっぷりと塗って下さい。

08091404[4]
こんな感じです。

 側面はこの段階では塗りません。表面だけ塗って下さい。

08091405[5]
ヘラを使って綿布を貼ります。

 上下左右を均等に振り分けるように布をのせたら、ヘラを中心から外側に向かうように動かし、中の空気を抜きながら、シワを伸ばしながら、きれいに貼っていきます。
 推奨はゴムベラですが、こんなヘラでも十分にOK。ベニヤ板の角を落として使ってもできます。

08091406[6]
布の四隅を切り落とします。

 パネルをひっくり返して、四隅を切り落とします。耳を残しておくと後できれいに仕上がります。
 以前、布を貼る前に四隅を裁断して、貼った時の水分で布が伸び、角が合わなくなった事がありました。それからは四隅を落とすのは、表面を貼ってからにしています。

08091407[7]
布の四隅を貼り込んでいきます。

 側面と裏面に「のり」をたっぷりと塗ります。1面ずつ塗り、布を貼り終わったら、次の面、という風に塗ります。

08091408[8]
ヘラを使って貼っていきます。

 表と同じように、軽く布を引っ張りながら、空気を抜くようにヘラで貼っていきます。
 側面を貼ったらそのまま裏面まで貼ります。
 写真では忘れてますが、最初に耳から貼っていった方が良いです。

08091409[9]
これで一面クリア!

残すはあと三面です。布の折り目が弛み易いので注意して下さい。

08091410[10]
貼り込み完成!

もう一息です。

0809141108091412
08091413[11]
全体に「のり」を塗っていきます

 貼り込んだ布の上から、もう一度「のり」塗っていきます。全体にしみ混むように、まんべんなく塗ります。

08091414[12]
天気のおかげで、3時間ほどで完全乾燥

 ムードンは被覆力が弱いので、こんな風に下の印刷が透けて見えます。
 ここから下地を塗っていきます。

08091415[13]
下地材を塗ります。

 膠水の容量(10)に対し、
 チタン白(6)
 ムードン(4)

 今度は被覆力バツグンのチタン白を多くした物を塗ります。側面と表面だけで、裏面には塗らなくても良いです。

08091416[14]
塗り終わった直後はこんな感じです。

 一度縦に塗ったら,次は横に、という具合に刷毛目を交差させて塗っていきます。もちろん乾いてからです。二度目が十分乾いたら、サンドペーパーをかけて、表面を研磨してから、3度目を塗って下さい。かなり平滑な画面が出来上がります。お好みに合わせて、このペーパーがけと塗装を繰り返してください。

以上で完成です。何かご質問等ありましたら,コメント欄でお尋ね下さい。長々のお付き合い、誠にありがとうございました。

なお参考にしました文献は以下の通りです。
 絵画技術入門/佐藤一郎 著/美術出版社 刊



 引き続きウェブサイトに個展のDMを掲載しています。

 「中野修一公式サイト」のトップページにある「新着情報」からアクセスして下さい。

 郵送希望者も募集しています。同じサイト内の「問い合わせ」からメールいただければ、お送りします。9月中旬過ぎの発送を予定しております。もう少しお待ち下さい。

 なお、郵送の方は無くなり次第、終了致しますのであしからず。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
   ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月13日 (土)

パネルに布貼り。その1

08091301


 先日のキャンバス量産中の続き。

 パネルに綿布を貼っていきます。

 今日はまず支持体のパネル作りから。用意する材料や道具は上の写真の通り。何気なく左横の方に落ちている木切れも使います。

08091302[1]
木枠に木工用ボンドを塗って、ベニヤ板を貼ります。

 木工用ボンドは端まできれいにのばします。
 市販のパネルの方が楽ですが、この木枠を利用した方が、手間はかかりますが、強度が圧倒的に強く、布貼りによるよじれ等はほとんど出ません。
 板を貼るときは木枠の裏側を使います。こちらの方がフラットです。間違ってもキャンバスを張る側には接着しないで下さい。

08091303[2]
圧着して、ボンドが乾くのを待ちます。

 アルミクランプを使います。その際、当て木をする事もお忘れなく。
 クランプを持っていなかった時は、圧着のためガンタッカーでパネルと木枠を固定しました。ただ、しっかり打ち込まないと頭が飛び出して、布張りでも消えなかった事もありました。
 それさえもなかった時は、大きめのテーブルを逆さにして、さらに重しをのせて圧をかけました。


