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2011年3月13日 (日)

ラジオを聞きながら。

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深夜、停電の中、ラジオを聞きながら横になっている。
正確にはテレビの放送をラジオでモニターしていたのだが。

画面無しでただ聞くだけなら、ラジオの方が判りやすいに決まっているが、普段聞かないラジオのアナウンサーの声よりも、テレビで見知っている人の声が聞こえて来る方が何となく安心できるような気がして、そのままテレビの音声の方を聞き続ける。

寝たり醒めたりする中で聞こえて来る情報にどんどん背筋が冷たくなる。

最初は寝相の悪さのおかげで、グチャグチャになった布団のせいかとも思い、キチンと敷き直して、潜り込んでみるも、寒さは一向に止まない。

見えないせいで想像力だけが膨らみ、止せばいいのに勝手にそんな情景を頭の中に思い描いてしまい、いよいよ寒気がして震えが止まらなくなる。

それでもラジオを止める事ができない。

.........................

何度か寝起きを繰り返しているうちに、辺りが明るくなってきたので、起きて外を眺めてみる。

漏れ聞こえて来る事態の深刻さとは裏腹に、美しい朝焼けに出会ってしまう。

何か見ては行けない物を見てしまった感覚?

いや、ひょっとしたら、この美しさだけが、一時だけでも私の心を癒してくれたのかもしれない。

同時にそんな風に自分だけが癒されている事を恥ずかしく思う自分。



色々と複雑な思いが交差して収拾がつかなくなる。

.........................

ここにも夜明けが来るように、どんな所でも夜明けは必ず来るはずだ。

でも、被災地にも本当に夜明けがきているのだろうか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
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Shuichi NAKANO official website / English edition
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