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2011年11月 3日 (木)

読書の秋

11110108
最近の病院のTVは、例え四人部屋でもそれぞれに一台ずつ用意がしてあって、ビジネスホテルよろしくカードを購入すると一定時間楽しめる様なシステムになっております。おまけにBSデジタルまで見れるとなれば何の不自由もないんでしょう。

しかしTVでバラエティーもドラマもほとんど見ない私にとっては、普通のTVをお金まで払ってまで見る気はなく、同室の人たちも昼間はイヤホーンも無しでテレビを見てくれるので、ニュースなんかはそこで聞き放題な訳で、結局入院中はほとんどテレビも見ず、読書ばっかりしていた訳です。


そんな中でも面白かったのが、次の3冊。

死ぬときはひとりぼっち
黄泉からの旅人
さよなら、コンスタンス

(レイ・ブラッドベリ 著/文藝春秋 刊)

ブラッドベリというと、どちらかと言えばSFかファンタジーかなと思うんですが、これは「幻想推理小説」とでも言うんでしょうか、語り口がハードボイルドって言うよりはファンタジーっぽくて、一応事件も起きて主人公がその謎に迫っては行くんですが、本格推理小説って言う感じでもない。

ジャンル的には捕らえ所のない本なんですが、ある意味「恐竜物語」で好感を持ったブラッドベリ調の語り口が、妙に心地良くって、最後まで一気に読んでしまいました。

そうそう、昔話題になったデビッド・リンチ監督の「ツイン・ピークス」にも通じる所があるかも。

             *     *     *

気が付けば、この入院期間中に七冊も本を読んだ訳で、まさに「読書の秋」になってしまった私。

この調子だと「食欲の秋」は無理っぽいし、紅葉もすっかり終盤に来てしまったようですが、期せずして私なりに秋を満喫できたのかもしれません。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
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