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2009年8月11日 (火)

消え行く物たち

09081101

展示用の作品を捜して、あっちこっちの梱包を紐解いていたら見つけた一点。
10年くらい前にこのモン・サン・ミシェルが描きたくて、わざわざここまで行った時の事を思い出します。

電車が来る時間帯にしか開いていないこの近くの駅。
傍らに佇んでいたアザラシ(?)
パンより容積の多いツナが入っていたサンドイッチ。

この頃は退職金をもらったばっかりで、結構ゆとりのある生活をしてましたが、今ではそれも夢まぼろし。

総額1000万円近い価格の絵(7点)が手元から消えて行くと言うのに、懐の方はちっとも膨らむ当てもなく、かえって萎んで行くばかり。

そろそろ新作を作る材料費も厳しくなってきたので、こんな古いキャンバスを引っ張り出して、裏キャンに貼り直す予定です。

よくよく考えてみれば、この絵も公募展に落選して以来、日の目を見る事なかったような気がします。
せっかく世に生まれてきても、生みの親でもあり、育ての親でもある絵描きが不甲斐ないと、所詮は駄作に終わってしまい、一生表舞台に出る事、叶いません。

許せ、我が子!!

こんな風に、今ではもう、記録にしか残っていない作品が、結構たくさんある訳です。
で、他にもないかなぁ、と思って捜してみましたが、すでにそのほとんどが裏キャンとしての運命を全うしており、手をつけられる状態には無いようです。

まあ、冷静に考えれば、車一台買える様な値段の絵なんか買う人、そうそうはいないですしね。

絵描きなんか趣味でやる程度が、実害もなくて一番良いのかもしれません。
って、私が言っちゃお終いか...。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html





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