« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月の記事

2009年3月31日 (火)

「ワイエス展」を観る、その2/福島県立美術館

09033101

 東北自動車道へ仙台方面へ走ると、こんな風にきれいな山並みが見える。磐梯山なんでしょうか?と思うとさらにその先にも、又別の山並みが見えて、もうこうなると何の山なのかも判らず、ただ眺めるばかり。

 そんな山並みをカメラにおさめようと思って、シャッターを切ったら、偶然写り込んだ吹き流し。「高速」撮影だとこんな事も時々ありがち。
 で、この吹き流しが示す通り、この日は時折、ハンドルが取られるほどの強風が吹きます。それにしても春先は、風の強い日が多いですね。風のせいで体感温度は下がりますが、同時にこの風は雪を早く融かすという役割も担っているようです。

 「ワイエス展」の続き/細部と精度

09033102 ちょっと暗過ぎる場内で、しっかりと眼を凝らして作品を鑑賞します。気が付けば、額に鼻先がくっつくんじゃないかと思うほど近づいていて、あわてて下がってからもう一度眺めたり・・・。

 ワイエスの作品で、よく取沙汰されるのが、そのタッチの緻密さです。前述の作品のような人物の肌や髪の毛のタッチなどを観ていると、確かに髪の毛1本1本まで丁寧に描いてあり、また皮膚にいたっては、毛穴まで見えるんじゃないかと思わせるくらいの繊細な筆遣いで描かれています。
 また鉛筆によるデッサンでも、「どんな芯の細さで描いてるんじゃ!」と思わず突っ込みたくなるほど細い線で、枯れ草を1本ずつ描いていたりして、思わず脱帽してしまいます。

 じゃ、絵の隅から隅までこんな精度で描いているのかと言うと、実を言うとそうじゃなさそうです。例えば、デッサンなどそんな細密な線を見せたその隣で、まるで別の人格が現れて描いたかのような、荒々しいほどに力強い極太の線が描かれていたりします。
 テンペラに寄る本画の中にも、細部がきっちりと書き込まれている所があるかと思えば、上の写真の中の雑木林ように、よく見るとただハッチングを重ねただけで、それなりに描いている所もあります。木が幾重にも重なっている雑木林ですから、ある程度線の数を重ねて、奥行きを出す苦労はしているようですが、それは「樹の形を正確に描いた」というよりも「樹らしく見えれば良い」という程度に力を抜いて描かれていて、その部分だけ取り出してみれば、ただの線の重なりにしか見えません。
 それでも手前に何本か本物の樹を正確に描く事で、奥の線の山も木の重なりに見えると言う、いわゆる「錯覚による思い込ませ効果」みたいな表現なんです。(もちろんただ線を重ねれば良いという訳ではありません。色使いや、ハッチングの方向や強弱をそれらしくしないと全然別物になってしまいます。それがちゃんと出来ているのがワイエスの凄さです。)

 もっと言えば、遠くに見える緑の森や、人物や建物によって出来る影の部分がただのべた塗りで描かれていたりと、結構こんな効果が色んな所に出て来ます。

 「コントラスト」とでも言えば良いんでしょうか、緻密な細部と、大雑把な描写との響き合いが、画面全体に不思議なリズムを生み出し、作品に奥行きを持たせているような気がします。

 最近の傾向なのか、隅々の細部まで描いてしまおうという流れがあって、ともすれば自分のそんな深みに溺れてしまいます。一心不乱に細部まで眺めながら書き込む作業は、一度はまってしまうと、その心地良さになかなか浮き上がって来れなくなってしまいます。

 そんな時、ワイエスの作品の中の「コントラスト」の事を思い出し、今一度、一歩下がって作品を眺めるようにしています。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月30日 (月)

「ワイエス展」を観る、その1/福島県立美術館

09033002

 福島県立美術館へ行きます。
 朝、6時20分頃、家を出て、秋の宮〜鬼首〜鳴子と国道108号線から47号へと乗り継ぎ、古川インターから東北自動車道に乗ります。途中、鶴巣SAで休憩したのみで、後は美術館に向かってまっしぐら。9時50分頃に到着しました。

 10時前だけあって人影はまだまばら。「チケットぴあ」にて購入した、活字だけの味気ない前売り券を、チケット売り場で本券に交換してもらってからの入場。こんなちょっとした事もうれしかったりします。

 場内は「何もここまで暗くしなくても・・・」と思うほど、照明が落とされていて、少しがっかり。できれば作家本人のアトリエと同じくらいの光量の中で鑑賞したいと思うのですが、それってやっぱり無理ですかね?
 展示は2箇所のアトリエを軸に大きく2つに分けられていて、本画と下絵を見比べながら、どのような経緯で作品が変化し、完成して行くかが判るという、玄人でも満足できるような展示でした。ただ残念なのは、本画の方があまり有名過ぎて、オリジナルを借り受ける事が出来ず、複製画のみになっているものが、何点かある事。まあ「クリスチーナの世界」なんて、今じゃフェルメールの「青いターバンの女」並に有名で、そうそう外に出す訳もないか。

09033001
 数ある中で、眼を引いたのがこちらの作品。

 「ガニング・ロックス」

 どちらかと言えば、人物よりも風景画の方が、個人的には好きなんですが、この作品には思わず眼を奪われてしまいました。
 何が凄いって、この肌の質感。このモデルは漁師さんなのですが、潮風や強い太陽光に長い間晒されて、赤黒くなった皮膚の感じがみごとに伝わって来てます。そんな「年輪」の如く日々を積み重ねた、人生の襞のような皮膚の中にも「時の流れ」が織り込まれているようです。

