« 「静けさ」を収納する・・・・ | トップページ | 今回で17回目! »

2009年4月25日 (土)

地上の華、天上の雪/八幡平

09042501

 地上ではG.W.を待たずして、すでに桜は盛りを越えそうな勢い。その一方で、天上では、すでにその存在を忘れかけた雪が、今だに不思議な姿を見せておりました。

 向かうは八幡平アスピーテラインの「雪の壁」。
 やっぱり雪が好きな私は、半ば強引に家族を巻き込んで、雪景色を追いかけています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 家を出発する時は雨模様のあいにくの天気でしたが、田沢湖を越えた頃には雲も切れ,日差しが差し込むようになりました。

09042502 途中、玉川温泉に立ち寄り、湧出量日本一の「大噴(おおぶけ)」を、子どもにも見せてみようと思いましたが、あまり興味がないみたい。
 ちなみに右の写真の「危険」は、うちの子どもじゃなくて、その横から吹き上げてくるガスの事で、よく見ると、こんなすごい勢いのものばかりではありませんが、地面のあちこちからガスが吹き出ているのが判ります。
 今日は久々に天気が良かったせいか、たくさんの人があちこちにゴザを広げて岩盤浴の真っ最中。ここはどちらかと言えば病気療養のためなどの「湯治場」として利用される方が圧倒的に多く、一般的な観光地のように、みんなでワイワイ散策すると言う雰囲気ではありません。走り回る子どもと一緒に歩いていると、なんか場違いの所に来てしまったような印象さえ受けます。

 散策を終え、八幡平へ向けて車を走らせます。
 「大沼」のビジターセンター辺りまで来ると、昨日の悪天候で雪が降ったおかげで、辺りは真っ白な雪で覆われ、その反射光が目に痛いくらいギラギラしています。

 期待に胸を弾ませながら、後生掛温泉を過ぎた辺りで、目にした看板で、何やらイヤーな予感。

 で,やっぱりゲートは閉まってました。
 この場に来ていた人は皆、「こんなに天気がいいのにどうして?」と思った事でしょう。当然私たちもそうです。しかし閉じたゲートを突っ切る訳にも行かず、ここで泣く泣くUターン。

 しかしやっぱり、胸の辺りにうごめくモヤモヤしたものが、気になって、途中の大沼ビジターセンターで聞いてみると

「12時に開通しますよ。」との事。

 やっぱり聞いてみるもんですね。さすがはうちの妻。私はこの段階ですでに頭に血が上っていて、冷静な判断力が失われていましたから・・・。

09042503 ということで待つ事30分ほど。するとそれらしい人たちが集まり始め、12時には開門、一路、八幡平に向かいます。
 この辺りからは両側の雪の壁も徐々に高さを増して行きます。ただ頂上に近づいているにもかかわらず、思っていたほどの高さはなく、「一番高い所で8メートルぐらい」と、聞いていたので、ちょっとがっかり。

09042505

 当てが外れたような気分でしたが、それでも頂上付近から眺めは最高で、適度に雪も締まっていて、これなら頂上まで長靴でも歩いていけそうな感じです。今回は時間もないので、あきらめましたが。

09042504
09042506

 という訳で、写真を撮ったり、ソリ遊びをしたり。
 でも冷静に考えたら、前日は雪が積もった訳で、おまけに今日のこの晴天ですから、雪崩の危険性もかなり高かったのかもしれません。スキーの後もあったし、スノーシューで上っている人も見かけたましたが、充分、注意するに越した事はありませんね。

 十分楽しんだ所で、そろそろ山を下ります。何となくまだ一度も行った事のない、「樹海ライン」にも行ってみたいような気もしましたが、今日はとりあえずアスピーテラインの方を降りていきます。

09042507 ここを降りてみて判った事なんですが、この「雪の壁」、秋田側よりも岩手県側の方がはるかに高くて立派でした。その理由は定かではありませんが、写真でも判るように、高い所では人の背丈の2倍以上の高さで雪が残っていました。
 でもこの日は平日でまだ車の台数も少なかったので、途中で車を止めてこんな写真を撮る事も出来ましたが、この連休中はきっと車やバスでいっぱいになり、ただでさえワインディングロードで、おまけに
これくらいの高さの壁がどこまでも続くのであれば、視界は最悪ですので、これから行かれる方は十分気をつけて下さいね。

 下まで降りてくると、今までの景色が夢まぼろしだったかのように、あちこちにいろんな花が咲いています。
 一般的にはこの花盛りの下界に降りて来た事の方を「桃源郷に足を踏み入れた」とでも表現するんでしょうが、ちょっとひねくれた私にとっては楽園を追われたアダムのような「失楽園」みたいな気分になってしまいました。

09042508

 「せっかくここまで来たんだから・・・」
 ということで、帰りの道すがら、「小岩井農場の一本桜」を観に行きましたが、ご覧の通り、まだちょっと早いです。この連休中に暖かい日が続けば、良い具合に開花しそうですが、天気予報では、また崩れる模様とか。

 雪も花も、こればっかりは人間の力ではどうしようもありませんね。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

第27回 上野の森美術館大賞展のサイトです。
  何もないサイトですが、受賞作品だけは見れます。

http://www.ueno-mori.org/kobo/taisho27/index.html




|

« 「静けさ」を収納する・・・・ | トップページ | 今回で17回目! »

旅行・地域」カテゴリの記事

冬と雪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地上の華、天上の雪/八幡平:

« 「静けさ」を収納する・・・・ | トップページ | 今回で17回目! »