作品解説/その5
一階売り場から個展会場になっている喫茶室に向って階段を上りきった所に、こんな写真が貼ってあるのに気が付きました。
よくよく探してみると、一階の売り場の方にも別バージョンがあったりするのですが、これって要するにこの六花亭福住店で働いている方々のポートレートなんです。
しかも女性ばかり...
「何故だろうか?」と考えながら、個展準備にいそしむ私たちの周りで、明日の開店準備に励んでいる方々は...皆、女性でした。
月の変わり目でしかも季節も変わり目、おまけに大型連休ともなれば、普段にも増して忙しいのだそうですが、それにしてもどこに目を向けても働いているのは女性ばかり。
そんな彼女たちの姿を横目で眺めながら、「六花亭さんも女性が頑張っている職場なのかな...?」と勝手に想像してしまいます。
(もちろん昼間の営業中のフロアには頑張っている男性の方も居られました。)
ここまで来たけれど
今日紹介する作品は、この次の一点を除いて、皆昨年のグループ展に出展した作品。
この辺りはいわゆる「想像の風景」何ですが、その中でもたぶん最初に描いた一枚がこれで、これを描きながら漠然と「シリーズ化できたらなぁ」などと考えていた事が、今回の展覧会で実現する事ができました。

振りかえる。
こんな風景、ひょっとしたら現実世界では一生出会う事も無いのかもしれないけれど、見てみたいなぁ...と思いながら描いています。
ある意味これも「シュルレアリスム」なんですが、私的にはその「超現実」と「現実」のズレをできるだけ抑えておきたい、という気持ちで描いています。

冬の道標
ただ幸運な事に「こんな風景見たかったんだよ、オレ」って言う風景に出くわす事もあり、そんな時はその風景をそのまま描けば事は足りるのですが、そんな時に限って、吹雪の中だったり、山の中だったり、あるいは全然意図していなかった時であったりと、心の準備も無いまま出会う事があり、そんな時は後でその風景を思い出しながら描いていく事になります。

旅の途中で
もともとタイトルのキャプションも含め、絵本のページをめくるように展開する「物語」を描いていきたいなと考えて、始めたシリーズですが、こうやってみて見ると「物語」というよりは「旅の日記帳」という感じなのかな?
「登場人物のいないロードムービー」
そんな風にも呼べばいいのかもしれません。
http://homepage.mac.com/sekainokakera/
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html
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