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2013年7月の記事

2013年7月30日 (火)

展覧会、二つ

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まず一つは、毎年恒例となった「世界ノカケラ 湯沢展」。

今年も「湯沢七夕絵どうろう祭り」に合わせての開催なんですが、ちょっと残念なことに今年は三日間とも見事に平日となってしまいました。
と言うことで開催時刻をいつもよりちょっと遅らせた午後2時からとなっていますのでお間違いないように。

で、もう一つは、毎年恒例ではないけれど昨年に引き続き入選を果たした「2013月光荘ムーンライト展」

こだわって画材をつくり販売している「月光荘画材店」が運営するギャラリーにて、同じく8月5日より11日までの開催です。(詳細はこの左手に掲載)

ここの公募展は賞金こそありませんが、入賞しますと、そのギャラリーにて個展を開催できるという企画で、それを目指しての応募でしたが、力不足故、入選どまりでしたが。
ちなみにこちらに展示するのは、6月の「世界ノカケラ」展でも展示し、今回のフリーマガジンのモチーフともなっている作品「雪の化石」です。

と言う訳で、今回の湯沢展ではこの「雪の化石」を展示する事はできませんが、その代わりと言っては何ですが、今回初披露の作品も用意してお待ちしておりますので、お近くの方、興味のある方はぜひ足をお運び下さい。

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《月光荘 ムーンライト展 2013》

 会期:2013年8月5日〜11日
    11:00〜19:00(初日、最終日は16:00まで)
 会場:
月光荘画材店内(東京都中央区銀座8-7-2 永寿ビル
    
こんぱる前室・中室(東京都中央区銀座8-7-5 金春ビル

 *月光荘画材店のHPはこちら

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2013年7月24日 (水)

出会い

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心惹かれる風景と出会います。

そんな中で「ああ、この風景をきっと描く事になるんだろうな。」と言う思いとともにシャッターを切る瞬間が時々あります。

どの風景を写す時でも、基本もチーフとして撮影してる訳だから、どれも同じように「描こう(かな?)」と思っている点では、どれも同じなんだけど、実際、一回の取材旅行で数百回以上シャッターをきれば、そもそもとった事さえ忘れてしまう写真もあり、結果、描かれない素材だって沢山あります。

ただ、そんな中でも特に「これはきっと描くだろうな」と言う予感めいたものと同時にシャッターを切る瞬間があるのです。
でも、そんな時に限って、妙に落ち着いていて変な高揚感や興奮もなく、「なんか腹減ったなぁ」とか思うのと、あんまり変わらないようなテンションだったりするのですが。

そんなモチーフが、必ずしも良い作品になるとは限りませんが、少なくともそれを描いている時は、とても落ち着いて幸せな気持ちでいられます。



 



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2013年7月15日 (月)

ひとの心。そしてサイン。

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偶然にも、今週は「サイン会」づくし。
篠山紀信(写真家)さんに始まり、黒井健(挿絵画家)さん、そして想定外のジョン・プライス(コレクター)さん。

いわゆる「サイン会祭り状態」でしたが、懐具合のせいもあり、実際にサインして頂いたのは、黒井健さんだけでしたが(実を言えば、これも自宅から持ち込んだ本)。

篠山紀信さんに対して言えば、講演会も面白く、大きく引き伸された作品はどれもパワーのみなぎる見応えのあるものでしたが、半面、なんとなく展示の仕方に「手を抜いた感」を感じてしまい(これは美術館の責任でもある)、ちょっとがっかりしたのもあって、サインも写真集も辞退したのかな。
(なんて言ってるオレは何様?)

一方、岩手県立美術館で開催中の「若冲がやってきました」展の展示中の作品のコレクター、ジョン・プライスさんは、私も想定外のサイン会(こちらはサイン会のみ)でしたが、限定数も決めず、画集に限らずそこで販売されている関連グッズなら何でもサインしてくれるという企画で、たぶん昼頃からご夫婦でそこに腰掛けられて、「東北の人たちのために何かできる事はないか!」と言う気持ちで、夕方になっても笑顔を絶やさずに対応している姿に感銘を受けましたが、冷静に考えて「コレクターのサインは貰わなくても良いかな?」ということで、こちらもお願いしませんでした。

