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2010年12月 4日 (土)

壊れた傘の修理/ほね編

10120401
これはいったい何本目の傘でしょうか?

そう聞かれてももはや答えられないくらい、傘ってよく壊しちゃいます。
「傘初心者」も2年目に入った我が子もこれではや2本目。(彼の場合、最初の傘が小さくなったという事情もありますが)
その傘も買い替えて2ヶ月くらいのある日、骨を曲げて帰ってきます。

ともすると大人の私たちも「傘は壊れるもの、無くすもの」と半ば開き直って、そんな傘にはあっさり見切りを付けて、すぐ新しいのを買ったりしてしまいます。
で、さらに悪い事にそんな事が前提となると、買うものにも安さだけを追求してしまい、そこには当然「愛着」が沸く訳も無く、その事がその心理に一層拍車をかけます。

ただ子ども用の傘となるとそうも言ってられません。
体に合わせた小さめのサイズとなると、逆に安いものがなかなか見つからなかったりしますし、それこそホイホイ買い与えてしまっては、やっぱり教育上もよろしくない。

という事で、傘の修理に取りかかります。

10120402用意する材料は、ビニールテープと1.2mmのピアノ線。
その他道具としてペンチ、はさみ、細密ドライバーなど。

ピアノ線を8cmぐらいの長さに切って、その一端にビニールテープを巻きます。
巻く時の回数の目安は、5〜7巻きぐらい。目安は骨のU字型にピタッと納まるぐらいの太さにまで巻きます。

10120403経験上、最も曲がる確立の高い部分はこの骨の接合部付近。
あらかじめ、曲がった骨を元に戻しておいてから、先程のピアノ線を縫い目(傘の布と骨を縛っている部分)の手前辺りから差し込んで行きます。
ただこの縫い目の位置は傘によっても個体差があるので確認が必要かも。

骨の接合部にピアノ線の先が達したら、一端かさを閉じて、そこからさらにピアノ線をゆっくりと押し込みます。

10120404
前述の傘の縫い目が、巻いたビニールテープの中心辺りにきたら、押し込み完了。
この縫い目がビニールテープを程よく締め付ける事で、ピアノ線が落ちにくくなります。
もしテープの巻きが太すぎて入らない場合や、逆に細すぎる場合は、一度取り外して、適宜巻き直してから、もう一度差し込みます。

10120405ついでに曲がっていない部分も、全部補強の為にピアノ線を入れます。

これで完成!!

これで一応強度も増したので、この接合部分からの折れは解消できると思います。ただ、結局、補強が施されていない部分は当然、強度が変わってない訳で、同じように負担がかかった場合、その無い部分から折れる事に変わりはないので、「これで、少々乱暴に暑かっても構わない。」という訳ではありませんので、施行後も充分丁寧に扱って下さいね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

Shuichi NAKANO official website / English edition
http://homepage.mac.com/sekainokakera/eng/top01.html


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コメント

Natsuki Izumi 様
コメントありがとうございます。

そんなに大事にしてる傘があるんですね。よく考えれば当たり前の事なのに、でもやっぱり感動してしまいます。

私なんか、40過ぎた今でも(今だから?)忘れるのが怖くて、ディパックかウエストポーチ以外のカバンで外出した事がありません。手提げやポーチなんて論外です。

同じ理由で、傘を持つのも大嫌いなんで「マイ傘」なんて感覚すらなく、もっぱら愛用するのはカバンの奥の折りたたみ傘だけですね。

なんか絶対忘れない方法ってないんですかね?

投稿: 中野 | 2010年12月 5日 (日) 06時54分

こんばんは!傘、よくなくしました。でも最初の傘はやっぱり買ってもらったのがうれしくて長く使っていました。思い出がいっぱい詰まった傘でした。気づくといろいろ買い換えたりしたりするものもあるけど、10年以上使ってるものも結構ありますよね。愛着、湧いてしまって。いい加減捨てなさいって言われます(笑)

投稿: Natsuki Izumi | 2010年12月 4日 (土) 16時01分

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