 さらにこの赤黒い皮膚とコントラストを成して響き合う「ブルーの瞳」。この両者が存在し、響き合う事で、この絵は「単なる肖像画」を越えて、より高い所にある別の次元へと、この作品を押し上げているように感じました。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月29日 (日)

日本三景/松島へ行く

09032901

 この時のドライブの一番の目的地は福島県立美術館の「ワイエス展」。
 でも話題はなかなかそこへはたどり着けません。

 その帰りによった日本三景の一つ「松島」。天橋立に続き、2カ所制覇です。(って何のこっちゃ?)
 ちなみに「宮島」は山陽自動車道のサービスエリアから、遥か遠くにそれらしいのを眺めた事だけはあります。でも、もう行く機会は当分ないでしょうね。ちょっと残念。

 この日は風はまだまだ冷たいものの、すっきりと晴れてくれたおかげで、散策には最適でした。歩いていると大学生ぐらいの若い人とすれ違う事が多く、「卒業旅行かな?」とも思いつつも、でも「わざわざ卒業旅行でくる所かな?」という気持ちもしないでもありません。

 確かに海岸から海の方を見渡すと、不思議な形の島々が点在しているのは判るのですが、水平線と同じ高さから眺めていると島どうしが重なり、繋がって見えてしまうので、スケール感が今ひとつなんです。
 天橋立みたいな、展望スポットでも近くにあれば良いのですが、歩いていける距離にあるのは、有料の展望台のみです。

09032902 五大堂を見てから観光遊覧船での島巡りと、お約束のようなカモメの餌やりで、これも天橋立と同じく、かっぱえびせんの小袋でした。その寄ってくるカモメの数の多さに、子どもは無邪気に興奮してましたが、妻はすっかり恐怖していたようです。

 50分ぐらいの島巡りを終えてから、お金を払って、長い橋(右の写真内、向かって左側の赤い橋)を渡って島の一つを散策します。その頃はもう夕方でしたが、ここは太平洋ということで、つまりは東側。ということは「海に沈む夕日」が見える訳ではなく、早朝がお勧めな事に気が付きます。

 帰る道すがら立ち寄った展望スポット(西行戻しの松公園)から見た風景が、その上の写真ですが、松島の全体の雰囲気をつかむには、ここら辺りの眺めがお薦めかもしれません。

 「一歩離れて眺めるも、また良し」ということですね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月28日 (土)

クリックブリックに行く

09032801

 昨日は福島県立美術館へ行ったので、その話題を・・・と思っていたら、この大雪。
 早朝、出かけるときも降ってはいたのですが、昼間はずっと晴れていたので、気にする事も無く遊んでいたのですが、夜半に帰宅しようと高速に乗り、古川インターに近づいた頃から、白いものが舞い始めました。そのインターを降り、一般道を走り始めたら、猛吹雪。鬼首峠辺りではホワイトアウト寸前で、恐る恐る車を走らせていました。

 ただ、こんな雪ですが季節はもうすでに3月下旬

 「明日には全部融けているだろう。」

 なんて高をくくっていたら、今朝は上の写真のようにしっかりと積もっていて、時期が時期なら、除雪車が入ってもおかしくないくらいの量でした。

 ・・・まだまだ油断できませんね。

という訳で、「ワイエス展」の感想でも書こうと思っていたのですが、それはまた後ほど。

09032802 右の写真は、帰りによった仙台のアウトレットモールのレゴショップで、作った代物。

 ウィンドウショッピングをしたそうな妻のために、子守りを引き受けたまでは良かったのですが、何しろ広い店内ですから、そうそうすぐに帰ってくる訳でもなく、手持ち無沙汰であります。ちょうど夕食の時間帯でもあり、うちの子以外他に遊んでいる子どももいなかったので、ちょっと失礼して作り始めたのですが、気が付いてみるととても楽しいんです。
 こんなにたくさんのパーツを自由に使えるなんて機会なんて、よくよく考えればここにしかありません。家にもレゴのパーツ自体はたくさんあるのですが、全部何かに組み立てられていて、勝手にバラそうものなら、文句を言われるは、泣き出すはの場内混乱は必至なので、あきらめるしかありません。

 子どもの事も忘れて、すっかり熱中してしまい、20分ほどでこんなツリーハウスを造っていました。
 ちなみにその横では、うちの子がトレーラートラックと2階建ての家を建設中でありました。

 レゴって、楽しいな。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月27日 (金)

結果が来ないということは・・・

09032701

 性懲りも無く、今日も雪が舞う。

 鳥の羽毛のように・・・

 散った花びらのように・・・

 風に乗って上から下に、下から上に。

     ×      ×      ×     ×

09032702 誤解がないように言っておきますが、いろんな公募展に出し続けて、私も20年。当然その中には落選したものもある訳で、正確に数えた事はないので判りませんが、大体出したうちの半分くらいは落選していると思います。
 別に格好付けてる訳ではないですが、やっぱり人間ですから、落選すると頭にきて、イライラするし、面白くもないので取り上げては来ませんでした。

