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2011年9月22日 (木)

魅入られる感覚。

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上の写真は、今から20年以上前、まだ学生だった頃に取り組んだ作品の写真。
(オリジナルはどうなっているのかな?)

実を言うと、この当時「スペインの魔的リアリズム」なんてのにはまっていて、そんなのにも憧れて描き始めました。
当時の芸大受験の本やマニュアル本の作品例なんかにも、時々こんな傾向の作品が掲載されていて、そんなのを眺めながら「自分は何処まで描けるんだろうか?」という素朴な疑問にも答えてみたかったのかもしれません。


この制作の場合、最初からちょっと特殊で、それまでの市販キャンバスではなく、木製パネルに、膠を使って綿布を貼り、その上に自家製の下地材を塗って行くという手作りで、描画方法も、直感で色を載せて行く今までの方法と違い、一層ずつ出来上がりを計算して塗り込んで行くという、手の込んだ描法でした。

で、実際描き初めて見ると、停まらないんですよね、これが。
よく見ようと顔を近づけたり離したりしながら、気が付けばほんの小さなひび割れの一つ一つまで目で追っています。
下手をすると朝から晩まで、モチーフの前に座り込んで描いてるんです。

気が付けば、自分が錬金術師にでもなったみたいに、あーでも無いこーでも無いと考えながら、少しずつのめり込んで行きます行きます。

我を忘れて、絵の中にのめり込んで行く感じ...


こういうのも「魅入られる」っていうのかな?


今にして思えば「作品が自分を導いて行く」というよりは「深みにはまって行く」とい言う感覚に近かったかもしれません。

そんな私を見て、当時の先生が「あんまり描き込むと、やらしくなるから止めなさい。」と言って、こちらの世界に引き戻してくれました。

こんな感覚、私だけなのかもしれれないけど、最近流行の細密描写の作品って、見る側だけじゃなく、描いている方も、案外どっぷりのめり込んでいるのかもしれません。


ちなみに今の自分なら、何処まで描けるのかな??



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


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