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2009年4月18日 (土)

マーロウ、再び・・・

09041802

 「桜も開花!」

 なんて書きましたが、のんびり市内を巡ってみると、場所ごとにまだまだバラツキがあるようで、雄物川沿いの土手の桜などは、もうちょっと時間がかかりそうな感じ。最もこの土日で晴れて、暖かくなれば、一気に・・・なんて事にもなりそうです。
 何たって生ものですから・・・あっ「生き物」か!

09041801 さらば愛しき女よ
 レイモンド・チャンドラー 作
 清水 俊二 訳/ハヤカワ文庫 刊


  運悪く?殺人現場に居合わせてしまった私立探偵マーロウ。そしてその事件解決の為に、警察に協力させられるハメなった探偵は、捜査を進めていくうちに新しい事件に巻き込まれ、どんどんと深みにはまっていくのでありました・・・。

 とまあ、探偵小説と言うジャンルから考えて、あまり細かく書いても行けないので,詳細が気になる方はまず読んでみて下さい。

 以前、村上春樹訳「ロング・グッドバイ」が、存外面白くて、また機会があったら読んでみようと思っていたのですが、図書館にはチャンドラーの作品はこれ以外にない・・・と思っていたら、文庫本のコーナーで見つけまして、早速、借りて来て読んでみました。

 で、その「ロング〜」の方なんですが、読んだときは

「村上春樹さんの訳だから、何となく村上春樹の作品っぽいのかな?」

 ぐらいに考えていたのですが、この別の人の訳による「さらば〜」を読んでみると、文章の言い回しや、ちょっと普通じゃ考えにくい比喩の突拍子のなさなど、所々に「村上春樹っぽさ」がやっぱり感じられます。

 そんな部分がチャンドラー独特のものなのか、それともアメリカのハードボイルド特有のものなのかは「チャンドラー以外」を読んだ事がないので、判然とはしません。

 ただこの「道路に投げ捨ててしまった?」ようなちょっと投げやりのような、何とも力の抜けたような文章や台詞が、結構楽しかったりするんです。

 事件の解決そのものよりも、フィリップ・マーロウという主人公の、生き生きとした生き様を感じさせてくれる文体と台詞が、読んでいて心地良く、このキャラクターがすっかり気に入ってしまいました。

 と同時に、村上春樹さんのルーツを垣間見せてくれるような側面もるような気がして、そちらのファンの方にもちょっとお勧めの一冊です。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




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コメント

natsuki izumi 様 
コメントありがとうございます。

村上春樹さんの作品は、そこに出てくる主人公たちが皆、世界や世間から切り離されて生き続けているような感覚があり、その感じが何となく好きでいつも読んでしまいます。

お尋ねの本はたぶんスティーブン・キング「死のロングウォーク」ではないでしょうか?
あっ、そうそう、この本、理由は判りませんが、スティーブン・キングが「リチャード・バックマン」という別のペンネームで書いています。
今にして思うと、このストーリーって以前物議をかもした映画「バトル・ロワイヤル」とよく似た設定ですね。

学生がみんなで行進すると言えば恩田陸さんの「夜のピクニック」なんかも面白いかも、ただこちらは前者とはだいぶん違って、銃も出て来ないし、人も死なないけど。

投稿: 中野 | 2009年4月19日 (日) 05時01分

村上春樹…うちにたくさんあります。でも読んでいません。旦那がファンなのです。今の私には難しすぎて読めません。でも、素敵な文章を書く人だなと思います。ノルウェイの森を読みかけて挫折しました。
むかし、お借りした道をただ歩くだけのでもちょっとこわい小説。あれ、最後まで読みたいです。気になっているのですが、何という小説だったのでしょうか…?

投稿: natsuki izumi  | 2009年4月19日 (日) 00時21分

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