 でも冷静に考えてみれば、公平な話ではないということに気が付いたので、これからは落選したものもどんどん紹介していきます。

 ということで、早速その第一弾。
 正確には、まだ落選かどうかはっきりしていないのですが、「3月中旬に結果を通知」とあったにもかかわらず、今だ連絡も来ないので、たぶん「落選」だろうということで、ちょっとフライング気味な気もしますが、先に載せておきましょう。

 ここ一週間ぐらい「森林のまち童話大賞」などで検索していますが、特に新しい記事も内容なので、連絡が来ていないのは私だけじゃなさそうで、だいたい「入選」「入賞」の時はいち早く連絡がくるもののようなので、絶望的でしょう。

「便りがないのは、良い便り」とか言いますが、こればっかりはそうでもなさそうです。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月26日 (木)

名残り雪は、夢のように

09032601

 冬の終わりを惜しむように降る雪は、何となくザラッとしているようで、
どことなく落ち着かない感じ。

 「まだ降るのか?」

 「頼むからもう積もらないで。」

 あちこちからそんな声が聞こえて来そう。

     ×      ×      ×     ×

 昨日の晩、出かけた先の秋田市からの帰り道で、吹雪に出会う。
結構強く降っていた。

 でもそんな抵抗も、所詮は最後の悪あがき。激しく降る雪も、
積もる事無く空しく融けていく。

 朝、起きて外を見てみればその跡形すら無く、ただ寒さだけが、
微かに響く余韻のように辺りにじんでいます。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月25日 (水)

手が見えた朝に

09032501

 朝、目が覚める。

 長い冬眠から醒めた直後みたいに体がごわついて、上手く起き上がれない。
 それとは相反するように、頭は妙にすっきりしている。

 温まった布団の中で、なんとか体を動かしてみる。

 視界の中に、無造作に投げ出された自分自身の左手が転がっている。
 まるで自分の手じゃないみたいに見える。

 見える。

 すでに朝日は高く昇っていた。

 朝寝坊してしまった事に気づく。

     ×      ×      ×     ×

 昨晩からの雪で、外は銀世界。汚れたガラス窓を通して入ってくる朝の光は、キラキラしていて、笑っているように見える。

     ×      ×      ×     ×

 昨日の会話を思い出す。

「『売れない画家』とは書けないよ」

 しばし考える。

 でも他に上手い言葉が見つからない。

 で、今さっきふっと思いついた台詞。

 「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ。」

 じゃ「飛ばねぇ画家」は、ただの画家?!



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月24日 (火)

古くからの・・・

09032401

 この二日程はまた、風が冷たい日が続きました。屋根に登って写真を撮る手も震え、1分も立っていようものなら、凍ったように体が固まってしまいます。

 春が足踏みしています・・・。

09032402 先日の朝の散歩の時に、こんなものを見つけました。

 市内にあるとある老舗料亭の門の両側に見つけた盛り塩。

 この辺りに住むようになってから結構頻繁に通る所で、もちろんその店の前も何度も歩いているのですが、この存在に気が付いたのはこれが初めてです。

 一昔前ならどこででも見られた習慣なのかもしれませんが、気が付けば自宅の神棚さえも、普段はあまり顧みなくなってしまっている昨今ではあまりお目にかかれない風景かもしれません。

 何の信仰もない私のような人間でも、そこに白く盛られた塩の色と形に、不思議な緊張感を感じています。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月23日 (月)

メッセージ

09032301

 ・・・(空電音)

・・・baky3o;@369 {:4&$ F9・・・・(ノイズ)

「・・・シは・ま・・く星U-Zaw-a09に降り立ちました。

 太陽系外惑星初到達、という人類にとってまさに輝かしい第一歩を踏み出す栄誉を与えてくれた皆様には感謝しています。

 しかし現実はそんなに甘くはありませんでした。そんな名誉とは裏腹に、私の命の炎はもうすぐ消えようとしています。

 着陸の衝撃で生命維持装置は修復不能なほど壊れ、酸素も水も残りわずかです。

 この惑星の大気も、残念ながら、人の生命を維持できるような代物ではありませんでした。

 事前の調査では「生存可能」との報告でしたが、先ほど、念のため大気の成分を調べてみたのですが、現状では絶望的です。

 原因は多分、この目の前にある「雪」のせいだと思われます。今ここでは雪がどんどん融けています。ここから何かが・・・・・

 そろそろ、酸素も無くなって来たようです・・・」

・・・・・(暗転)


 大変失礼しました。

 昨日の朝の散歩で見つけた、あまりにも異質な風景を眺めていたら、こんなシーンを思い浮かべてしまいました。

 でこの場所がどこかと言うと・・・

09032302

 湯沢市役所の裏、「犬っこ祭り」の会場跡地です。市内のほとんどの場所で雪が見られなくなった昨今ですが、さすがにわざわざ雪詰みをしたため、ここだけはそう簡単には無くなりそうもないようで、多分雪割りをしたんでしょう。家の軒先ならともかく、これだけ広い敷地だと、ただそれだけで普段見られないような一種異様な風景になったりするんですね。

 こんな雪も、昨日から降り出した雨で、だいぶん融けてしまったんでしょうね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月22日 (日)

ほぼ真西へ/エルマーは続く

09032201

 えーっと、20日は春分の日な訳で、ということは、その次の日に撮ったこの写真の太陽は、ほぼ真西に沈む太陽ということ。だから何だと言われればそれまでなんですが、1日遅れなのはともかく、解説が必要なくらい判りにくいのではありますが、これもまたこれなりに劇的な「瞬間」な訳です。

 最も撮った本人自身が二日も経ってから、ようやくその事に気づくくらいだから、あまり「劇的」でもないのかな?

