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2009年4月29日 (水)

ミュージアム・ショップに売っていないもの

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 もちろん、ミュージアム・ショップに売っていない物なんてたくさんあります。生鮮食料品などの日用雑貨はもちろん、自動車やバイク、家電なども売ってはいません。
 そんな物をあげていっても切りがないし、そもそも何の意味もないんです。

 じゃ、いったい、何が言いたいの?・・・続きを読んでみて下さい。

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 先日、出かけた岩手県立美術館のミュージアム・ショップで、うちにあるのと同じ作家さんの手による香立てを発見。「こんな所でも買えるんだ」と感心しつつ 、よく見るとこの一角だけ、地元作家さんによる「オリジナル・アート小物」みたいな物が販売されているコーナーになっています。

 ミュージアム・ショップ(以後、ショップ)と言えば、一昔前は、企画展及び収蔵品の絵葉書や図録、複製画とその他関連書籍などがおいてあるぐらい。それがいつしか、クリアファイルにノートやメモ帳など、作品写真がプリントされた関連グッズなどに始まり、今ではバッグやハンカチ、マグカップに傘など、その範囲は広まる一方で、福島県美で見た、ワイエスの絵がプリントされたTシャツにいたっては、「これをどうすりゃ良いの?」などと悩むほどで、最近はちょっと節操もなくなって来ています。さすがに「蜷川実花の花がプリントされたパンティ」なんてのはありませんでしたが、一つ間違えばそんな物まで出て来そうな勢い。
 おまけにいまじゃ、あまり珍しくもない「美術館オリジナルロゴ」入りのグッズなども、ボールペンやエコバックくらいなら笑って済ませられますが、カフスボタンやタイピンなどの装身具にいたっては「美術館関係者以外、誰が買うんだろうか?」と首を傾げてしまいます。

 そしてもちろん、どこぞの美術館のロゴも、似たような物ばかりで

「パッと見、区別がつかないぞ!」

 ・・・・・と突っ込んでおくのも忘れません。

 そんな事を思いながら、ショップを眺めていて、ふと、妙な違和感が胸中をよぎります。

「もっともミュージアムらしいのに、
        決してショップでは売っていないもの」


 そんな物がある事に気が付いてしまいました。

 それは・・・・・・・・「絵画と彫刻」 

 皆さんの中で、美術館で絵や彫刻を購入した事のある方はいますか?そこまではいかなくとも、そんな物が売っているミュージアム・ショップを見た事がありますか?

 もちろん、展示室に展示されている作品は売られてもいませんし、当然買えません(「市民ギャラリー」みたいな例外もありますが)。だからその代替えとしてポストカードや複製画などが販売されています。そしてそこから派生して、今では実に様々な関連商品が売られるようになり、「アート小物」的な、ちょっと部屋に置いたり、または使って楽しいグッズなども販売されるに至りました。

 しかしながら、今だ複製ではない、本物の絵画や彫刻を常時販売しているミュージアム・ショップを、私は知りません。

 「美術館」とは美術品を好きで見に来る人たちの集まる場所のはず。
 しかし「絵画や彫刻」とは、それを愛好し観に来てくれる人々にとっても、「手の出しづらい、買いにくいもの」なんでしょうか?

 では、「絵画や彫刻」はどこで、誰に売れば良いんでしょうか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

第27回 上野の森美術館大賞展のサイトです。
  何もないサイトですが、受賞作品だけは見れます。

http://www.ueno-mori.org/kobo/taisho27/index.html




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