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2010年2月21日 (日)

ほろ酔い気分で思うこと...
美術教育とレオナール・フジタ

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先週の土日に湯沢市で開催された「犬っこまつり」は大盛況だったとか。

そんな盛り上がりの中、(試飲目当てに)両関酒造の酒蔵開放に出かけてきました。
チラシには「要予約」と書かれていたので、事前に電話したところ「(団体などのため)案内が必要でなければ、予約なしでも大丈夫。」との丁寧なお返事。

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当日見学した工場内は、昔ながらの古い木造の蔵のすぐ隣りに、オートメーション化された建物があったりと、酒造りの工程に応じて、古い設備と新しい設備が入り混じり、その絶妙さはすっかり無菌化と機械化がすすんだ最新の食品工場などでは、ちょっと味わえない感覚です。

で、試飲以外のもう一つのお目当てが

藤田嗣治の作品!!

某テレビ局の「なんでも鑑定団」でも取り上げられて、全国的にもすっかり有名になった作品が、この度、ご開帳されるとのことで、興味津々で見てきました。

で、実際行ってみると、同じようにこの作品が目当てで来たのか、その前で足を止める方が実に多く「ひっきりなし」とまでは言いませんが、それでも作品の前には、入れ替わり立ち替わりで人垣ができていました。

やっぱりテレビのチカラってスゴいのかなぁ...

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さて、ここで酔いが少々回って来た頭が回転を始めます

「どれくらいの秋田県民が、
   藤田嗣治を知っているのだろうか?」


身内の話で恐縮ですが、私の妻は幼少期から高校卒業までを湯沢で過ごしましたが、その間にレオナール・フジタの名前はもちろん「秋田の行事」という作品に付いても聞いた記憶が無いそうであります。
たまたま、うちの妻だけがそうならば、笑って済ませられる話ですが、これが県民レベルでそうだとなると笑ってもいられない話になってきます。

「県の財産として、大切にして行こう!」という盛り上がりに対し、一方の県民側で「認知度が低い」ではシャレにもなりません。

美術館移転云々はともかく、この「秋田の行事」も含め、藤田作品を秋田の「顔」にするつもりであれば、何にも増して「県民の認知度を上げる」必要があるような気がします。

そしてその担い手となる急先鋒が「学校での美術教育」ではないでしょうか?

藤田嗣治の作品について、いかに魅力的な方法で、
 子どもたちに伝え、実際に触れさせ、そして感じさせるか?


この問題を無視しての新美術館構想など、本当にあり得るのでしょうか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

「小さな美術館がやって来る!」計画、進行中!
http://sekainokakera.cocolog-nifty.com/blog/cat38216335/index.html



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