西脇市の個展/作品解説「初冠雪」
冷 光/F6号(41×32cm)/2006年作/96,000円
これは市販のキャンバスに油彩で描いた作品。
以前紹介した「ふりかえるところ」と同じ日に、同じような場所で取材したモチーフで、こうやって改めて比べてみると、ちょっとの時間差で天気がめまぐるしく変わっていることに気が付きます。
ちなみにモチーフだけでなく、技法も同じで、下地に暗褐色を施した上に描かれています。
実物はもう少し新しい感じのログハウス風の建物なのですが、どう捜してもここへ行き着く為の道が見つからない。それじゃ、夏用の別荘か、はたまた農作業小屋なのかと思うのだけれど、よく見ると煙突もあるので、たぶん寒い時期でも使えるように想定された家らしいのですが、そうなるとここまで行くのに、わざわざ積もった雪をラッセルしながら突き進むのか?とそんなことを考えてしまいます。
黒と白のコントラスともうすぐ荒れてきそうな天候、そして見上げるような構図なんかが気に入って描いているのだとは思いますが、実を言えば、この作品で一番気に入っている部分は建物の左側に見える一本の樹なんです。
描いてからずっとお蔵入りしていた作品なんですが、しばらく振りに取り出してみるまで、ここに樹を描いた記憶さえない程、印象の薄い「樹」だったんですが、改めてこうやってみて見ると「この樹だけで作品になるんじゃないか?」と思うくらい、自分的にはスゴく良い感じにかけている気がします。
で、本当にこんな樹があったのか、
当時の写真を取り出して確認しようと思ったんですが...
不思議なことに見つからないんですよ、この写真が。
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