「浮光」と「院展」
*どちらも同じ「風景」なのに...
昨日は大風の中、写真家津田 直さんのトークイベントに参加するために、秋田まで車を走らせます。
で、まだ時間があったのでアトリオンにて「春の院展」なるものを、先に見てきます。
本当に久々に見る「院展」でしたが、改めてそのクオリティーの高さに驚かされます。
どれも技術的にはすでに「職人の粋」に達している感があり、その技術に裏打ちされた中での構図・絵作りのため、出来上がった作品たちはまさに「非の打ち所がない」とおもさせるような仕上がりであります。
でも....
でも....何となく...
モヤモヤ.....を感じてしまいます。
そんなモヤモヤを、自分なりに何となく分析しつつ、
津田 直/スライド&トークの会場へ。
よくトークイベントやコンサートなども行われる会場ですが、私自身は参加するのは初めてで、ちょっと緊張。
でもいつもの顔や知っている顔を見つけて、ちょっと一安心。
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私が参加した第一部の方は、最近行なわれた個展の作品と、出版された写真集についてのお話がメイン。
その驚きの経歴とともに、写真一枚を撮るために、どれだけ手間をかけているかという興味深い話があり、さらには作品集を含む、本に関わるお話がとても面白かったです。
で、そんなスライドを眺めながら、先程の院展を見ていた時に抱いたモヤモヤを表す言葉を、ふと、見つけます。
「風景との関係性」
・どうしてこの風景を選んだのか?
・どうしてこの風景を選ばなければいけないのか?
そんな物がにじみ出してきそうな作品と、そうじゃない作品。
一方では風景との関係性を赤裸々なまでに見せられたかと思えば、もう一方では、さりげなくその辺りから拾って来たものを「テクニック」という力技でパッケージングして一つの作品にまで仕上げていく。
「どちらが良い」とか「どちらが正しい」なんて結論を、私如きが軽々しく口にする事はできません。
でも、私的には....何となく「結論」はすでにずっと昔に出ていたのかもしれません。
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
http://www.kahoku.co.jp/busi/art2010/index.html
http://www.ueno-mori.org/taisho.html
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