水張りテープで
そのまたの名を「museテープ」。
こんなの使うのは、学生の時以来の久方ぶりです。
当時は、水彩画か鉛筆画を描くのにパネルに紙を貼るために使いましたが、要領が悪くてこれがなかなか上手く行きません。そのトラウマなのかどうかは定かではありませんが、それ以来、何となく使うのをためらっていたような気がします。
じゃ、なんで今回これを使う事になったかと言えば、これを何とか油彩画の額装として使えないかということで、試してみた次第であります。
そこに至る経緯についてザッとお話し致しますと、「油彩画と写真の歩み寄り」みたいな発想で始めてみました。
油彩画の方が、元々のサイズが大きい上に、額にも厚みがあり、それだけでも写真と並べた時にアンバランスになりそうな予感がしました。
「額なんか、作品の善し悪しには関係ない」と言われれば全くその通りなのですが、その逆もまた「真」で、今までの経験上、せっかくの作品が額のせいで見劣りする事も無い訳ではありません。
そんな部分で差を付け合っても仕方がないということで、「油彩画の方もシンプルな額にしよう」ということになり、今回はほとんどの作品が仮縁で、さらに「写真と言えば水張り」という根拠のはっきりしないイメージのもと「この仮縁にも使えないか?」という発想で色々とやってみました。
しかしよく考えてみれば、写真とは言えど,インクジェットプリンターがメインになった昨今、その耐水性の弱さを考えると水張りなんかほとんどされないのかもしれませんね。
1.普通に材木を切って、仮縁を付けます。
あらかじめ耐水ペーパーなどで、木地を磨いておいた方が仕上がりもきれいです。
また、水張りテープは幅に限界があるので、木枠にまききれない場合があります。
で、そんな事を考慮しつつ、組み立ててからでは手の入らない所などには、先にテープを貼っておいた方が良いかも。
2.水張りテープを貼って行きます。
この時テープだけでなく、木地の方も少し湿らせておくのを忘れずに。
すいません。この辺りはデリケートな作業なんで、
写真を撮る暇がありませんでした。
ごめんなさい。
3.のりが完全に乾く前に、余分な所を切ってはがします。
この他にも四隅なんかもきれいにしておきます。
4.一応出来上がり。
色を変える事で、バリエーションを変える事もできます。ちなみにベージュの場合には、木地と同じ様な色合いなので、少しぐらいなら見えていても平気なので、比較的仕事が楽になります。
こんな風に3種類できました。個人的には黒いのが好みですが、こちらは残念ながら5cm幅のテープが販売されていないので、これ以上大きなサイズには対応できません。
水張りテープの変わりに、カラー布テープや製本テープでもOKです。
こんな感じはいかがでしょうか?
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日 時:2009年6月10日(水)〜14日(日)
11:00〜20:00(最終日は17時まで)
会 場:cocolaboratory(ココラボラトリー*ギャラリー)
秋田市大町3丁目1-12川反中央ビル1F
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