ここから始まる...たぶん
二十歳ぐらいだからもう二十数年前の話。
春休みに北海道の実家に帰省のは良いけれど、何もやる事がない。
じゃあ、やる事がないのになんで帰ったかと言えば、同郷のクラスメートが「車で帰るから一緒に帰らない?その方が交通費浮くから」と言う事で帰ったんだと思います。
当時、すでに免許はあったけど、持っていたのは単車のみ。ほとんど自動車は運転した事がなかったのですが、この時の友だちと連れ立っての自由なドライブが、ロードムービーみたいで妙に楽しくて、帰省してから実家の車を借りてひとりでドライブに出かけました。
車を転がし始めたまでは良かったのですが、いざハンドルを握り締めても行き先が思いつかない。
初めての雪道運転にビビりながら思いついたのが、前日テレビで見た「流氷」。
そういえば生まれてから18年間、ずっとオホーツク海のそばに住んでいながら、一度も流氷を見た事がないのを思い出して、海に向けて車を走らせます。
走り易い国道はちょっとだけ内陸を走っているので、途中で見つけた枝道を海に向って進むと....
不自然に真っ平らな雪原が!!
最初目にした時はそう思ったのですが、その真ん中に見える灯台を見つけ、その時初めてそこが海であり、目の前に広がっているのが流氷だという事に気が付きました
海を覆い隠さんばかりのそのスケール感に圧倒されるとともに、美しさというよりも、その異様さにしばし言葉を失い、あっけにとられた状態で、しばらく眺めていました。
そしてその強烈な印象が、その後の私の制作の方向性(今にして思えば生き方そのもの?)を決定してしまったと言っても過言ではないのかもしれません。
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中野修一 絵画展
樹をさがす。道をみつける。
会 場:六花亭 西三条店 二階喫茶室(北海道帯広市西三条南1-1-1)
会 期:2013年1月7日(月)〜4月6日(土)
時 間:11:00〜18:00(ラストオーダーは17:30)
お近くにお寄りの際は、ぜひ足をお運び下さい。
中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
Shuichi NAKANO official website / English edition
http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html
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