08091304[3]
圧着完了。

 目安ははみ出したボンドが白からほぼ透明に変わっていたら完了です。
 涼しい時ならボンドが乾ききるのに一昼夜かかりますが、この暑さですと6時間ぐらいで乾きました。

08091305[4]
カンナをかけて端を揃えます。

 もともとベニヤ板を少し大きめに裁断しているので、ここで端を揃えます。このとき、少しだけ角(木口?)も落としておいて下さい。その方が作業もし易いし、仕上がりもきれいかな?でも落とすのは「気持ち程度」で十分ですのでくれぐれも落としすぎないように。
 その後全体にサンドペーパーをかけて表面を平滑にしておきましょう。


08091306ここでちょっと問題発生。

 一見、ただの溶けた膠水にも見えますが、実を言うとこれ、冷蔵庫から取り出したばかりの膠水なんです。通常はゼリー状に固まっていて、湯煎でもしなければ液状化しないのですが、膠水自体が腐敗し始めると、冷蔵庫内でも液状化します。
 まだ完全に液状化していないのでギリギリセーフですが、腐敗が進行すると固着力が無くなり、目止め等の効果も無くなりますので十分注意して下さい。


08091307[5]
この膠水で目止めを施します。

 塗ってみると分かるのですが、ちゃんとした膠水なら、刷毛で塗ってから、木地が塗れ色に変わるまで、少しタイムラグがあります。この膠水がダメだと、塗ったそばからたちまち塗れ色に変わります。
 ちょっとヤバいような気もしますが、この上に布も貼るので、とりあえず今回はこのままで行きます。

08091308[6]
側面や裏側にも膠水を塗ります。

 この辺りまで布を貼り込みますので、ここまで塗っておきます。こちらは乾くのに一昼夜置きます。
 乾いたら、木地全体が毛羽立っているはずですので、これをサンドペーパーでこすって、平滑にしておいて下さい。

これでパネル作りを完了です。次はいよいよ、綿布貼りと地塗装です。

次回をお楽しみに!



 引き続きウェブサイトに個展のDMを掲載しています。

 「中野修一公式サイト」のトップページにある「新着情報」からアクセスして下さい。

 郵送希望者も募集しています。同じサイト内の「問い合わせ」からメールいただければ、お送りします。9月中旬過ぎの発送を予定しております。もう少しお待ち下さい。

 なお、郵送の方は無くなり次第、終了致しますのであしからず。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
   ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月11日 (木)

たまには、ちゃんと

08091102


 以前、制作日記風にして紹介した、キャンバス作りですが、ああいう事も今ではほとんどやりません。色々理由はありますが、一番大きな理由は上の写真みたいな代替品があるからです。キャンバス張りから最後の後片付けまでの労力を思うと、膠塗りもなく、ただチューブを絞って塗って、道具は水洗いでOKなら、ついついそちらに手が出てします。もちろんその後の描き心地など違いは多くありますが、出来上がる作品の善し悪しは、結局は画家本人の力量の問題ですから、素材にこだわるのは、ある意味自己満足の世界ですので。
 と言いつつも、「良いキャンバスなら、良い絵が描けるんじゃないか?」なんて考えてしまうし、実際、良くできたエマルジョンキャンバスは、そう思えるほど、絵の具のノリも、筆運びも断然良いんですけどね。

 とりあえず今日はすっかり手放せなくなった「油彩画用ジェッソ」の話。
 発売から10年以上経っていると思いますが、「油彩画用」を銘打って出て来たジェッソはこれが初めてだったと思います。それまでもアクリル用ジェッソを使っていましたし、細かい成分までは分かりませんが、実際使った感じ、「アクリル用」と「油彩画用」の違いはほとんど感じられません。昔からアクリル用のジェッソを油用の下地に使っていた人は多くいたので、同じ物でも「油彩画用」と付けば、もっと多くの人が買ってくれる、というのが案外メーカー側の本音かもしれませんね。そう思えるほど、この2つの使い心地に大きな差異は感じられません。
 そうそう、ある人は、このジェッソを撹拌しながら油を混ぜて、エマルジョンキャンバスを作る、というのを聞いた事があります。

