シンプルと言えば.../むかしの話

今から20年くらい前の話。そして写真。
フィルムをスキャンしたので、埃だらけなのはご勘弁を。
スペインはアルマグロという村での事。
位置的にはマドリッドとグラナダの中間くらいにある小さな村で、団体ツアーではまず間違っても立ち寄らない様な小さな村。
でも何となく来てしまったそんな村に二泊もしてしまう。
一日目の半分でぐるっと見てしまったので、案の定、二日目からは何もする事がなくなる。
で仕方なく郊外へ続く、名もなき砂利道を歩いていく。
途中、そんな自分の姿をカメラにおさめたいと思うも、三脚もなく、畑の真ん中の道では、頼める人もなく、仕方なくカメラを地面に置いてセルフタイマーにて撮影。
だから、別にカッコつけてこんなポーズになった訳でもなく、たまたまこうなっただけの写真。

行けども行けどもこんな道。
もう2時間も歩いたろうか?
お腹がすいたので、持ってきた手作りツナサンドとワインで一休み。
振り返れば、出てきた村が、遠くに見える。

さすがにこんなに歩いてくると、戻るのも面倒くさくなる。かと言ってこのまま歩き続けるにしても、どこに出るのかもわからない道だし、そもそも全ての荷物は全部、村のホテルにおいてきたまま。
...帰る...
なんで帰らなきゃならないの?
そこに荷物があるから...
やがて日本にも帰らなきゃならない...
なぜ?
そこに荷物があるから?
その当時、まだ20年とちょっとしか生きてない我が身にも関わらず、なんと荷物の多い事...。
全然シンプルじゃない事に気が付く。
仕方なく、この辺りで、もと来た道を引き返す。
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

| 固定リンク
コメント