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2013年11月 3日 (日)

最初で最後の初登山?

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隣村の東成瀬村を通り、さらに山奥へと入った岩手県境にある林道のどん詰まりに車を停め、山を登り始めたのが早朝5時半(2013年11月1日)。
今年初めての本格的な登山で、しかも初めての山、焼石岳に登り始めます。

正直、山の紅葉はすでに終わっているのは判っていたので「それなら、雪の鳥海山の方がよくない?!」とも思ったのですが、ちょっとした役割に一区切りが付いたのもあって、どうせなら一人静かに山歩きを楽しみたいなと思い、初めての山でもあるこの場所を選びました。

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三合目の駐車場がスタートと言う事で。距離はそれなりにあるんだろうなと思ってましたが、その割りに標高は高くないので、比較的楽な登りが続き、あっという間に4合目を過ぎ、間もなくこんな分岐点に遭遇。
この手の一本標識の難点は傾いてしまうと、どっちがどっちなんだか判らない!と言う点。とりあえず地図を頼りに登り続けると5合目の「釈迦ざんげ」に到着。

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まだまだ背の高いブナに覆われて、遠くまで見えない場所がほとんどでしたが、ここだけはちょっと小高い丘になっていて、周りの景色を眺める事ができます。
それにしたって初めての山ですし、このガスでは何がなんだか判りません。

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この後は「渡河」があるということで、予想通り、谷に降りるように高度を下げて行くと、ほどなくしてご覧の様な沢にぶつかります。
地図上では一回のみの様にも見えましたが、実際は同程度の幅の川を3回ほど渡り、渡河が全て終わった所で6合目の「与治兵衛」の標識に到着です。
(おおよそ7時、ここまで約1時間30分)

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ここから7合目「柳瀞」までは再びゆっくりと高度を上げて行きます。
体力的にはさほどキツくはないのですが、相変わらずブナに覆われた山道で、景色はほとんど変わらず、よほど退屈だったのか、写真もほとんど撮っていません。

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その7合目を過ぎた辺りで道もなだらかになって来た頃から、心無しか木立もまばらになって来て、やがて森を抜け、視界が開けてきます。
沼地とは行かないまでも、湿地帯っぽい感じで、これでもう少しガスが晴れてくれれば、目的の山も確認できそうなんですが...

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で、8合目の「長命水」到着。(8時45分頃)
こちらは湧き水ではなく、あくまでも沢水ですので、お気をつけて飲んで下さい。

ここでちょっとした不思議な出来事が...!!

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ついさっき、沢水を一口頂いた唇が乾く間もなく、再び「8合目」の表示

しかも「焼石沼」とあり、名前が違います。
まあ時々かっこ書きで違う名前が表示してある場合もなくはないのですが、無用な混乱を避けるためにも、できる事ならどちらかに統一して欲しい感はありますが。

ちなみにその焼石沼はこんな感じの場所でした。

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この先の9合目が「焼石神社」と言う事で、なんとなく核心部に近いような名前らしく、沼地を過ぎた辺りから登りがキツくなり、一気に高度を上げて行きます。

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8合目辺りから風も強まって来たのですが、相変わらずガスがスッキリと晴れる事もなく、山並みもチラ見程度なので、この段階でもまだ自分の登る山がどれなのか、イマイチ確信が持てません。

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...ですが、ようやくそのガスの間に頂上を確認!

「焼石岳」なんてガッツリ強そうな名前のわりには、丸っこくて、けっこう可愛い感じの山です。

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急登を登り切り、尾根らしき場所に出た所が9合目「焼石神社」(9時50分)。
天気が良ければ、この向こうに岩手県側の台地なんかも見えるのでしょうが、今日は無理っぽい感じです。

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これから登る道の方を見上げれば、すぐそこに何やら「神社」らしきモノを発見。
この辺りの風景が「焼石岳」の名前の由来なのかな?とか思えるくらい(未確認情報)、ここからはしばらくこんな大きな岩のゴロゴロした所を歩く事になりますが、これが思った以上の難所。神社を横目に登り切った後は岩の転がった平地を歩くだけなんですが、この岩の一つ一つが予想以上にデカくて、場所によっては跨いだり、飛び降りたりするのが困難なほど、距離があったり高低差があったり。かといって迂回する術もなく、岩に腰掛けて恐る恐る下に足を伸ばしながら、飛び降りる!なんて事も。
正直、背の低い人では容易に越えられないような場所もあって、かなりスリリングでした。

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そんな岩場を何とか通り過ぎ、再び頂上に向けて高度を上げて行くと、風は一気に強まります。

だいぶん前から山頂が時折光を浴びる度に不自然に白く光っていたのが気になっていたのですが、その正体はこんな樹氷?でした。
と言う訳でしばらくはこんな「氷の世界」の中を歩いて行きます。

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「ここはひょっとして山頂?」

と言いたくなってしまうくらい、なだらかな場所で、目印でもなければどこが頂上なのか判別できないくらいダラダラと開けた山頂部。
大きな岩を見つけその影に移動し、猛烈な勢いで駆け抜ける強風を避けながらの休憩と軽食タイムとなります。(10時28分)

それにしても、登り初めてほぼ5時間で山頂という事は、実質「祓川→七高山(鳥海山)」と大差なく、身体の方も同じくらい疲れています。

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本来ならここらで「頂上からの眺め」的な一枚を入れたい所ですが、実際、岩手県側のガスは全く晴れる気配もなく、加えてカメラを構えるのが億劫になるくらいの強風なので、休憩中に足下で見つけたこんな懐かしいリングプルにピントを合わすのが精一杯。
もちろん、こんな環境下の中で、落ち着いて休憩を取る事などままならず、15分も立たないうちに下山を開始します。

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しかしこのたった15分ほどの休憩が仇となり、下半身は一触即発状態。足の筋肉はすでに強ばりはじめ、あちこちに関節痛やら筋肉痛の予兆が見られ、そんな中での岩場歩きは予想以上に困難を極め、冷たい風の中で冷や汗をかきながらの下山です。
それでも焼石神社の辺りまで来ると、時折、雲の間から、岩手側ののどかそうな風景も垣間見る事ができましたが、もうすでにそんなものを楽しむ余裕などないほど、疲労と痛みの波はもうすぐそこまで来ていました。

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そんな体をだましだましの下山は、水分補給時以外はほとんど歩をとめる事もなかったおかげか、「1合目降りるのにほぼ30分」と言う同じペースで下る事ができ、ほぼ3時間半後の14時10分頃には無事、登山口に到着しました。
帰り支度をすませていざクルマに乗り込もうとした瞬間、気が付いて眺めた周りの風景はまさに紅葉の真っ盛りで、あと1週間も早ければ、今日の行程でもまた違った風景が見れたのかな?とか思いつつ、その場を立ち去りました。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら

  http://nakanoshuichi.com/

Shuichi NAKANO official website / English edition

  http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html


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