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2012年4月 9日 (月)

スィート。でもちょっとビター...

12040901
今日は、先日まで子どもに読み聞かせていた本の話。

カテゴリーは「絵本」になってますが、正確には読み物です。

ぼっこ (作:富安陽子 絵:瓜南直子/偕成社 刊)

田舎のおばあちゃんが亡くなり、両親とともに葬儀の準備に出かけて行ったその家で、主人公の少年は「ぼっこ」と言う不思議な子どもに出会います。
その時、「ぼっこ」に言われた一言が予言の様に、その家族はひょんな事からその田舎の家に移り住むようになり、そこから事件が...

「時々遊びに行く分には良いんだけど、いざ住んでみると色々とやっかいなんだよね。」

物語はそんなところから始まります。
今まではどちらかと言えば冒険ものだったり、コメディだったり..そんな読み物が多かったんですが、この本はちょっと違いました。
神出鬼没で素性もよく判らない「ぼっこ」と主人公の少年が、野山をかけ回りながら様々な事件に巻き込まれて行く...というファンタジー的味付けのですが、高度経済成長の時期が舞台になっていて、読み進めて行くうちに、昭和から平成へと時代が変わり、それとともに失われてしまった何かがやんわりとにじみ出てくるような作品でした。

そんなノスタルジックな感じが、小4の子どもにどの程度感じられるのかは判りませんが、ただ甘いだけでなく、ちょっとホロ苦さも感じられる一冊でした。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  http://nakanoshuichi.com/

Shuichi NAKANO official website / English edition
  http://nakanoshuichi.com/eng/top01.html


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