作品解説/その3
沼をみつける。
これもこの中では、比較的早い段階で出来上がった作品。
最近水性の絵具を使う事が多くなって、その独特なにじみ方なんかを油彩でも表現できないのかな?と思いつつ描いてみましたが、結論としては「それぞれの特性は曲げられない。」という事でしょうか?でもこんなぼんやりとした感じも「雪が降る事で風景がぼやけて見える」みたいに見えていいのかな?

広場にて
パッと見、判りづらいかもしれませんが、これも手前の広場とその奥に林があり、上には空が見える、といういたってシンプルな構成の作品。
(「そう言われるまで判らなかった」と言う方、それはきっと作品の方に問題があるんです。)
この作品自体も原案自体は偶然の産物みたいなもんで、もともとは樹を描くための背景として何となく描いた下描きで、ひょっとしたら樹がなくてもいけるかも?と思いたって、描いてみました。
このサイズならともかく、これだけの要素で100号サイズの作品が作れたら、ある意味スゴいだろうな...

積雪
今年の秋田の豪雪を象徴するみたいな?一枚です。
もともとそんなつもりで描き始めたのではないんですが、ちょっと描いた後、しばらくほったらかしにしておいたら、その間に周りの風景に本当の雪がどんどん積もってきて、普段眺めている果樹園の樹なんかもどんどん見えなくなってきて...
「そんな今年の豪雪を記録する一枚」と言うほどリアルでもないし、あくまでもイメージで作り上げたモノではありますが、そんな大雪を記憶のどこかに留めておこうかなぐらいの軽い気持ちも込めて描いた一枚です。

風向きが変わった。
ある意味、これも前述の絵と同じく、やっぱり今年の雪の多さを象徴するような作品。
まあ、それも結果としてそうなった。...
という感じが強く、背景の雪景色が出来上がった後に、時々見かける「近所の気になる樹」を描き込もうとしたら、途中でサイズが合わなくなり、根元まで画面に収まらなかったと言うのが、正直な話。
職業絵描きとしてはお粗末な話でありますが「作家の意図していない所で偶然が作り出す面白さ」みたいなものもあっても良い訳ですし、実際どんな作品にしても細部まで見れば、必ずそんな部分が含まれてる訳ですから、それで作品が無事完成すれば「結果オーライ」...
と思っているのは私だけ??
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