 さて、この油彩画用ジェッソの話に戻りますが、ちょっと貧乏臭い話をします。普段から「硬練り」を使っているのですが、実際刷毛で塗るにはちょっと硬すぎるので、いつも少々の水で延ばして使っています。「それなら最初から「軟練り」にすれば?」と突っ込まれそうですが、どちらも同じ値段なので、硬い方を買ってそれを水で薄めてのばした方が多く使える、という全く貧乏臭い理由で、硬練りを使っています。

 でももちろん、説明書きには「薄めると強度に問題が生じます」とありまし、実際そうだと思います。そこで少しでも強度を落とさないように、そして、エコ(ノミー)なのが、次の方法。使いきったチューブに水を4分の3ほどまで入れ、良く揉んだり振ったりしておきます。そして新しいジェッソを薄めるとき、ただの水ではなく、このチューブの水を使うんです。気休めかもしれませんが、固着するための成分が少しは溶け込んでいるような気もしますし、これならチューブの中もきれいになるので、ゴミとして出すときも気持ちが良いし。

 だからどうした?と言われれば返す言葉もありませんが、一度お試しあれ!



 引き続きウェブサイトに個展のDMを掲載しています。

 「中野修一公式サイト」のトップページにある「新着情報」からアクセスして下さい。

 郵送希望者も募集しています。同じサイト内の「問い合わせ」からメールいただければ、お送りします。9月中旬過ぎの発送を予定しております。もう少しお待ち下さい。

 なお、郵送の方は無くなり次第、終了致しますのであしからず。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
   ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 2日 (土)

そろそろ終わりかな?

08071602 油絵って描き続けてあるポイントを超えると、いつ筆を置いてもかまわないところに達します。そこまで来ると後は描き手の方が、自分で引き時を決断する事になります。その決断も画家の力量の一つではないかと思う事があります。

 絵を描いていると波のようなものがある事を感じます。あるところまで描くと作品がいいところまで仕上がってきたように感じるのですが、そこでもっと良くしようと描き続けると、今度は逆に坂を下るように悪くなっていきます。そこであきらめず解決策を模索しながら描いていくと、ある時またピークへと向かいます。

 筆を置くとはそのピークをしっかりと認識し、今の自分の力量と照らし合わせて、先へ行くかどうか考え、決断する事のような気がします。
 だから、その時はダメででも、筆を置いた数年後に再び手を入れた作品がさらに良くなる事が時々あります。当時の力量では果たせなかった事ができるようになったりとか。

 意地悪く考えれば、それって私がまだまだ力量不足ってだけの事なのかもしれませんね。


私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!

| | コメント (0)

2008年7月30日 (水)

一日一枚!

08071601


 「一日一枚帳」なんてものを始めてそろそろ1ヶ月が過ぎようとしています。

 最近、タブローの方がうまく進んでおらず、それでもなんとか手だけは動かそうと描き始めたもので、描く道具も再生不可能な筆ペンやインクペンなどを使うことにしました。

 残念ながら表題通り「一日一枚(又はそれ以上)」にはなっておらず、所々抜けてる日付もありますが、またここから何か生まれれば良いなと思い、できる限り毎日この帳面を開き続けようと、自分に再度確認をしています。

今日は何を描こうかな?



私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中

http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!


| | コメント (0)

2008年7月 9日 (水)

キャンバスを作る、その4

08070704


いよいよ下地剤を塗っていきます。

08070705 上の写真は今回使う大まかな道具が写っています。ボールの中の白い粉は胡粉とチタン白です。これでは見えませんがこの下には冷蔵庫で冷やされ、固まった膠水が入っています。(右図)

 なぜこんな事をするかというと、これから行なう作業は「乳化」と言って「水と油」という本来混ざり合わないはずのものを混ぜ合わせる作業だからです。この面倒な作業を成功させるためには、できるだけにクリームに近い状態の方がやり易いからです。

0807070608070707

  ざっくりざっくりという感じで混ぜていきます。すると右図のようにクリーム状になってきます。粉のかたまりが見えなくなり、全体が滑らかになってきたらOKです。この作業あまり時間をかけすぎると、膠水が液状になり、ゆるくなってしまうので注意して下さい

