どこまで「偶然」をコントロールできるのか?
「なんか、描いてたら偶然できちゃったんですよね。」
来場者の方に作品について聞かれると、そんな風に答える時があります。
実際、最近では、雪の粒をランダムに散らして「舞う雪の姿」を表現しようとして、絵具のついた筆に息を吹きかけてその絵具を散らしたり、油絵の上にわざと水彩絵具をのせてはじかせたりと、偶然に頼るような描き方をする場面が多かったりします。
じゃあ、その全てを「偶然」に任せているかと言うと決してそうではなく、「水の量をこの程度にすれば、こんな風に散ってくれるだろう。」とか「この素材なら、これくらいははじくだろうから、こんな効果が期待できるはずだ。」などの、経験と感に裏打ちされた?目論見があってやっている事です。
(時々狂う事もありますが。)
だから決して「全てが偶然」ではなくて、「こうすれば、きっとこうなるだろう」という予測の範囲内で起こる偶然を期待して描いている、と言えばいいのかな。
「偶然をコントロールしている」といえば、それは言い過ぎか!?
本当にそんな事ができてるのか?と確認してみたい方は、是非会場まで足を運んで、見て下さい。
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