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2010年6月22日 (火)

西脇市の個展/作品解説「いつか帰る場所」

10062201
いつか帰る場所/F4号(34×25cm)/2009年作/64,000円

これも市販のキャンバスに油彩で描いた作品。

これは10年以上前に道北の端っこ、稚内のすぐ側で撮影したもの。
この日は時折雪の散らつくような、ころころと変わる天気でしたが、そんな中、この海岸で「ソーラン踊り」を踊っているのを見ていました。
100人以上の中学生が雪が降る中を舞う姿は、今思い出して、ちょっと他では見られないような壮観な眺めでした。

よく考えてみると私の作品に出てくる海のほとんどが、この道北かまたは道東の海ばかりです。それはこういった具体的な風景の時はもちろん、心象風景みたいな想像の風景を描く時にもそうです。
まあ、当たり前のことなんですが、暖かい常夏の海なんてのは、私の引き出しには入っていないようです。もっともその分、憧れも強いのかもしれず、時々、無性にそんな南国の海を眺めたくなります。

実を言うとこの作品、前年の二人展に出品した作品なんですが、その際、あるお客さまが会場をぐるっと眺めた直後「あの人が手を振ってる絵なんですが...」と声をかけられて、私は戸惑ってしまいました。
私の作品はもちろん、もう一人の出品者の写真作品にも人物なんか一人もいないはず。

しかし、そうおっしゃられたお客さまに導かれるままにこの作品の前に立ち、よくよく眺めてみると....

「あっ!!!!!」

そう言われてみると確かに、雲の中に....

もちろん描いた時点では、自分でもそんなことに全く気が付きませんでしたが、言われてみれば確かに「人型」に見えるような気もします。

で、この作品、写真をモチーフにしている訳ですから、当然オリジナルの写真が手元にある訳で、その写真と比較してみれば、そちらにも「人型」が写っているか、簡単に確認できちゃう訳ですが.....

未だになんとなく確認できないでいます。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

「世界ノカケラ 第二章」/このグループ展の情報はこちらから
http://www.sekainokakera.com


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コメント

齋藤 大悟 様
コメントありがとうございます。

そしてわざわざ会場まで足をお運び頂き、大変感謝しております。

3人とも反省する事、後悔する事も多々ありましたが、同時に色々な方とお話しする事ができて、沢山の元気をもらう事ができました。

また何かありましたら、連絡させて頂きます。

リンクの件も了解しました。
遅ればせながら、こちらのブログでもリンク貼らせて頂きます。

またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。

投稿: 中野修一 | 2010年6月23日 (水) 09時51分

こんばんは。
初めてコメントさせて頂きます齋藤大悟です。
5日間のグループ展、大変お疲れ様でした。
3人の素晴らしい作品と共に、
それぞれの感性が共鳴するような空間を堪能させて頂きました。

益々のご活躍を祈念しております。
今後ともよろしくお願い致します。
※当方のブログLINKリストに、中野さんのブログを追加させて頂きました。
差し支えございましたら連絡の程よろしくお願い致します。

投稿: ダイゴ | 2010年6月22日 (火) 20時51分

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