0807070808070709

 ここからがいよいよクライマックス、乳化作業の本番です。
 ボールの中にスタンドリンシードオイルを糸のようにゆっくりとたらしていきます。そこを一気に撹拌していきます。機械がないという時はかき混ぜる人と油をたらす人との二人体制で行なう方が良いかもしれません。ちなみに上の図のようでは油は多すぎるのでもっと細くしてたらすべきです。
 ここで作業の手を休めると分離していくので、一気に最後まで行なう事。これがポイントです。乳化に失敗するとここで油が分離して玉状に浮いて来ます。
 見た感じは大丈夫そうで一安心・・・と思いきやこの後落とし穴が待っていたのです。

 油も全て入れ終わり、後は水を加えて伸ばして終わり。ゆっくり水を加えて撹拌していきます、と途中までは良かったのですが、やっぱりここで分離してしまいました。
 原因は分量ミス、撹拌ミス、気温など色々考えられますが、失敗するとしたらこの行程です。また同じ所でダメでした。そこの方にだいぶん重く固まった部分があるので、水を入れる前に底からすくうように撹拌し全体の濃度を一定にした方が良かったのかもしれません。
 とりあえず油は分離して来たものの、全体としては使えるのでその浮いてきた油を素早く除去し、地塗りを開始。

08070711

 塗る前から少し嫌な予感はしていましたが、ここでもミスが発生。
 分量が足りなくなってしまいました。
 結果は上の図の通り。ムラが多くてこのままではとても使えません。膠で目止めをしてあるので、このままでも使えない事もないのですが、なんか失敗したと思ったまま描画を始めるのも気分が良くないので、もう一層この上に塗り重ねようと思います。ただ胡粉もチタン白も全て使ってしまったので、これが手に入るまでは一旦作業中止です。次は8月に入ってからになると思いますので、この続きは少々お持ち下さい。

なお参考にしている文献は、

美術出版社 刊 佐藤一郎 著
「新技法シリーズ 絵画技法入門」
ーテンペラ絵画と油絵具による混合技法ー

 今回失敗したのは私のミスで、この参考文献のせいではないので、くれぐれも間違えのないように。

誰か上手くいく方法、知っていたら教えてくれませんか?




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 6日 (日)

キャンバスを作る、その3

08070605

逆転の発想、ていうかケガの功名?のはなし。

その1でお話ししたようにキャンバスは濡れると縮みます。ということは乾くともとに戻るんです。そして木枠に引っ張られた分だけ、貼ったときよりもサイズが大きくなります。
すると上の図のように再びたわんでしわしわになってしまいます。

こうなると本当は膠の二度塗りの前に貼り直さなければならないのですが、130号というサイズが大きすぎて大変ですし、この暑いのにそんな事したくない、という訳でそのまま二回目を塗ります。

ここで「狭いアトリエ」というマイナス条件がプラスに働くのです。

本来、この手の作業はキャンバスを寝かして行ないます。「重力」という地球上では何者も逃れられない呪縛が、こんなちょっとした作業にも関わってくるからです。
重力で下へ引っ張られた液体は乾く前に下の方に流れていき、結果として下の方が塗面が厚くなります。そこでそうならないように寝かして塗ると、今度はシワの間に膠水が池のように溜まって、均等にぬれません。

しかしアトリエが狭い以上、私には「立てて塗る」という選択肢しか残されていません。そうすると重力問題はそのままですが、少なくとも膠水が池になる、という状況は避けられ、しかも貼り直しもないので、一石二鳥(?)なんです。

08070606二回目の膠塗りを始めます。

今回は前回と刷毛目が交差するように塗っていきます。今回は塗ったとたんに塗れ色になるのが正しいような気もしますが、実際は前回とあまり変わりません。ひょっとしたら前回の膠による目止めがあまり効いていないのかも・・・。

そうそう、膠塗りのときは決して膠水を泡立てないように気をつけて下さいね。



08070607二度はお見せしませんが、塗り終わった頃にはやっぱり木枠がたわむほど布が縮んでいます。そして乾燥すると同じようにキャンバスはシワだらけになります。そして今度はいよいよ下地塗りです。

ということで今度こそは、キャンバスを貼り直さなければその作業にはかかれません。

なお参考にしている文献は、

美術出版社 刊 佐藤一郎 著
「新技法シリーズ 絵画技法入門」
ーテンペラ絵画と油絵具による混合技法ー




| | コメント (0) | トラックバック (0)

