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2011年11月17日 (木)

誰も「わからない」とは言わない授業。

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秋田市内の小学校。

よりよい授業を行うために先生方が授業の様子を公開し合い、その後の勉強会(先生も勉強するんですね!)などを行う研究授業で、私の作品が使われました。

私の作品という事で、ご想像通り、図工の授業ではあるのですが、今回はその中でも「鑑賞」と言う部分に焦点を当てた内容のモノでした。


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「美術ってよく判らないんだよな..」

日本の大人たちが、そう口にするのをよく聞きますが、子どもたちはそんな事は言いません。

「この船は錆びてるからきっと古いぞ!」
「樹を積んでいるから、山から来たんだ!」
「ゾウたちは、2030年の未来からやって来たんだ!」
「このゾウは、もう一匹のゾウに、告白してるのかも」

子どもたちの意見の応酬が延々と続きます。

作品をじっくりと見ながら、描いた本人さえ忘れていたような事に気が付き、さらにそこから作家自身さえも考えもしなかった「物語」が生まれて来ます。

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中には、たった2枚の絵だけで「壮大な叙事詩」でも語り出しそうな勢いで話し出す子もいて、今更ながら子どもの想像力の奥の深さに驚かされている私でした。

そしてそういった子どもたちの感性を引き出す「起爆剤」の役割ぐらいにはなったのかなぁ、と思えば、これらの作品もただの「無用の長物」ではなかったのかなと、ちょっと胸を撫で下ろしたりしてみます。

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ただこの授業の様子を見ていてもわかるように、子どもたちは本来「感受性の固まり」で、それこそ何見たって、勝手に心を動かされたり、色々想像したりする訳だから、わざわざ特別な何かを準備する必要なんか無いのかもしれません。

一方で、図工のカリキュラムの中でもこの「鑑賞教育の重要性」が叫ばれているようですが、実際に結論も行きつく先もよく判らなければ、それこそ「答え」すら無い「鑑賞」なんて授業を任される先生方も大変だなぁ、と思う今日この頃であります。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


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