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2011年8月 6日 (土)

七夕絵どうろう祭り/1日目

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「2日目」が書けるかどうかは判らないけれど、とりあえず1日目の様子を自分の見た範囲で紹介します。

          *     *     *

早い所では前日の夜に完成させる所もあるのですが、こちらは例年通り、当日の早朝にご近所さんやお知り合い、子どもの同級生やその兄弟などが集まっての作業です。
最初のうちは熱心にやっている子どもたちですが、自分たちの願いがあらかた付け終わったら、後は遊びモード。
まあ、子どもですから...


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一見、無造作に掲げているようにも見えますが、竹のしなる方向などを予想して立てる向きを決めます。
細かい話で言えば、自然に生えていた時の方向と反対の向きに揚げたりすると、時間とともに竹が回転してしまい、そうなるとぶら下げている飾りも、竿に巻き付いてしまったりして、後々やっかいな事になります。
やっぱりきれいな青空に映えて見えますね!

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想像以上の炎天下の元でありましたが、展覧会場の暇を見つけて、お祭りの方を散策してみます。

国道13号線を挿んだ、すぐ向いの側の通りでは、こんな大きな絵どうろうがたくさん掲げられています。
昼間ももちろん迫力満点ですが、夜に光りが入ると、さらにステキになるはずです。

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同じ時期に講習会に参加して、絵どうろうを描き始めた方ですが、色使いがとてもきれいで、ていねいです。
こんなのを見ながら、今の私の絵どうろうには「このていねいさ」が一番足りない部分かもしれない、と思う今日この頃。

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この絵どうろう、全体ももちろん上手なんですが、この豆大福のディテールのみごとさに、思わず見とれてしまいました。
全体ばかりを気にして、細部が疎かになってしまう私には、ある意味、とっても良い見本です。
でも、ホント、食べたくなっちゃいます。

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先月、隣町の西馬音内で行われた「かがり美少女イラスト展示会」の出張展が行われているので見てきました。
ちなみにここは「群会議事堂」といって由緒ある建物なんですが、どういう訳か、お祭りで人が最も集まるこの時期に合わせて、改修作業をしています。
よっぽど緊急を擁する改修なのか、よっぽど何も考えずに日程を決めたか、それとも誰かの嫌がらせか...?
(小安峡の紅葉スポットの橋の改修の例があるので、何か良からぬ意図の介在を感じてしまいます。)

で、肝心のイラスト展ですが...やっぱり今はCGが主流なんですね。
でも、皆さんやっぱり巧みですね。
場所はこちらですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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有志の方が頑張ってくれたようで、幾つかの空き店舗のシャッターを開放して、絵どうろうが飾られていました。
いつもこんな風に賑わっていてくれたら良いのにな...と思うものの、これがお祭り期間中のたった数日間だけの幻想かと思うとちょっと残念でもあります。

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講習会で講師をされている方の作品です。

もちろん他の方もみんなとてつもなく上手なんですが、こんな作品を見ていると「新しい風」みたいなものを感じでしまいます。
伝統を重んじつつも、そこから一歩先に進んで行くような「強い風」を感じる一点です。

11080615ちょっとメイン会場から離れた所で、こんな一点を発見!
このタイムリーさは絶妙で、日数を逆算すると本当に急ピッチの制作だったんじゃないかと思います。
日本画的美人画も悪くはないですが、こんな風に時流を捉えた「今時の輝く美人たち」を描いているという点では、これもまたハットトリックものの快挙じゃないでしょうか?

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残念な事ではありますが、いつも通り、炎天下の昼間のお祭り会場は人もまばらで、露天商の方々も、商店街の方々も、お祭りはとうに始まっているにも関わらず、夕方の本格出店に向けてのんびりと準備を始めているようです。気持ちは判らないでも無いですが、端から見ていて、始まっているんだか無いんだか判らないような、中途半端で出しっぱなしの状況は、見ためにもあんまり美しくないような気もしますが、皆さんはどう思いますか?

それともこれもまた一部で「湯沢時間」とか言われてるヤツなんでしょうか(笑)!

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そんな事を考えているうちに、日も落ちてきて、次々と絵どうろうに灯がともって行きます。
ここ数年は、会場の方が忙しく、なかなかこの時間帯に出かける事はできないのが残念ですが、遠くから眺めながら「この幻想的な風景は一度は眺める価値があるなぁ」と思います。

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今回の特別出品は、うちの子が、学校の工作で作った作品です。
ちょうど授業参観の時にみんなの作品の講評会をしていて、その時に並べられているのを見た時から「これは是非、絵どうろう祭りの時に飾ろう!」と考えてました。
ちなみにこれは本来ステンドグラスのように窓などに付けて光を通すものなのですが、こちらは電池式の発行ダイオード電球を仕込み、光量の足りない分は裏の箱に銀紙を貼ってその反射光で補っています。

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これもいつもの事ですが、夕方過ぎ頃から展覧会会場の方も賑わってきます。
ただ今年は「浴衣姿でお祭りを盛り上げよう!」とい言う企画もあるそうで、そのせいもあってか、いつもよりも浴衣姿の方が多いように見受けられます。
おかげで、どちらかと言うと色味の無い作品が多い会場内がすっかりと華やぐので、これはぜひこれからも続けて欲しい企画ですね。

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そんな七夕絵どうろう祭りもいよいよ2日目。
土曜日でもありますし、展覧会はもちろん、本祭りの方もぜひ、大いに盛り上がって欲しい所です!

*展覧会会場はこちらです↓

大きな地図で見る



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


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コメント

ひでさん 様
コメントありがとうございます。

地元民も含めた「絵どうろう離れ」とも言える原因の一つに「同じような絵を見飽きた」という現実があると思います。
もちろん良くよく見れば、毎年様々な工夫が凝らされ、作り手の「想い」みたいのが籠っているのですが、残念な事にパッと見るとそれがなかなか伝わらなく、毎年同じような事の繰り返しのように見えてしまうのかもしれません。
そんな中でも、新しい風を入れようと、作り手も色々と頑張っているのですが、そうなるとどうしても流行のキャラクターだったり、漫画やアニメの模倣だったりと、それ自体はけっして悪くはないのですが、やっぱりそれはそれでなんとなくネタバレぽかったり、絵どうろうとしては今ひとつ物足りなかったりします。

そんな中で、ひでさんの作品を見る度に「絵どうろうの基本は美人画」というポイントを踏襲しながらも、今までに無かった新しいスタイルで描いているように思えて、毎年新作が気になる大好きな作品の一つなんです。

次の作品も楽しみにしています。

投稿: 中野 | 2012年7月28日 (土) 02時50分

私の絵どうろうを紹介していただいてありがとうございます。

絵灯ろう館の絵を観て描きたいと思ったのが始まりでしたが実際描き始めると、かなり難しい事を知り挫折しそうになりました。

今のような絵に描けるようになったのはほんの数年前で、描き始めた頃に想っていたイメージがやっと形にできるようになってきたと思ってます。

これからも周りにとらわれず我が道を貫きたいと思っています。

投稿: ひでさん | 2012年7月27日 (金) 14時48分

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