活気のあるのは良いですね/「絵本の時間」展
久々に隣の横手市にある「秋田県立近代美術館」に行って来ました。今年に入って初めての来館です。
なんで「秋田県立」の美術館が、わざわざ横手市に立てられたのかは知りませんが、なぜかここにある訳です。実際、財政難のせいか、企画展も少なく、今ひとつ魅力的じゃなかったりと,問題も多々あるのですが、ただここでは毎年(たぶん)、絵本にまつわる企画展があり、これだけは毎回必ず足を運ぶようにしています。
で、今回観た展覧会もそんな内容でした。
五味太郎作品展
[絵本の時間]
4月25日(土)〜6月28日(日)
9:30〜17:00
(会期中無休/入館は16:30まで)
秋田県立近代美術館
(横手市赤坂字富ヶ沢62-46)
いつもなら,即入場なのですが、今回はちょっと一呼吸。
まずは「おやこDEイラストレーター」というワークショップで一汗かいてみます。
「描くのが苦手でも,イラストが作れるよ」みたいなコンセプトで行なわれたワークショップで、スタッフの方がカラーインクで着色してくれた色紙を切って、貼って、動物の形を作ってみよう!という、ようするに「ちぎり絵」みたいなことをやりました。
何があっても「車」を作りたがる我が子も、スタッフの方の巧みな話術にはまり、いつしか海の生き物を作っていました。
ワークショップは1時間程度で終了。
こうなると俄然この後の鑑賞も盛り上がるかと期待しましたが、我が子の気持ちはすでに窓の外に見える遊具に傾きかけています。ひょっとしたら、「観てから作る」の方が良かったのかな?
で、今年は一つこんな物を利用してみよう、ということで
特別企画展フリーパス
というしろもので1年間有効で値段は1500円。
もともと企画展はあまり多くありませんが、1回800円〜1000円の入館料と、1年間に行なわれる内容を吟味した結果、「少なくとも2回は来るだろう!」という予想の元に、それならばちょっとお得なフリーパスを購入しました。
さて、今回の展覧会ですが、一冊の本の原画が、その絵本のないようが判るように、一枚一枚展示してあります。したがって、その本を初めて見る人にとっても、その場で絵本を広げて眺めているような感覚で鑑賞する事ができます。
こうすることで、「原画で一冊の絵本を楽しめる」というとても贅沢な時間がすごせる訳です。ともすると、原画が一、二枚づつしかなく、内容が判らないという原画展が多い中、こういう展示の仕方には、好感の持てる物でした。
そして「内容が判る」ということで、たぶん「オリジナルの内容」にこだわって作り続けている作家の想いや意図などを、ダイレクトに感じる事ができる展覧会でもありました。
さすがにG.W.ということもあり入館者も多かったですが、「観るのに困る」程ではありませんので、ちょっとのんびりとした気分で、こっそり微笑んでみたい人にお薦めの展覧会。
興味がありましたら、ぜひどうぞ。
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/
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