おさらい...そして作品解説
札幌市内は真駒内、国道453号線の六花亭ホール店からもう少し奥に入った場所に静かに佇む私設図書館が六花文庫。
そこで2年に一度、『六花ファイル』というアート作品の公募が行われています。
作品は立体だろうが平面だろうがどちらでも構わないのですが、この公募のユニークな点は、六花亭の箱に収まるサイズの作品
を募集する、という点。
いつもの公募展なら画面のサイズ以外にはあまり頓着しない私ですが、こんな条件を与えられると、「どんな作品を作ったら面白いのかなぁ」などと、普段考えないような事を考えたりします。
で、結果、その公募に入選し、今も六花文庫の片隅に私の作品が置かれている訳ですが、その「六花ファイル」が縁で実現したのが今回の個展であります。
ただ今回の作品は、そのほとんどが空想の風景な訳で、どんな風に解説をすれば良いのか、本人もちょっと迷っていたりもしますが。
浜辺で出会う
喫茶室に向い、階段を昇って最初にであう作品。
文字通り「樹をみつける」の最初の一コマで、5月という季節を意識して描いた作品で、会場に行く前から「入口はこの作品!!」と決めていた一枚です。

渚にて
この作品は今回の展覧会では数少ない「実景」を描いたもの。
(100%同じではなく、若干省略や手を入れた部分もありますが)
雲の切れ間から届く太陽の光で輝く海がとてもきれいに見えて、いつか描いてみようと思っていたモチーフでした。
実を言うとこの作品と、前述の「浜辺で出会う」は元の背景が同じで、この建物の代わりに樹を差し替えたものであります。
展示作業時は、そのこと自体は全然意識せずに、配列順を決めたのですが、期せずしてこの2枚が並んだ訳であります。

最前線
「この展示作業に出かける頃は、どの辺りまでサクラが咲いてるかなぁ?」
なんて事を呑気に考えながら、描いた作品。
最初の構想では、サクラの絵を描くことなど頭の片隅にも無かったんですが、5月という季節を考えたら「やっぱり一枚ぐらいは...」という事で、これも急きょラインナップに加えられた作品の一つです。
こうやって改めて見ると、やっぱりギリギリになって大きな方向転換があった、この展覧会。
その辺りの説明も後々して行こうかと思っていますが、今日はこの辺で。
http://homepage.mac.com/sekainokakera/
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html
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