 そんな事などどうでも良いと思えるほど、久々にきれいな夕焼け空でした。

 だんだん暖かくなってきて、同時に日も長くなってきて、うちの中でごそごそやってるよりも、外で遊んだ方が気持ち良さそうな今日この頃ではありますが、寝る前の読み聞かせは続いてます。決して退屈な訳じゃなく、あまりにのんびりした話なので、読んでるこっちの方が眠くなっちゃいます。

これもステキな春の魔法?zzzzzzz......

09032202 エルマーとりゅう
 ルース・スタイルス・ガネット 作
 ルース・クリスマン・ガネット 絵
 渡辺 茂男 訳/福音館書店 刊


 無事、りゅうを助け、どうぶつじまを飛び出したエルマー。家まで飛んで帰ると約束したまでは良かったのですが、途中、海の上で嵐に出会って不時着、そこでまた事件に巻き込まれます・・・

 前回の「エルマーのぼうけん」の続編。話はしっかりと連続しているので、やっぱり「〜のぼうけん」を読んでから、こちらを読むのがお薦めです。

 これもやっぱり「冒険」のお話ではありますが「ハラハラドキドキ」というよりは、「ほのぼの、のんびり」です。

 子どもにも読み易いように、文章を出来る限りスリム化しているような感じで、ともすると情景描写も最低限に押さえてあるので、文章だけでその風景を想像するのはちょっと難しいかもしれません。

 そしてその想像し難い部分を、補ってくれている挿絵は、今回もやっぱり魅力的で、まさに文と絵の両者が切っても切り離せない関係のように、お互い響き合っています。

 単純で、ともすればあっさり読んで、忘れてしまいそうなストーリーが、挿絵によって、名作となり、傑作となる。そんな事を実感させてくれる一冊です。

 皆さんもいかがですか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月21日 (土)

ETC、そして逆転の発想/その2

09032101

 ETCの話題で盛り上がっている昨今。どう考えたって裏がありそうな話だと思ったら、やっぱりありました。

「ETCで"天下り財団"が大儲け(詳細はこちら)

 他人が調べて書いた文章ですから、100%鵜呑みにする訳にはいきませんが、それにしてもこんなカラクリでもなければ、どこの誰も自分たちが儲からないシステムなんて続ける訳はないですよね。
 だいたい自動で料金を落とすシステムなら、そっちは支払い金額にどんな端数が付いていたって問題ない訳で、本来的に渋滞を解消したいのであれば
 ETCからはガッポリ取って、ETCのない車を素通りさせれば良いんですよね。

 そのうち、頭にきて、料金所で1000円札をぶん投げて通過して行く車とか続出しそうな雰囲気。大体ETC車載車だけなんてサービス、差別以外のナニモノでもないでしょう。

 そしてETC車載のための助成の期間は延長されるそうですが、高速料金1000円というサービス期間が延長される事はないでしょうね、きっと。
 という訳で、その間にちゃっかり高速料金は値上げされ(でもETCの人はその事実に気づかず)、きっちり2年後にはみんな同じ料金を取られるようになるのでしょう。

 そもそも環境破壊が問題になっているこのご時世にはなはだ逆行するサービスだって、誰だって考えればわかるよね。

 そうそう「エコ」って言えば、最近「エコ家電」っていうのかな、省エネ設計の家電がどんどん開発されているそうな。でもそんな事したらみんな安心してどんどん使っちゃうんじゃないですか?

 それよりも、電気消費量の多い家電ばかりにして、すぐに電源を切らないと、電気料金がとたんに跳ね上がるような電化製品の方が良いかも。これならみんな間違いなく、節電しますよね。料金に跳ね返らない限り、エコなんか誰も気にしませんよ。

 あと1日4時間しか映らないテレビとか、これならゲーム漬けの子どものいるお母さんたちも喜ぶかも。AV機器だって、2台目からは高額の「環境税」をかけるとか。

 だいたい国営放送のNHKが「セーブ・ジ・アース」なんてお題目で、番組を作っている一方で、深夜にも番組を垂れ流したり、そもそも番組自体に金をかけ過ぎていたり、全然エコじゃなかったりする。

 一番のエコは使わない事!

 子どもだってわかる事を、大きな声で言う人はほとんどいません。まあ使ってくれないと誰も儲からないからしょうがないですが。

09032102 じゃなくて、今日の「逆転の発想」は、制作の事。
 こういった場合、一般的には空を全部塗ってから、樹を描きます。その方が手間もかからないし、空もきれいに塗れます。

 判ってはいるんですが、でも時々その逆をついて、枝と枝の間に見える空を一つひとつ塗って行きます。こうした方が枝振りが際立つ事があるんです。そのかわり空のスケール感の方は犠牲になりますが、たまにやってみたくなります。

「どっちが良いの?」

 そう聞かれても答える事は出来ません。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月20日 (金)

去年の今頃は

09032001

 昨日の卒園式は、なんとか雨も降らず、無事終了。そう言えば2年前の入園式の時は、風の強い日だった事を思い出しました。
 昔から定番の紅白まんじゅうは、紅白餅へと様変わりはしたものの、今だ健在。ネームのハンコをもらったりするのも同じですね。