キャンバスを作る、その2

今日は無くなってしまった膠(ニカワ)水を作ろうと思います。興味のある方はおつきあい下さい。

08070505一口に膠と言っても様々種類があります。ウサギからとるのもあれば 鹿からとるものもあるし、少々乱暴な言い方をすれば要するにゼラチンみたいなものです。この材料は特に日本画の方で多用されるので購入するときも日本画材コーナーに行く事が多いです。写真の中の棒みたいのを「三千本膠」といい、よく使われているのですが、経験上他のものより腐り易いようで、私は粒状の方をいつも使います。今回のものは洋画剤として購入したものですが、洋画剤としてはそんなにメジャーなものではないので、扱ってないお店も多いです。

最初は水につけます。

08070507 08070601

一昼夜、水につけておくとと左から右の図のようになります。膠50gで700ccぐらいの水です。この行程を「膨潤」というそうです。昔、急いで膠水を作りたくて、水ではなくお湯につけて作ったら、膠水がダメになってしまいました。どんなに急いでいても一晩待ちましょう。

08070602膠が十分膨らんで境界線が曖昧になって来た所で、今度は湯煎です。

この作業の留意点はお湯の温度を上げすぎない事。膠は摂氏60度を越えるとその成分が崩壊していくらしいので、その手前の温度で、ゆっくりと温めてやります。ただ長時間温め過ぎてもいけないので、時々様子を見ながら湯煎をします。


08070603 適度に温まり、これくらい溶けてきたら、時々、静かに撹拌して、まだ膠の粒が残るようでしたら、再びお湯に戻し湯煎を続けます。粒が残らないようなら、全体の濃度が均一になるように、また静かに撹拌して下さい。


08070604こんな感じで完成です。ちゃんとできていると気温20度くらいなら、自然に固まります。保管は冷蔵庫で行ないます。

それではキャンバスに塗りましょう。


なお参考にしている文献は、

美術出版社 刊 佐藤一郎 著
「新技法シリーズ 絵画技法入門」
ーテンペラ絵画と油絵具による混合技法ー




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 5日 (土)

キャンバスを作る、その1

キャンバスを作ろうと思う。久々の大作用でF130号。最近は面倒くさくて、市販のキャンバスを貼るばかりだったんですが、今回は久々にエマルジョン下地を塗ってみようと思う。

08070501しかしいざ初めて見るとこれがやっぱり大変な仕事なんです。
使用するのは古キャンバスの裏側で、前にあった絵をはがして、ひっくり返して張り替えて、裏側に一からキャンバスを作り直すという作業。長辺が180cm近くあるので、これを貼り直すだけでも一苦労。30分ぐらいで終了するも、この時点ですでに汗だくなんです。

次の作業は「前膠塗り」
これはキャンバス布を保護するための作業で、この後塗る下地剤や油絵の具の浸透を防ぎ、布自体を腐食から守るために行ないます。左の写真のように一段づつ塗っていくのですが、すぐにはしみ込まず、少しずつ浸透していきます。膠(ニカワ)の成分に問題があると、ここの浸透があっという間です。刷り込むように隙間のできないように丁寧に塗っていきます。

08070502一通り塗り終わるとこんな感じになります。最初にヘリの部分を塗るのもお忘れなく。ムラになっているようにも見えますが、今までの経験から言うと、一層目はこれぐらいでも大丈夫です。ただ百年後にどうなるかまでは責任は持てませんので、あしからず。


08070503 08070504左の図を見て下さい。一番左の図は膠を塗る前、その隣の図は塗った後です。わかりづらいかもしれませんがニカワを塗ると布が縮んで木枠が大きく歪むのです。水分を含むと逆に膨張して伸びるような気もするんですが、実際はこうなります。だから最初に布を貼るときは、プライヤーなどを使わず、手で引っ張った方が良いと言う意見も聞きます。その方が貼り方が緩いので、キャンバスが破けたり木枠が壊れたりしづらいのだそうです。


膠水もなくなったので今日はここでおしまい。続きはまた今度のお楽しみ?




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月29日 (日)

7月ももうそこまで・・・

08062805
別にこの絵しか描いていない訳でもないんですが、何となくこの絵だけ紹介していますね。ほかの絵は公募展に出品するまでは掲載できないとか、出来上がるまで秘密にしたい(笑)とか、そんな事情があったりもしますが、それ以上にこのブログとこの絵を描き始めた時期が近いので、取り上げているというところでしょうか。

サクラの花はピンクかと思いきや、見た目以上に白っぽく、だからといって白すぎると、別の花にも見えてしまいます。この微妙さが「桜色」なんでしょうか?ここにちょっと青を入れたり、茶色を入れたりしながら、毎回苦労して描いてます。
けれども何度描いても、なかなか上手く行かないのですよ。これが




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月13日 (金)

本日も晴天なり?!

