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2012年6月15日 (金)

どこまで「偶然」をコントロールできるのか?

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「なんか、描いてたら偶然できちゃったんですよね。」

来場者の方に作品について聞かれると、そんな風に答える時があります。

実際、最近では、雪の粒をランダムに散らして「舞う雪の姿」を表現しようとして、絵具のついた筆に息を吹きかけてその絵具を散らしたり、油絵の上にわざと水彩絵具をのせてはじかせたりと、偶然に頼るような描き方をする場面が多かったりします。

じゃあ、その全てを「偶然」に任せているかと言うと決してそうではなく、「水の量をこの程度にすれば、こんな風に散ってくれるだろう。」とか「この素材なら、これくらいははじくだろうから、こんな効果が期待できるはずだ。」などの、経験と感に裏打ちされた?目論見があってやっている事です。
(時々狂う事もありますが。)

だから決して「全てが偶然」ではなくて、「こうすれば、きっとこうなるだろう」という予測の範囲内で起こる偶然を期待して描いている、と言えばいいのかな。

「偶然をコントロールしている」といえば、それは言い過ぎか!?

本当にそんな事ができてるのか?と確認してみたい方は、是非会場まで足を運んで、見て下さい。

*世界ノカケラ/公式サイトはこちら
*会期中の在廊予定はこちらでご確認下さい。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  http://nakanoshuichi.com/

Shuichi NAKANO official website / English edition
  http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html


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