脈絡のない台詞。
私が知っている、それまでの映画やドラマ、小説などに出てくる台詞は全て、その物語を進行するための大なり小なりの役割を持った存在でした。
ところがある時、タランティーノの映画を始めてみた時、その認識を見事に打ち破られたのです。
(レザボアドッグス、それともパルプフィクションかな?)。
登場人物たちは「これでもか!」と言うくらい、ストーリーの進行とは全く関係の無い様な「無駄話」をその画面の中で延々と続けているのです。
まずかった飯の話、笑えない冗談話、どうでもいい男と女の艶話、などなど。
最初はちょっと違和感もありましたが、そこに出てくるエロ話なんかを聞きながら...
「俺たちだって普段の会話の99%はどうでもいい話しかしてないよな!」
...という事実に気が付いた訳です。
だってそうじゃないですか。
年から年中、教訓や人生訓を垂れたり、自分たちの過去を振り返ったり、未来に付いて話し合ったりしてる訳じゃないし、人生の分岐点みたいな場所がそうそういつもいつも訪れる様な、劇的な人生を送っている訳でもありません。
映画の中のキャラクター同様に、私のこの口から飛び出して来る言葉によって織りなされる会話のほとんどは愚にも付かないどうでもいい内容なのですから。
少なくとも私は...
そんな事を実際に見せて気付かされた時の衝撃ったら、ちょっとなかったです。
.........
まあそんな訳ですが、そろそろ私も旅支度を整えて、個展の準備のために北海道へと向います。
外は時折、横から雪が降って来るような状況で、公共交通機関が停止しなければいいなぁ、と思っていますが...
という訳で新年早々ではありますが、しばらく更新が滞りがちになるとは思いますが、何卒よろしくお願い致します。
そして.....
今年もよろしくお願いします!!
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中野修一 絵画展
樹をさがす。道をみつける。
会 場:六花亭 西三条店 二階喫茶室(北海道帯広市西三条南1-1-1)
会 期:2013年1月7日(月)〜4月6日(土)
時 間:11:00〜18:00(ラストオーダーは17:30)
お近くにお寄りの際は、ぜひ足をお運び下さい。
中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
Shuichi NAKANO official website / English edition
http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html
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