大哺乳類展を観に行く。その1?
先日、家族で青森まで出かけたのは、この展覧会を観るために青森県立「美術館」に行くのが目的でした。
この展覧会、そのタイトルからも想像できる通り、哺乳類の剥製と骨格標本が所狭しと並んでおりまして、正直、博物館ではなく「美術館」で開催されているという事実に、少し違和感が無い訳ではありません。
(逆の、博物館で「絵画展」なんてのはほとんど聞きませんから)
ただ、郷土資料などの常設展を主とする地方の博物館と、どちらかと言えば「企画展在りき」という考え方の強い美術館とどっちが開催しやすいか?とか、普段あんまり寄り付かない小さな子どもたちなんかにも美術館に来てもらおうなどという思惑とか、そんな諸々の事を考え合わせると、まあ、これはこれで意義のある企画展だと思います。
実際、こうやって哺乳類、しかも標本に絞って展示する事で、今まで動物園などでも漠然としか眺めて来なかった動物たちについて、新たな見方を示唆してくれたと言う点ではとても興味深い展示でした。
そんな展覧会で私なりに気が付いた事を徒然と書いてみます。
上の2つの写真はいずれも「サル」と言われる動物の骨格で、上の大きいのが「ゴリラ」、下の方の全体に小さくて、目の凹み大きいのが「リスザル」。
どちらの頭骨も違いこそあれ、これと人間の頭蓋骨を並べてみせられて、「人間はサルから進化しました。」と言われれば、なんとなく納得できるような気がします。
そして上2つの標本の間に置かれていたのが、この骨格。
実を言うとこれも「シロクロエリマキキツネザル」という、やっぱり「サル」なんですが、この引き伸されたような鼻先を見てしまうとウサギかネズミの類いとしか思えません。
同じ「サル」(正確には霊長目)といえども、こんなにも違うんだな、と思わず見入ってしまいました。
中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
Shuichi NAKANO official website / English edition
http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html
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