 全然関係ないけど、このハンコ、小学校でも使えば経費削減できそうですね。市内幼稚園や保育園で申し合わせて、字体とサイズだけ統一しておけば良いし、それこそ入園時に市が一括で作って、終了時に小学校に繰り越すようにすれば規格の統一もできるしね。まあ、市教委がそんな煩雑な事するわけないか。いちいち持ってる子と持ってない子をチェックして、なんてするよりも「とりあえず全部作っちゃえ」の方が楽チンだもんね。どうせ税金だし、無駄遣いしたって、自分の腹は痛くも痒くもないし。
 このハンコも昔ならともかく、これだけパソコンやネームシールが多種多様になれば、正直、家庭ではあまり使い道ないですからね。まあ、記念品と思えば良いのか。

 なんか愚痴ぽくなっちゃいましたね。書き始めたときは全然そんなつもりじゃなかったのに。

09032002 先日、昨年のダイアリーを眺めていた妻がボソリと言うには、

「去年の春休みにソリ遊びしたんだよね。」

 そう言われてアルバムを見返してみると、確かに昨年の3月23日に子どもを連れて近所のスキー場にソリ遊びに行ってるんです。

 (右の写真はその時の様子)

 他の写真を見ると、確かに雪が黒ずんでいる所もありますが、充分滑走可能な状態です。このスキー場(ジュネス栗駒)自体、市内から1時間弱ぐらいかかる、山の中のスキー場なんで、平地とは様子がちょっと違いますが、それにしても今年のこの辺りの天候では、ここまでの積雪は期待できないでしょう。

 今、この辺りは結構長い事、雨が降っていて、その音を聞くだけで「スキー場へ行こう」なんて気持ちは萎えてしまいます。

 すでにバッケ(ふきのとう)や福寿草も芽を出しているみたいです。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月19日 (木)

いつの間にか過ぎて行く事

09031901

 仕事をしながら、あることに気が付きます。気が付いて「はっ!」と思うような内容で、その一瞬に脱力感を憶えました。
 力はすぐに戻って来ましたが、気が付いた現実に変わりは無く、結構致命的で、シビアな内容でもあり、あれこれ考えてもみましたが、今更後戻りもできない事なので、結局、気が付かなかった事にします。

 陽気はすっかり、春の装い・・・・

09031902 この2年間、毎日のように子どもと手をつないで歩いた幼稚園までの道。そんなことも今日の卒園式で一旦終了です。

 いつの間にか自分一人で頭が洗えるようになったり、箸でご飯を食べれるようになったり、などなど。そんな日々成長する姿に喜びと感動があると同時に、後になって通り過ぎるようにやって来るそこはかとない寂しさ。
「感傷的過ぎる」とか「親バカ」と言われれば全くその通りで、返す言葉もありませんが、やっぱりそう思ってしまうのが現実な訳であります。

 そして、きっといつしか、子どもと手をつながなくなる時がやってくるんでしょう。いつからなのか、はっきりしないまま、しかしそれが紛れもない現実になっているのでしょう。

「最後に○○したのって、いつだったろうか?」

 ふと、そんな事を考える時があります。でもあまりはっきりとは思い出せないことばかり。

 そして「もう一度そうしてみたい!」と思った時はすでに遅く、気が付けば、どちらのそれか見分けがつかないくらい大きな大人の手がそこにあるんでしょうね。きっと。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月18日 (水)

「春」喰う猿

09031801

 ちょっとピンぼけで失礼。

 今から3年程前、まだ京都に住んでいた頃のお話。
 当時、桜の絵を描こうと春になるとあちこちの桜を観に行っていました。そんな先で見つけた一枚です。

 場所は福井県、三方五湖の辺りから海に向かってわずかに突き出た常神半島というところ。その半島の西側を沿うように走る一本道を先端目指して走って行くと、途中の山の斜面にたくさんの桜が咲いています。奈良の吉野山ほどではありませんが、桜に覆われた山の中を、下には海岸を眺めながら車でのんびりと走るのはなかなかに心地の良いものでした。

 するとその桜の枝の間を何やら動く物陰が・・・。

 車を路肩に止めて見てみると、ではありませんか。よくよく見ると、あっちにもこっちにもいるじゃありませんか。そしてこの猿たち、よく見ると

  枝にかぶりついて、桜の花を食べているんです!

 この驚愕のシーンにしばし言葉も忘れ、ただただ眺めていました。でもよくよく思い出してみると、自分も子どもの頃、道端に咲いている花をとって、蜜を吸ってたっけ。それと同じなのかな?

 とりあえず眺めていると、あっちでもこっちでもそんな光景が繰り広げられていて、ひょっとしたらここの桜は、猿のせいで散っちゃうんではないかと思わせるぐらいの勢いでした。

09031802 そんな猿とは全然関係ない話ですが、今日は子どもの幼稚園、最後の登園日。後は明日の卒園式を残すのみです。

 という訳で毎日のお弁当も今日を最後に、しばらくはお休みです。この弁当用具たちも、時々呼び出される事はあるかもしれませんが、とりあえずは一旦現役を退く事になる訳です。

 お弁当と言っても、おかずは幼稚園で用意してもらえるので、うちからはご飯をつめて持って行くだけ。何の工夫も手間も無く、とても弁当と呼べるような物ではなかったので、子どもの記憶に残るような事ではありません、胸を張って自慢できるような事でもありません。

