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2011年2月 5日 (土)

雪降ろしの費用は適切なのか?

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災害とも言っても過言ではないこの豪雪にも関わらず、秋田県内では自衛隊の派遣を要請しなかったらしい。

「雪国生まれの根性見せて、全部自力でやったるわい!!」

なのかと思ったら、どうもそうじゃないらしい。
漏れ聞こえて来る話によると

「土建屋さんに配慮」したそうな。

冬期間、工事が少なくて困っている土建屋さんたちに取って、実を言えばこの大雪は千歳一隅の稼ぎ時
おまけに湯沢・横手市あたりでは「雪かきが最優先」という事で、この時期の公共工事は行ったん止めて除雪排雪に専念して欲しいという「お上からのお達し」で、工事の遅延もOKのお墨付きをもらったようだ。

単純に屋根の雪降ろしの人夫代が一日一人15000円ぐらい。
ただしこれは「雪降ろし」だけの料金。
この他に落とした雪の排雪の為にダンプやら運転手やらを頼むと、さらに別料金。
聞いた話では一回の雪降ろしと排雪で10万円もかかったというから、支払う方は「青色吐息」だが、もらう方にとっては最高の「臨時収入」な訳だ。

私自身この料金設定に文句を言う気はさらさらない。
ただ問題なのは、

行政がこの料金をちゃんと監視しているのか?という事。

・人夫代やトラック代に大きなバラツキは無いか?
・不当な追加料金などの請求は行われていないか?
・客の足下を見て料金設定をしてる業者はいないか?

今のような「売り手市場」の時にこそ、行政にはこういった監視をしっかりとやって欲しいと思うが、業者とのなれ合いや、癒着が横行しているような行政では、これは無理なのかもしれない。

自衛隊がタダで作業をすると、俺たちの儲けが無くなる

結局の所、そういう理由というか圧力というかで、自衛隊の派遣は取りやめになったそうな。

しかし年金のみで生活している人たちの立場になれば、「一回の雪降ろしで10万円」は簡単に出せる金額ではない。
そう言った「雪降ろしを頼めない人たち」に対する援助はどうなっているのだろうか?

実を言えば県内でも学校や幼稚園、保育園などに対する雪害が広がっていると聞く。

もしできるならそう言った部分の雪降ろしを自衛隊に頼む事で(もちろん炊き出しなどは準備した上での話)浮いた税金を、そう言った「弱者救済」の為に利用するという発想は秋田県にも湯沢市にも無かったのだろうか、と思う今日この頃。

「伊達直人」の登場を待っている人は、案外、別の所にもいるのかもしれません。

土建屋さんばかりに配慮するような行政では、ダメじゃないですか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

Shuichi NAKANO official website / English edition
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