これが最後の...
展覧会の準備をしていると
「これで最後にしよう。」
いつもそんなことを考える。
いい加減ぼろぼろになった洗濯物をたたみながら、最近子どもにシャツも買ってやっていないことに気が付く。
そんな時、40過ぎたオッさんが今更、とは思うけれど、安定したもう少し実入りの良い仕事についた方が良いんじゃないか?とか考えてしまう。
来場した方のほんの何割かの人が、私の作品に感動して帰ってくれたとしても、それは別に私の作品じゃ無くても良いんじゃないか?とも思ってしまう。
そうなると別に私が描いて発表する事の意味さえわからなくなる。
だから、展覧会が始まる頃には、いつも「これで最後にしよう」と思って必死さも増す。
でも必死になればなるほど、「あれもやればよかった」とか、「もっとこうすれば良かった。」などなど、心残りがいや増す。
そしてそんな感情はいつしか「次はこうしてみよう」とか「次回はこんな仕掛けを用意しよう」といった「ヤル気」に変貌を遂げています。
そして気が付けば、展覧会の終わる頃には、何のあても無いくせに、次の展覧会の事で頭が一杯になっているのです。
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コメント
おばら 様
コメントありがとうございます。
そしてご来場頂きありがとうございます。
まあ、いろんな事、時には余計な事まで考えながら、日々、一進一退を繰り返しているような感じです。
何が幸せで、何が不幸せなのか、判りにくい世の中のような気もしますが、少なくとも、好きな事、自分のやりたい事ができている自分は幸せなのかな?と思っています。(確信は無いけど...笑)
おばらさんも何かありましたら、また声をおかけ下さい。
投稿: 中野 | 2011年6月13日 (月) 06時44分
展覧会、お疲れさまでした。
やめてしまうのは簡単ですけど、
それは勇気のいることですよね。
中野さんの「ヤル気」がある限り、
私もぜひ次なる展覧会を拝見したいです。
投稿: おばら | 2011年6月12日 (日) 21時55分