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2013年8月31日 (土)

北海道は「化石王国」?!その2

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1枚目からコメントに迷うような写真からスタートします本日のブログも、昨日に引き続いて北海道のとある博物館の紹介です。

北海道を流れる石狩川沿いには4つ(あるいは5つ)の「川」の字の付く町が並んでいるのですが、そのうちの一つ、滝川市にあります「美術自然史館」。
その名の示す通り1階が自然史に関する展示で、2階には郷土の芸術家の作品が並んでいたりする建物です。

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毎度のことながら、建物の外観の写真を撮っていないので、いきなり核心部へ。

体育館並の広さのフロアに、所狭しと並べられた数々の化石標本。
その中でも、たぶんこの建物が造られるだろうきっかけとなった地元での発掘物である「タキカワカイギュウ」の全身復元骨格化石が上の写真。今で言う所の「ジュゴン」とか「マナティ」なんかを想像すればわかりやすいかな?
(だとすると建物前の噴水を撮った1枚目の写真にような姿はちょっとあり得ないのかな?)

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その他マンモスなどの哺乳類の他、恐竜に関しても竜盤類、鳥盤類から卵の化石、その他の爬虫類や始祖鳥など、進化の過程の中で登場したあらゆる脊椎動物の化石をできる限り漏らすことないようにと言う意図のもと展示しているような感じでした。
大雑把にでも良いから進化の歴史を、さまざまな骨格を比較しながら考えて行くのには、都合のいい博物館なのかもしれません。
ただ、せっかくこれだけの標本を集めているのにも関わらず、今イチ熱気が感じられない所が残念でもありますが...

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この中央に立つティラノサウルスの骨格標本も、細かいことを言えば昔の仮説(ゴジラの様に後ろ足と尻尾の三点で立つ)に基づいた組み方で、今の定説には矛盾するものではあるのですが、その理由が元で数々の博物館から古い標本が撤去されてしまう昨今では、むしろ「自然史の書き換えの歴史」みたいなものを実感できる貴重な展示なのかもしれません。

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ここのもう一つの目玉でもあります古生代から脈々と続く進化の歴史を描いた巨大壁画を、恐竜たちとともに眺めることのできる、なかなかに見応えのある博物館でありました。

*今日紹介した博物館の公式サイトはこちらです!



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら

  http://nakanoshuichi.com/

Shuichi NAKANO official website / English edition

  http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html


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