« シンプル過ぎる? | トップページ | トレーシングペーパー »

2011年6月24日 (金)

遠軽と教会

11062402
北海道の東側にある内陸の町、遠軽町。

その街中を走る国道242号線沿いにこんな教会があります。

小学5年生までをこの町で過ごした私が物心ついた頃にはすでに存在していた教会ですが、正直に言えば、その当時からこの姿だったのかどうかまでははっきりと憶えていません。
(当時はもっと周りの樹が高く、教会自体が隠れていたような気もする)
じゃあなんで「物心つく頃から」なんて言い方をするのかというと、クリスマスイブの夜に盛大に鳴り響くこの教会の鐘の音が印象的だったからで、そちらの記憶の方がはるかに鮮明なのです。


11062401
で、教会と言えば、前にも話したかもしれませんが、私が当時通っていた幼稚園もカトリック幼稚園で、同じ敷地内に教会(礼拝堂?)があって、その頃には全く目にする事さえなかった外国人(オランダ)の神父さまもいらっしゃいました。
その方の指導のもと、始めて憶えたスポーツはサッカー(今ならその理由もよく判る)で、その後の中学時代、運動オンチの私がサッカー部に入ってしまうという暴挙をなしてしまったのも、たぶんその影響なのでしょう。
そこで聞かされた聖書物語の数々のおかげで、その遥か後に受けたキリスト教起源の西洋美術史の授業も、すんなりと受け入れる事ができました。
(ただし私自身は信仰はしていない。)

そんな教会だが、歴史のヒモをといていくと、私が想像していた以上に歴史が古く、最初の写真の建物自体、昭和6年に建てられたものでありますが、その前身となるものは1906年に建設されたというのですから、遥か明治時代の事。

ちなみに幼稚園の方は昭和36年開園という事だから、それほど古くはありません。

そして遠軽にはもう一つ、町からちょっと外れた所に遠軽家庭学校という児童自立支援施設があり、その敷地内にも礼拝堂があります。
こちらの建物は大正6年建設というから、町中の教会よりもさらに古いようです。

この場所自体、一般の人が入りづらい場所ではあるのですが、教会つながりなのかどうか定かではないですが、幼稚園の頃のバス遠足でこの場所に毎年来ていて、この礼拝堂の前庭でお弁当を食べてから、その近くの広場で遊んでいたの思い出します。

そんな子どもの目から見ても、ちょっと暗いけど、とても印象的な建物だった事だけは憶えています。

<追 記>
聞くところによると、この家庭学校を舞台にした映画が製作されているそうで、近々公開予定と言う話です。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


|

« シンプル過ぎる? | トップページ | トレーシングペーパー »

2011/北海道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« シンプル過ぎる? | トップページ | トレーシングペーパー »