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2010年11月 8日 (月)

奇妙なパネル。ちょっと強引?それとも無謀?

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用意するのは、上の写真のような道具と材料。
これらを駆使して葉書半分サイズのパネルを作ろうと言うお話のはじまり、はじまり。

101108021.少量のお湯に木工用ボンドを溶かす。

この後使う下地材は希釈されるので、接着力が弱まります。そこでそれを補完するための木工用ボンド。どちらもエマルジョン系の接着剤のため、親和性は悪くなかろうと言う勝手な判断。
科学的根拠はまるでない。

101108032.市販の下地材を希釈して投入。

いい加減絞っても出てこなくなった下地材のポリチューブの中にお湯を入れ、うるかしながら中に残った下地材をきれいに使い切る。
経済、環境のどちらのエコにも配慮した方法で、この希釈液は本来、その下地材を希釈するのに使用していました。

キャンバスを張って、下地を塗って..

101108043.撹拌します。

分離もしていないようなので、これでOK
これは布と板を接着するための「接着剤」です。
昔、私の先輩が木工用ベースの下地材にスタンドオイルを滴下して撹拌した所、きれいなエマルジョン下地ができたと言う話を聞いてから、「結構なんでもいけるんだな」と思うようになった私。
だから後先考えず、こんな調合もけっこう平気でやってしまいます。


101108054.用意したベニヤ板にたっぷりと塗って...

101108065.布の方にもたっぷりと塗って、へらで圧着。

ここまでできたら、ひっくり返して表面を上にして、先程から時々登場している黄色いプラスチック製のへらで、空気を抜くように押さえながら圧着させて行きます。
簡単に布がずれるようなら、もう一度、たっぷり塗ってから再度圧着します。

101108076.布の4つ角を裁断し、こちらにもたっぷり塗って...

101108087.四辺を圧着しながら折り返す。

折り目部分にスキマができないように、軽く引っ張りながら、折り返して接着します。
布の端が浮き上がったりしていないかを確認し、浮いていれば、塗りたして密着させます。

101108098.表面にもう再度、塗布します。

布の厚さにもよりますが、画面になる表面に溶剤がしみ出している所とそうじゃない所があるので、均一にするために、乾燥前に表面に塗布しておきます。
あまり何回も擦ると剥がれるので、できるだけむらなくスキマがないように一回だけ塗布します。

これにて完成!!

パネルとしての下地作りはこれにて完成ですが、このままだとまだ層が薄いので、乾燥後に別の下地材を作ってさらに塗布して行きます。
この感じなら、市販の下地材はもちろん、膠下地や油と膠のエマルジョン下地だって行けると思います。

最後にお断りしておきますが、作業の工程からも判る通り、すべて「経験と感のみを頼りにした」適当な配合比率ですので、具体的な分量などは記載できませんし、科学的根拠なども全くありません。したがって今後どんなことが起こるのか予想もできませんので、下地作り初心者の方はもちろん、プロの方に置いても、軽はずみにマネをしないようにして下さい。
もちろんその際に起きた事故などについても、当方では一切責任を取りませんので、あくまでもそれぞれの自己責任の範囲で実行して下さい。

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中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html


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