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2011年7月15日 (金)

策を弄すれば...

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うちの子、現在小学3年生。

我が子ながら、そばで見ていてもついつい同情してしまいたくなるくらい、遊ぶ時間が無ありません。
ほとんど毎日6時間授業で、帰って来るは4時近く。
それから宿題他、自宅学習を終わらせた頃には、5時近くになってしまい、外で遊ぶ時間なんてある訳が無い。

来る日も来る日も先生が作ってくれたとおぼしきプリントの他に、業者テストみたいなプリントやらたくさんやってきます。

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で、ここからが本題。

そんな子どもが持ってくるプリントを見ていると、昔に比べて問題が高度、というか狡賢くなっている事に気が付きます。

例えば、繰り上がり足し算を間違った筆算が書いてあって、「◯◯さんは、どこをどんな風に間違っているか、説明しなさい。」なんて、およそ算数とは思えない問題があったり。
ちなみにこの問題は、その横に例題があって、要はその回答例の数字と文字を一部入れ変えてそのまま書き写せば正解なので、思ったほど難しくはないのですが、そういう問題を反復して行う事で、将来的には回答例が無くても答えを文章化できる子どもを増やして行きたいんでしょうね、きっと。

あと多いのが引っかけ問題。

昔から定番は定番ですが、その巧妙さは昔の比ではありません。
で、こんな問題を見つけました。

「昨日と今日、クッキーを配りました。
昨日は、48枚を一人に6枚ずつ配りました。今日は、42枚を6人に同じ数ずつ配りました。昨日、クッキを何人に配りましたか?」


皆さん判ります??(これ自体は全然巧妙じゃ無い。)

最初は、私もその文脈の複雑さに戸惑いましたが、よく考えればこれ自体は単純な引っかけ問題。
問うているのは「昨日の人数」なので、この時点で問題文の「...今日は,42枚を...」以降の文章は、答えとは全く関係ない引っかけ(と言うか混乱させる)部分。
正解を導くためには「昨日は、48枚を一人に6枚ずつ...」だけを見れば良い訳で、これを素直に割り算で解けば「8人」という答えが求められる訳です。

で、普通の小学3年生的にはここで終われば良いのですが、私みたいなひねくれた大人がよくよく問題を眺めていると、ここに大いなる矛盾が隠されている事に気が付くのです。
「48枚」を「6枚ずつ配る」という所から類推するに、昨日そこにいた人数は最大8人である事は、まちがいないのでありますが、問題文には「48枚のクッキー」が「残ったかどうか言及されていない」ので、8人以下ならたとえ1人でも2人でもいい訳で、厳密に言えば答えが複数ある問題なのです。

実際、先生に確認した訳ではないので、答えが6人でも5人でも正解かどうかは判りませんが、もしそうじゃ無いとするならば、この問題を作った業者の誰かさんは、引っかけ部分に対しての策を弄するばかりに、本筋の所で決定的なミスをしてしまったとしか思えない問題なのかな?と勘ぐってしまいます。

もっとも素直に育って来た我が子?は当然8人と答えてましたが、この問題のこういった矛盾点を指摘するような小学3年生がいるとしたら、大人たちの毎日の生活の中での矛盾点までこっそり気付かれていそうで、正直ちょっと怖い気がします。

でも、都会には居るんだろうな...きっと。

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