今回、ナンバーワンの日帰り入浴
今回の北海道旅行でお世話になったものの一つが、日帰り入浴場。
その行程のほとんどが車中泊なので、入浴する場所を確保しておくのは必要不可欠。
もっとも温泉には事欠かない日本ですし、銭湯こそめっきり姿を消した昨今ではありますが、ちょっと大きめの町を車で流していれば、スーパー銭湯などの巨大看板の一つぐらいは目につく訳で、入浴する場所を探すのに困る事の無い日本。
そうなると逆に、「どうせ入るなら、雰囲気のよい所で...」などなどと要求の度合いが高くなって来たり。
でも出発前はあまりに忙しく、自分で調べる暇もないので、ネット検索とプリントアウトを妻に頼むと「どこに行くかも決まってないのに調べ様が無い!」とのつれないお言葉。
それでもかろうじて、札幌市内のスーパー銭湯ぐらいは調べてくれていたみたいですが、そんな中でたった一枚だけ「札幌以外」の日帰り温泉の概要と略図がプリントアウトされたものを発見。
それが上の写真の晩成温泉でした。
場所は道東の釧路から襟裳岬に向って走ると、その中間点辺りの太平洋沿いにある。
これじゃあちょっと乱暴な言い方でもうちょっと細かく言うと道央にある大樹町というナウマン象と宇宙実験場で有名?な町から東方向(原生花園方面)に車を飛ばして約30キロ、法定最高速度でなら50分程度かかるそうだが、実際は30分ぐらいで着く。
「海がきれいに見える所」という発想なのかどうかはともかく、東海岸と言う立地条件を考えると「朝日を見ながら...」という発想にもなりそうだが、そんな時間には営業していない。日帰り入浴と食事に特化された場所なので当然宿泊もできない。
大樹町と言う町の人口などを考慮すると、途中人よりも鹿などの野生動物に気をつけて運転していくような場所に温泉を建てるのは、正直どうかと思うが、まあ、そんな事はともかく今もそこにあり続けている温泉。
6時過ぎに到着してみると、案の定、人もまばら。
まあ、静かに温泉につかれると思えば、この方が良いのかとも思い、入湯料を払って入場。
適度に古びてはいるが、悪印象ではない。
10人もはいれば窮屈に感じそうな内湯と洗い場。
「ヨード温泉」ってなんだろうと思って、一歩足を踏み入れると、ツンと鼻を突く昔懐かしい「ヨードチンキ(または赤チン)」みたいな香りがして、温泉水もきもち茶色身がかっているように見える。
露天風呂は無いが、外にテラスがあって座って海を眺める事ができるが、上述の通りで、太陽が沈んでしまえば、民家の灯さえ無く、暗い中に微かに海が見え、潮騒の音が聞こえるのみ。
お風呂にはオダギリジョー似の、モデルみたいなお兄さんと、加齢臭を抱えた40過ぎの熊みたいなオッさん(オレ)のみ。
温泉で再び身体を温め、もう一度テラスに出て海を眺めるが、やっぱり「夜」しか見えない。
で、感想はと言うと...今回の旅行でもっとも落ち着いてのんびりできたベストワンの温泉。
間違っても「あそこ、良かったよ」とは人に勧められないけれど、個人的にはぜひもう一度、一人で行きたい温泉でした。
場所はこちら↓
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