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2011年5月28日 (土)

絵どうろう、新たな試み!!

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絵どうろう自体はいつも通り。

過去二回は「浮世絵(風)」だったのに対し、今回は現代風。

と言ってもこんな画風だって、ここ最近の絵どうろうでは決して真新しいものではないので、その点でも「和装美人画」では無いけれど、やっぱりセオリーの範囲内。

「じゃ、いったい何が『新しい試み』なのよ!!」

と思われた方は、この『続き』をご覧下さい。


絵どうろう、着彩、その2.m4v (Click!)

このYou Tubeにアップされている動画に映っているのは、私本人。

そう、実を言うと、絵どうろうの制作過程の動画なんです、これ!

最近流行のUstreamなんかでオンエアすれば生中継も可能なんでしょうが、そうなると途中で鼻くそほじったり、ケツを掻いたりもできない訳で、変な緊張状態で仕事がはかどらないような気もするので、それは却下!
大体においてそんな機材もスキルも持ってませんが....

で、何を思いついたかと言うと、今時のカメラについている「インターバルタイマー」(時間間隔と回数を設定しておくと、自動で定点撮影をしてくれる)で撮影した映像を、PC上でスライドショウにしている訳です。

カメラのバッテリー容量の問題で、一日に撮影できるのは3時間弱程度(30枚前後)なので、その日の工程の全てを収める事は不可能ですし、なんせ勝手にシャッターを切っているので、自分の後姿で肝心の絵どうろうがよく見えないときもありますが、まあ、できる範囲内で、楽しめれば良いのかな、という事でやってみました。


これをやってみようと思ったきっかけは、作業三日目ぐらいに何かの取材で来られた方が
「絵どうろうって、こんな風に出来上がっていくんですね!!」
と、作業途中の様子を見てエラく感動して帰っていったのが妙に印象的で、その時、
「ひょっとして毎回のようにお祭りを見てる人でも、この制作過程を見た事ない人は多いんじゃないのかな?」
という事に思い到ったのが一つ。

そしてもう一つの理由は、長いお祭りの歴史の中で、動かし様が無いほどガチガチに固まってしまった「絵どうろう」と言うコンテンツに、その伝統を尊重しつつ、如何にしたら新しい風を吹き込む事ができるか?
という事を考えているうちに、
普段はほとんどの人が目にする事の無い製作過程を、ネット上に配信してみよう
と思った訳であります。

今のところ、たいした反響もありませんし、ひょっとしたらただの徒労に終わるかもしれませんが、作っている当の本人が結構楽しんでいるので、これで良しとしましょう。

この他にも、この前の段階を収めた映像もありますので、決してセンスもクオリティーの高くはない映像ではありますが、興味のある方は見てみて下さい。

絵どうろう/その1.m4v (Click!)
*スライド枚数が少な過ぎて、あんまり動きが見えません。

絵どうろう/その2.mov (Click!)
*下絵の上に本番用の紙を載せ、墨で線をなぞり描きする過程。

絵どうろう/隈入れ.m4v (Click!)
*絵どうろう独特の影の付け方。影をつけるとともに立体感も強調するための描法。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


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