百聞は一見に如かず。
中でも興味深い展示だったのが
同じ化石から造られた3体の骨格標本(上の写真)というヤツ。
何が興味深いかって言うと、同じ化石から再現しているにも関わらず、それらを組み立てる為の基礎となる学説や参考文献(または参考標本)、再現者の考え方の違いなどによって、その出来上がりの形態が大きく異なっているという事なんです。
わかり易く言えば「これはカバの祖先だ」と思った人と「これはトカゲなんかに近かった」と考える人とでは再現される動物の姿勢なんかが全然変わって来るんです。
「少ない化石で効率よく展示数を増やす」という苦肉の策の様にも見えますが、逆に言えばこんな展示がされている所はなかなか無いので、これはこれで「目からウロコ」的な興味深い内容でした。
とは言っても展示内容は大きくわけて、件のような、この辺りで発見された絶滅ほ乳類の骨格標本数体と、最初の写真のような巨大水棲ほ乳類(現存のものがほとんど)の骨格標本が数点が、体育館程度のワンフロア—に展示されているだけの小粒な博物館。
という事で、うちの子はさっそく発掘体験ということで作業室に移動。
「移動」とは言っても展示室の隣にある、それと同じくらいの広さの作業室に移っただけです。そこには発掘体験用のテーブルが数器置かれている他には、現在クリーニング中の化石が置いてあったり、組み立て最中の骨格標本があったりして、そんなモノが自由に見学できるんです。
で、発掘体験をしている我が子そっちのけでそんなモノを眺めていると館長さんらしき方(あとで調べたら本当にそうでした)、色々と説明してくれて、興味深い話も伺う事ができました。
そんな訳で、小粒ではありましたが、その「小粒さ」を逆手に取って上手く利用したユニークな博物館で、ある意味、ただ展示しっぱなしの場所よりもずっと楽しむ事ができました。
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