「2年」というシャッター速度

あけましておめでとうございます。
新年早々、というか2009年が終わる間近に、アホな事をやってしまいました。
年末年始以外には考えられない企画...
2009年も残りあとわずかで終了と言う、23時55分頃、おもむろにカメラを三脚にセットして、小雪の舞う中、外に出ます。
アングルを決めたら、カメラを固定して、セルフタイマーをセットし、ピントや絞り、シャッタースピードを確認しながら、何枚か試し撮り。
「これで良いかな?」と思い、腕時計に視線を落とすと、その針は23時59分30秒を今まさに過ぎた頃。
妙な静けさが辺りに漂っています。
セルフタイマーの時間を逆算しながら、23時59分55秒ぐらいにシャッターが切れるように、シャッターボタンを押します。
静寂を切り裂く様なミラーアップの音が聞こえたのが、23時59分56秒。(手元の時計で)
この時の絞り値で、カメラがはじき出したシャッター速度は10秒。
......
自分の心臓の鼓動と酒臭い息を吐く音が、
耳障りなくらいはっきりと聞こえてきます。
......
でもミラーがもとの位置に戻るわずかな音が響いた瞬間、
雪降る夜は再び静寂を取り戻します。
腕時計に目をやると、その針はすでに24時を回っていました。
プレビュー画面が映し出すその風景は、
2009年と2010年の境界をまたいで撮られた映像。
だから本当はわずか10秒の光が描いた映像ですが、
もしも誰かにこの写真のシャッター速度を尋ねられたら、
「(足かけ)2年」 と答えるつもり。
そんな事、たぶん誰も聞かないけどね。
.....?!
今年もよろしくお願いします。
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