 それでも、今日まで頑張ってくれた用具たちには、とても感謝している今日この頃です。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月17日 (火)

見てみたい風景

09031701

 もうすぐ入学式のシーズン。北国とは言え、いい加減、冬や雪の話をするのも、どうかと思われるくらい、穏やかな日々。悪天候の雨風の音さえも、一歩ずつ近づく春の足音のように思えてきます。

 子どもを幼稚園へ送る道すがら、消えゆく雪を惜しみつつ「もっとたくさん降って、空まで積もれば良いのに・・・。」なんてたわいもないことを言う我が子。確かに今年は思いのほか雪が少なく、大人たちはともかく、子どもたちにはちょっと物足りない冬だったかも知れません。

 そんな事をぼんやりと考えながら、家や道路がすっかり隠れるくらいに積もった雪の野原を想像します。

 朝、目が覚めると晴れた真っ青な空の下、眼が開けられないくらいの反射光の中に広がる真っ白な雪原。遠くに言える山並みと、所々に頭を出している電波塔や高層ビル。高圧線の頭は、きれいに列をなして並んでいます。動いている物は空を飛ぶ鳥とわずかに浮かぶ雲だけ。

09031702 そんな景色を窓から眺めながら、最後の珈琲を一杯。上手にいれられなかったのは残念ですが、それを味わいつつ、飲み終わったら、絵筆を取り、キャンバスに向かうのです。・・・・

「家も埋まった中、あんたはどこで眼を覚ますんだ?」なんて野暮な事はこの際、言いっこなしでお願いします。
 もしそんな風景を見る事ができたら、不思議な絵が描けるかもしれませんね。

 でも、そんな事はもちろん無理ですから、後は想像するか、あきらめるしかありませんね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年3月16日 (月)

イベント

09031601

 うちの上空をホバリングしながらゆっくりと旋回していくヘリコプター。あんまり長い事やっているんで、一体どうしたんだろうと考えていて、はたと気づきます。

 そういえば本日は「湯沢市凧あげ大会」の開催日。何でも今年で51回目と、結構息の長いイベントらしく、各地から色んな種類の郷土凧も集まってくるそうです。

 とすれば、このヘリコプターはその取材なのでしょうか、そういえば、ホバリングしながらゆっくりと会場のある方へ近づいて行ったので、多分そうだと思います。このちょっと目立つ配色のヘリは、昨年も何度か見かけたのですが、そうするとその時も何かの空撮だったんですね、きっと。

09031602 そのイベントを見学に行っていた子どもが、こんな物を持って帰って来ました。とかく感化され易い性格の我が子なので、見ていたら自分もやってみたくなったのでしょう。

 で、よくよく話を聞いてみると、その場でこのカイトを50円ぐらいで購入し組み立て、ゼッケンを借りて凧揚げに参加したようです。風が強過ぎてあまり上手には揚げられなかったみたいですが、それでも結構楽しんで来たようで、来年は自分のを持って行って揚げようと話してました。でもこの辺で売っているのかなあ?

 そう言えば、自分が小学生の頃、この凧作りが一時的に大ブームになって、ビニール風呂敷一枚と木の棒2本あれば作れる簡単な物から、立体凧なども作った記憶があります。あの頃はせっかちでいい加減な作りでしたが、今ならもっと上手に作れるかな?

 そうそう、このの凧揚げ大会ですが、豚汁が無料で振る舞われたり、凧揚げに参加した人には稲庭うどん一袋を記念にもらえたりと、大盤振る舞いのイベントみたいでした。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月15日 (日)

最近の話

09031501

 こんな立派な木を見つけカメラにおさめながら、最近、樹を描いてない事に気づきます。「そういえば良いモチーフがあったなあ」と思い出しつつ、そろそろ一つ描いてみようかなと思う今日この頃。

09031502 「樹」といえば、最近「ギャッベ」なる織物に出会いました。これもペルシャで織られている手織りの絨毯なんですが、俗にいう「ペルシャ絨毯」とは趣を異にする、もっと素朴な雰囲気の漂うものですが、そのモチーフにも樹がよく登場します。一口に樹と言っても、織る人によって表現の仕方は様々で、中には「これは樹です」と言われないと、気が付かないような物もありますが、そんな素朴な形が織り込まれていたりする絨毯。価格的には決して安くはなく、うちの経済状況から考えると、玄関マット程度の大きさでも、手を出すには躊躇してしまうような代物ですが、その手触りと、深い色合い、そしてかなり素朴な図柄が、すっかり気に入ってしまいました。

 ちょっと気になる一品でした。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月14日 (土)

ついつい・・・・

09031401

 荒天が明ければ、その度ごとに春の気配が際立って行く今日この頃。気が付けば3月ももう半ば。忙しいのか暇なのかよくわからない日が続きます。
 慌ただしく、一つ一つをこなしていっている割りには充足感がありません。これってどうしてだろう?と首を傾げてしまいます。

09031402 時々出かけるお店。訳もあって最近、足しげく通っている事に気が付きます。回数だけならともかく、滞在時間までどんどん長くなり、そのくせ、使うお金は最小限なんで、ちょっと恐縮もしてます。
 でも居心地が良いんで、ついつい長居してしまうんですよね。ここの静けさが何とも言えず染み入るんですよ。心のどこかに・・・。

