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2009年3月 8日 (日)

ジム・ボタンとともに

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 また1つ、冒険の物語が終わります・・・。

 といっても、あくまで読み聞かせのお話。

 例えつまらない一日だったとしても、最後にはワクワクした気持ちで終える事ができた、就寝前の読書の時間でした。

 ジム・ボタンの機関車大旅行
 ジム・ボタンと13人の海賊
 ミヒャエル・エンデ 著/上田 真而子 訳/岩波書店 刊

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 ある男の子の物語。
 小さな小さな島国に住んでいたジム・ボタン。彼は孤児だったけれど、島民のみんなから愛され、すくすく育っていました。でもそんなある日、訳あって、一番の仲良しの機関士ルーカスと彼の機関車エマとともに島を飛び出し、そこから冒険が始まります・・・。

 竜、お姫様、海賊などなど、冒険物語を盛り上げてくれる要素がてんこ盛りで、最後までハラハラドキドキしながら楽しめます。


 訳者さんの解説によれば、もともと1つの物語だった作品を、出版社の説得もあって、上下2巻に分けて、今のようにそれぞれ別の題をつけて出版したそうです。だから別版での出版物では最初からこの2冊が一冊にまとまっている物もあり、実際、どちらから読んでも良いという作品ではなく、「〜機関車大旅行」の方から先に読まないと、話が全く繋がりません。

 エンデの処女作だそうで、確かにその後の彼の作品にも繋がるような、エンデ特有の不可思議というか、ちょっと空虚感があると言うか、そんな独特の世界観が、抑制されながらもすでに随所ににじみ出しています。
 また所々に「不条理小説」的な雰囲気も散りばめられ、この辺りの説明や言い回しは6歳児にはちょっと難しかったかもしれません。逆に言えば、そんな部分がある事で、ただ冒険物語を追いかける子どもとはまた違う視点で、深読みをする事もできるので、大人でも退屈する事無く読む事ができます。

 ただ、そんな部分も多過ぎる事は無く、二人が島を飛び出した辺りから、まさしく「冒険、冒険、また冒険」と言った感じで物語はめまぐるしく、読者を飽きさせる事無く展開して行きます。2刊あわせると700ページ近くありますが、終わってしまえば「あっ」と言う間の出来事のように、最後まで楽しく読む事ができました。

 うちの子に言わせると、「ガンバ」シリーズに負けないヒット作だったようで、最後まで寝るのも忘れて、聞いていたようです。

 そんな子どもの頭の中では、いつまでも、どこかでジムとルーカスが機関車を走らせながら、冒険の旅を続けているのかもしれません。

 皆さんもいかがですか?




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




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