ただ今にして思えば、誰かの「サインを大切に持ち続ける」と言う事は、それを書いてくれた方の気持ちや想いを自分の中で大切に受け止めよう!という気持ちの現れなのだと思えて来て、それならばもらっておいても良かったのかな?とちょっとだけ後悔。

そして唯一サインをもらったのが黒井健さん。

こちらは講演会のみのサイン会でしたが、代表作を中心に、初期の頃からの作品を一つ一つの丁寧に解説を頂き、作画の方法から「『ごんぎつね』がダメだったら挿絵画家なんか辞めよう!」というターニングポイント的な話も含め、興味深いお話をたくさん伺う事ができて、とても身のある内容でした。

中でももっとも印象的だったのが

「作品は作るものではなく、生まれて来るもの」

と言う一言でした。


どの方々もご苦労さまでした。
そして、ありがとうございました。

 



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2013年7月 9日 (火)

新美南吉絵本大賞作品展

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「新美南吉」というと「誰だっけ?」と言う方もいるかもしれませんが、「手袋を買いに」「ごんぎつね」と言うタイトルを聞けば「それなら知ってる!」と答える方は多いいかと思います。
そんな物語を生んだ新美南吉という作家が愛知県の方で生まれて、今年でちょうど100年。

それを記念して開催されたのが「新美南吉絵本大賞」(開催は昨年)で、彼の作った童話数点の中から一つを選んで、絵を描き、文字を入れ、製本して出品するという公募展でした。

最近何かと本を作るのが楽しくなって来た私でして、今回、応募した訳ですが、私自身「手袋を買いに」のイメージが強く、てっきり寒い所の方かと勝手に思い込んでましたが、愛知県出身という事で、自分の得意?な「雪」の絵が描ける作品を選ぼうと思ったら、これがけっこう大変でした。

まあ、結果としては大賞でもなければ入賞でもなかった訳ですが、なんとか1次審査は通過しまして、かろうじて面目は保たれた訳でありましたが、このほど、その生誕100周年を記念して、下記の場所にて、い一次審査まで通過した作品を一挙に展示する展覧会が開催される事になりました。



《 新美南吉絵本大賞作品展 》

《1》
 日時:7月27日(土)〜8月2日(金)9:00~20:00(最終日は15時まで)
   *7月29日(月)は休館。
 場所:安城市文化センター 3階展示室

《2》
 日時:8月7日(水)〜8月18日(日)9:00~17:00
   *8月12日(月)は休館。
 場所:安城市民ギャラリー 1階C室


たぶん、製本されて送られて来た本が100冊近くも並ぶ、けっこう読み応えのある展覧会になるのかなと思います。
愛知県という事で、私自身はどう頑張っても足を運ぶのは難しいですが、お近くの方、興味のある方は、ぜひ足をお運び下さい。

私の分に関しては参考までに数頁分だけこの後に載せておきます。
また「七夕絵どうろう祭り」の際に行います、「世界ノカケラ 第5章」展の会場にも置いておこうかと思っていますので、興味のある方は足を運んで見て下さい。

 

続きを読む "新美南吉絵本大賞作品展"

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2013年7月 5日 (金)

「人と恐竜」が交錯する実話

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こんな話があります。

国立科学博物館にあった、とある肉食恐竜の全身復元骨格で、実質日本に始めてやって来た恐竜の化石。
それは「日本の子どもたちに恐竜化石を見せてあげたい!」という日系人実業家の強い想いによって、その発掘と研究、復元のための資金を、自分が築いた財を投げ打ってまで捻出したことで実現しました。
ちなみにその実業家がそもそも恐竜化石に興味を持ったのが、第二次世界大戦中「日本人」と言う事で強制的に収容されていた場所の近くが化石の産地だったからと言う話。

何気なく眺めてしまえば、どうという事の無い恐竜の化石なんだけれど、「人」と言う生き物が関わっているものだから、そこには否が応でも何らかの「物語」が存在します。

6500万年近く前に絶滅してしまい、放っておけば交錯する事の無かった人と恐竜。
本書では、「化石」と言うモノを通して、この2種類の生き物が時代を超えて関わりを持った事で生じたビミョウな物語の一端を知ることができます。


「ニッポンの恐竜」 笹沢 教一 著/集英社新書 刊




 



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2013年7月 1日 (月)

下描き。

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なかなか先へ進めません。



 



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