夢の跡...酒蔵にて
いつもの事だけれど、終わってしまえばあっと言う間の出来事で、夢の様にも思えるけれど、よく見るとやっぱりあちこちにその痕跡(あるいは爪痕)が残っています。
今回はカフェとのタイアップもあって、始まってみるまでどうなるか、全く予想もつきませんでしたが、結果的には初日の「アートのみ」での入場者が60人弱に対して、カフェ部門が始まった二日目からは約620人、1000人と桁違いの上昇率で、改めて作家だけでの集客力のなさを見せつけられる結果となりました。
「せっかく遠くまで足を運んで、うどんを食べるだけ(1時間程度)で、帰るのはもったいない!」と思うのも人の心理であり、そうなるとちょっと一服する場所としても、今回のカフェは大成功だったのではなかったかと思います。
それにしてもカフェ担当の方々などが交代で一生懸命チラシをまきに行く姿を見ていると、頭の下がる思いがする一方で、自分たちにもまだまだできる事、やらなければならなかった事があったように思えた三日間でもありました。
みんなでこの蔵を見た瞬間から「照明を落として、作品が浮き立つように展示をしたら良いんじゃないか?」と言う思惑で、もともとこんな風についていた蛍光灯をわざわざ封じて、予算と手間をかけてスポットを取り付けたおかげで会場の雰囲気はグッと良くなりました。
適度な暗さによって、作品を鑑賞する人と喫茶を楽しむ人がお互いに邪魔にならず、「蔵」のもつ雰囲気を醸し出す心地良いコーヒーの香りと美味しいスイーツ、そして優しい音楽が加われば、もうこれは無敵ではないでしょうか。(自画自賛?)
もちろん全てが最初から順調だった訳ではありませんが、みんなが顔をあわせて話し合うの中で、氷は少しずつ融け、さらに新しいアイディアも生まれて来たような気がします。
そしてこんなステキなイベントを作り出した人たちが、またいつか集まって、何か面白い事ができたら良いなと思う今日この頃でした。
最後になりましたが、このイベントにご理解、ご協力して頂いた方々、そして会期中、わざわざ会場までお越し頂いたたくさんの方々に、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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