 この夏に向け、いろんな「仕掛け」を用意してます。まだ具体的な形にはなってないのですが、話だけが妙に大きくなったりして、ちょっとビビってます。
 思わぬ方向に向かい始めてちょっと戸惑ってもいますが、頭を切り替えて「それもまた良し」と思うようにしています。
 ちょっとぐらい意に介さない部分があったとしても、消極的よりは積極的な方が良いのかもしれません。特にこんな静かな町に住んでいると、強くそう思います。

 まずは一歩を踏み出してみて、どんな足跡が残るのか試してみようと思います。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月13日 (金)

エルマーのぼうけん

09031301

 フライパンの上に落とした卵の黄身みたいだった昨日の月。カメラの性能いっぱいいっぱいの望遠で、ピントは甘くなってしまいましたが、でも色は確かにこんな感じでした。
 卵かけご飯が大好きなうちの子も、そんな月を見ながら舌なめずりをしていました。これってきっと「トムとジェリー」のマネなんだろうなぁ。

 また一冊読み終わりました。今回はちょっと短めの本のご紹介。でもなかなか楽しめます。

09031302 エルマーのぼうけん
 ルース・スタイルス・ガネット 作
 ルース・クリスマン・ガネット 絵
 渡辺 茂男 訳/福音館書店 刊


 冷たい雨の中、ずぶぬれの年取った野良猫を拾って来た男の子エルマー。ところがやっぱりお母さんに見つかり、捨てられて、それに怒ったエルマーは、冒険の旅に出発します。
 その野良猫から話を聞いた「竜」を探し、自分の夢を叶えるために。


 児童書としてはあまりにも有名で、たぶん自分も子どもの頃に読んだと思うのですが、内容に関してはすっかり忘れていました。

 ただこの挿絵にも出てくる、一風変わった配色の可愛らしい竜の姿だけはずっと憶えていて、「竜」という言葉を聞くと、その姿が頭の片隅に浮かんで漂っていたのでした。この本を改めて手に取り、その竜がこの本の挿絵だった事実に気づき、驚いています。

 そう考えると挿絵の力って凄いですね。改めて感心させられました。
 しっかり挿絵を見てみると、一つひとつ素敵な作品で、単に物語のイメージを補完するだけの物ではなく、一枚だけ取り出しても、独立した一個の作品として成立しそうなぐらい魅力的です。

 そして実を言うとこの話、「ぼく」自身の話ではなく、「ぼくのおとうさん」であるエルマーが子どもの頃に体験した話ということなんです。これも「むかし、むかしあるところに・・・」の別バージョンなんでしょうかね。

 話自体は長くもなく、いたって単純です。でもそんな中に、妙に人間臭い動物たちがたくさん登場するなど、楽しい要素のいっぱい詰まった愉快な物語です。

 皆さんもいかがですか?




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月12日 (木)

ランドセルの置き場

09031201

 ランドセルラックってご存知ですか?

 私はそんな物がこの世に存在する事さえ、最近まで知りませんでした。
 簡単に言ってしまえば、ランドセルを置く為の棚です。そういってしまうと実も蓋もありませんが、ランドセルと一緒に、教科書やノート、その他学用品を一括して整理整頓しながら、片付けるという代物なんです。

 どうやら、住宅事情やその他諸々の理由の他、リビングのテーブルなどで、親に見てもらいながら勉強する子が多いという昨今の状況のなかで、低学年では学習机を持たない子どもが多くなって来たために、こういう物ができて来たらしいんです。

 という訳で通販カタログなどを眺めながら、その多種多様さに感心しつつ、値段を見てビックリ!!

 安くても8千円以上で、棚や、引き出しが増えるごとに値段は上昇し、物によっては2万円近い物も。一番安い物でその限りなく9千円に近い代物など、どう見てもカラーボックスの一番上の天板を外したものようにしか見えないのに、そんな価格ですから、買うのを躊躇してしまいます。

 という訳で近所のホームセンターに走ります。

 普通のカラーボックスなら1千円前後で買えますが、これには1つ大きな問題が・・・。

A4サイズの教科書が入りません!

 誰の企みかは知りませんし、今更私が声高に言う事ではありませんが、小学校の教科書はA4サイズ。この節約を叫ばれる時代に、はなはだ逆行するとしか思えない発想で、確かに文字は見え易いかもしれませんが、それを置く机のサイズは昔のままだし、大体低学年の手には大き過ぎるんじゃないかと思います。シンプルでこじんまりした方が、手になじむし愛着も沸くんじゃないかと思うんですが・・・。 

09031203 という余談はさておき、でも探してみるとありました。A4サイズの高さの収まる3段式カラーボックス。値段は3千円ぐらいだったと思います。ちなみに横幅は39センチとちょっと短めです。

 組み立ては、本来天井になる棚板、一段下げて組み立て、そこをランドセル置き場とします。ただそのままではランドセルが滑り落ちてしまうので、後に2本、前に1本、穴をあけて丸棒を差し込み、滑り止めとします。
 その下の2段目には教科書を置くとして、3段目がそのままでは、学用品置き場としては使い勝手が悪過ぎるので、引き出しを自作しようと採寸を始めます。実を言うと横幅が狭い分、カラーボックス用に市販されている収納棚が収まらないんです。これは盲点でした。