08061301


本日も朝から晴れました。タイトルのような快晴とはいかないかもしれないけれど、気持ちの良い朝と言えるくらいは晴れました。自宅からも鳥海山がよく見えます。去年の今自分よりも残雪が少ないような気がするのですが、私の気のせいでしょうか?この晴れ間、しばらく続くんでしょうか?


08061302


さて、二、三日前から新しい作品に取りかかりました。毎年恒例の『さくら』シリーズです。サイズはP8号と言う中途半端な大きさで、パネルにキャンバス布を貼ったものです。いつものように卵テンペラと油絵の具の併用で描き進む事になると思います。

今回は家からも歩いていける距離の所にある桜並木をモチーフにしています。数年前に初めて見たときから「いつか描いてやろう」と思っていた桜並木です。私の記憶に間違えがなければ、「並木」ように、数本の桜をまとめて描くのは初めてだと思います。いったい上手くいくのやら。奥行きが出せると良いな、などと思いつつ、描く手を進めている今日この頃。今年の個展に出せたら良いな。




私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

展示室4に新作が展示されました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月27日 (火)

筆洗器のお掃除

08052701今日は筆洗器の掃除をします。
その前に筆洗器について少々説明を。簡単に行ってしまうと、油彩描画の際に筆を洗うための道具です。
用途やメーカーによって様々な形がありますが、うちのは右のような形をしております。中は二柔構造で汚れをこすり落とす部分と汚れを溜める部分に分かれていますが、その底に溜まっている絵の具のかすがいっぱいになる前に掃除をします。


08052702


この中には筆洗油という絵の具を落とすための油が入っていて、まずそれを別の容器に移します。これも一般的には画材店で販売している「ブラシクリーナ」などを使うのですが、私はもっぱら市販の「灯油」を使ってます。においさえ気にならなければこちらの方が価格も安く手に入りやすいので使っています。もし良かったら試してみてください。ただ何か問題が発生しても、責任は取りかねます。ご自身の判断でお使いください。
まずは絵の具を落とす部分を器の中から取り出します。上図(左)のようになってます。この底にたくさん開いている穴から筆からそぎ落とした絵の具のカスが下に落ちて行きます。このつららのように着いているのも絵の具のカスです。私自身こんな風になっているのを見るのは初めてです。


08052704


この底にこびりついているカスをそぎ落として行くと上の右図のようにきれいになります。結構固くこびりついてました。これをはがしている道具は「ペインティングナイフ」と呼ばれるもので、通常は描画に用いるのですが、長年使用していると刃物の用に鋭くなって、こんな風にそぎ落としたりすることもできます。

08052705
さらに内側をナイフできれいにそぎ落として行くと、これくらいきれいになります。(左図)

この辺りの作業には一般的に「リムーバー」などと呼ばれる、超強力な油絵の具を剥がすための薬剤を使えばもっと楽にできるのですが、今日は家になかったので使いません。


08052703jpg

あとは一番底にたまっている油絵の具のカスを取り除いて完成です。ずいぶん溜まっていたのがわかりますか?2cmぐらい溜まっていたようで、ここまで来ると中の筆洗油にすぐに汚れが浮いてしまい、あまり役に立っていません。
ここですべて終了。後は元に戻して、筆洗油を入れて完成です。あー、スッキリした。




私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

※インターネットエクスプローラでも表示できるように改良してみました。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月13日 (火)

始め、じゃないけれど

Kaisi_2

今日は風の強い一日。
ゴールデンウィーク後半で病んだ扁桃腺も点滴2日間でほぼ完治。今も薬は飲んでいますが。自分が治ったと思ったら、今度は子どもがおたふく風邪。毎年この時期になると体調を崩します。
まあ、そろそろ本腰を入れて作成していかないと、夏を乗り切れませんからね。

 上記の作品は先週ぐらいから描き始めたF20号。裏キャンに描き始めました。裏キャンも昔ならメドメの膠を引いて、胡粉やチタン華で下地材を作って・・・なんてしてましたが、今じゃクサカベのジェッソを塗るだけ。メドメもしてません。作品は今後どうなることやら。 
 
 
 

| | コメント (0)