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2011年6月29日 (水)

ピンぼけが楽しい?!

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今でも時々、カメラを持って外にでる。
制作意図とは関係なく、ただ最近味を占めた「被写界深度の浅い写真」が撮りたくて。

最近でこそ写真を元に制作する作品が多いせいか、公募展なんかの図録を見ていると、写真と同じようなボケ味の利いた絵が時々見られるが、それもここ数年でよく見られるようになった手法。
ただ絵画史を紐解くと、古くはヴェネチア派の頃の裸婦像にそんな絵があったりするし、見せたい所を引き立たせるために、それと同じような効果を狙ったような手法を施した作品も時々見受けられる。

とは言いつつも、個人的には筆でそれを表現するのはなかなかに手間のかかる作業なので、お手軽に写真で楽しむ事にしている。


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今回は85ミリというちょっと望遠よりのレンズを使ってみたので、あんまり近づき過ぎるとピントが合いません。
で、仕方なくギリギリまで離れてから、シャッターを切ると...
一緒にカマキリも撮影してました。
(どの写真をワンクリックで拡大できます。)

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話によると、レンズって絞りを開放していくと、ある地点から、ちょっと肉眼では見えないような効果が出る事があるそうな。
この明部と暗部の境目に見える「にじみ」みたいのもそうなのかな?

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モチーフ撮影が主だった時は、何しろ端から端までピントが合ってないと、後で使い物にならないので、なるべく絞り込んで撮影していたし、動物や街並の撮影なんてほとんど無限遠撮影なので、よほどの事が無ければ、ピンぼけなんか気になりませんでした。

ところがこんな風に絞り込んで撮影してみてはじめて、如何にピント合わせが難しいのかを痛感しました。
この写真も四枚撮影したうちのかろうじて1枚だけがこんな感じでピタッと撮れてました。

デジタル時代だからかろうじて許される失敗枚数ですね。

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10年以上も使っているレンズで「何を今更...」と怒られるかもしれませんが、上手くピントが合えば、こんな風に細かい毛まで写ってしまうんですね。
(と言いつつちょっとピンぼけ。シャープかけました。)

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じゃあ「こんな写真はダメなの?」と聞かれると、個人的には好きです。
見てて何となく落ち着くのは何故だろう?

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写真の人と毎年グループ展をやるせいで、ちょっと色気が出てきたりしない訳でもないですが、プロやその道を極めようという人には到底、敵う訳もありませんが、なんかこんな所でも下手なりに「自分のスタイル」みたいなものが出せれば良いのかな?と思う今日この頃でありました。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
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