西脇市の個展/作品解説「暮れるのを待ちながら」
暮れるのを待ちながら/F20号(73×61cm)/2006年作/320,000円
これも市販のキャンバスに油彩で描いた作品。
ここは霧で有名な「摩周湖」の展望台からの風景。
ただ性格のせいか、摩周湖には背を向けての撮影で、ここから日陰になった暗い部分を遥か下の方に辿っていくと、その先に摩周湖があります。
「霧の摩周湖」とは言いまして、確かに夏場は晴れていても見えない日が多いですが、冬のこの時期は、空気が乾燥しているせいか、晴れていればかなり高い確立でその湖面を拝む事ができます。
ちなみに、この場所は「摩周第三展望台」と言う場所で、今年の冬に行ってみた所、冬期間閉鎖で、車での侵入ができなくなっていました。
5年前に行った時は夜間通行止めこそありましたが、昼間は自由に通行する事ができ、私が行った時などは、キャンプ道具一式と撮影機材を積んだ軽ワゴンが、ここで朝を迎える様子で停まっていたりもしました。
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「人も通わない場所」
この当時から(それともずっと以前から?)そんな場所にどこか心惹かれる自分。
もちろん、ここだって道路はあるし、実際に自分に外の人も来る訳で、正確には字義通りではないのですが、本来「人が足を踏み入れては行けない場所」みたいな予感を感じる場所に興味があって仕方がないようです。
そこに何を求めているのか?
そこで何と出合うのか?
そこからどこへ向かうのか?
そんな答えを求めて彷徨っているのかもしれませんが、
それはいつまでたっても見つかりそうにありません。
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