 どんな風にしようかと思案していた所に、妻の一言。

「こんなんでも良いんじゃない?」

 と言って、見せられたのが、前述の通販カタログ。その中には様々な収納ボックスがありましたが、中に数点測ったようにピッタリ収まりそうなサイズの物がありました。
 値段的にはちょっと高めでしたが、自作するとなると、結局、塗装がしたくなったり、などなど眼に見えない出費がかさむ事もしばしばあり、ちょっと迷いましたが、結局購入しました。どちらもベルメゾンです。

09031202 届いた商品をはめ込んでみるとピッタリ収まりました。
赤い方は「ファックス置き台 レッド」

下は「ミニチェスト ナチュラルA


本体は「A4フリーラック3段」
(幅390×奥行295×高さ1075mm/ホーマックで購入)

 一番上の開いたネジ穴には、木製の引き出し用取っ手を付けて、物掛けに使用かと思っています。

 結果的には総額で1万円を超えてしまい、この選択が良かったか悪かったかは悩む所ですが、一応これでまた1つ準備が整いました。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月11日 (水)

見落としてしまう

09031101

 早々と眠り込んでしまったその夜に、小雪が舞っていた模様。

 そんなことに朝起きてから気が付く。

090301102 こんな夕日にも「気が付けば」出会えるが、気づかずに行き過ぎてしまう事もしばしば。

 「気が付かない=知らない」だから良いのかと言うとそうでもない。「そのもの」には気が付かなくともその「名残り」みたいな物を目にする時がある。
「5分前はどうだったんだろう?」
「10分前は?」
「それじゃ5分後は?」

 そんな様子を頭の中で自分勝手に想像しながら、ちょっと後悔する。

 でもひょっとすると、その想像した風景の方が現実よりももっと美しいかもしれない。

 そうだったら良いのになぁ〜。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月10日 (火)

・・・は飛んで行く・・・

09031001

 夕日の沈む鳥海山・・・

 と思って写真を撮っていたら、前を横切るカラスが一羽。

 どこから鳴き声が聞こえたと思ったら、どこからとも無く沸いて来て、あっちから一羽、こっちからまた一羽、目の前を横切っていきます。

 そろそろ帰宅の時間のようです。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 9日 (月)

このパンの弱点?

09030901

 ようやく失敗しないようになってきました。

という訳で毎週日曜日は朝4時に起きてパンを焼きます。そうするとちょうど朝食に間に合います。

 本のレシピ通りのタイムテーブルなら、5時起きでも間に合うはずなんですが、二次発酵の時間がレシピの2倍以上かかってしまうので、結果そうなってしまいます。もう少し平均気温が上がれば、また変わるのかもしれませんが、この発酵時間ばかりは、なかなかレシピ通りにはいかないようです。

 ちなみにこのパンの分量は

 小麦粉・・・・300g
 砂 糖・・・・ 15g
 牛 乳・・・・255g
  塩 ・・・・ 5.4g
 イースト・・・ 6g
 無塩バター・・ 55g

以前にも書いたかもしれませんが、バターの分量が多めなのか、例え失敗しても、焼き上がりの時の香りは、かなり食欲をそそる物があります。おまけに砂糖の割合が多いので味が甘めなので、そのままでも菓子パン感覚で食す事ができます。

 ただバターの量の多さのせいか、コネが少ない為なのか、理由はわかりませんが、キメが粗いんです。
 サンドイッチにするとこれが仇となり、ちょっとでも具材から出る水分を吸い込んでしまうと、パンがヘロヘロになってしまいます。

 焼きたてだからかとも考え、後日試してみても結果は同じで、ちょっと焼いたぐらいではどうしようもなく、ホットサンドにして、ようやく食べれるかな、という感じです。

 という訳で、これはこれでとても美味しいんですが(あくまでも自画自賛の範囲で)、そろそろ今度はサンドイッチに適した食パンを考えていこうかな、と思っています。

 と言いつつも、「そこまでやらなくても良いんじゃない?」という声が、どこからか聞こえて来そうです。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 8日 (日)

ジム・ボタンとともに

09030802

 また1つ、冒険の物語が終わります・・・。

 といっても、あくまで読み聞かせのお話。

 例えつまらない一日だったとしても、最後にはワクワクした気持ちで終える事ができた、就寝前の読書の時間でした。

 ジム・ボタンの機関車大旅行
 ジム・ボタンと13人の海賊
 ミヒャエル・エンデ 著/上田 真而子 訳/岩波書店 刊

09030801
 ある男の子の物語。
 小さな小さな島国に住んでいたジム・ボタン。彼は孤児だったけれど、島民のみんなから愛され、すくすく育っていました。でもそんなある日、訳あって、一番の仲良しの機関士ルーカスと彼の機関車エマとともに島を飛び出し、そこから冒険が始まります・・・。

 竜、お姫様、海賊などなど、冒険物語を盛り上げてくれる要素がてんこ盛りで、最後までハラハラドキドキしながら楽しめます。


 訳者さんの解説によれば、もともと1つの物語だった作品を、出版社の説得もあって、上下2巻に分けて、今のようにそれぞれ別の題をつけて出版したそうです。だから別版での出版物では最初からこの2冊が一冊にまとまっている物もあり、実際、どちらから読んでも良いという作品ではなく、「〜機関車大旅行」の方から先に読まないと、話が全く繋がりません。

 エンデの処女作だそうで、確かにその後の彼の作品にも繋がるような、エンデ特有の不可思議というか、ちょっと空虚感があると言うか、そんな独特の世界観が、抑制されながらもすでに随所ににじみ出しています。
 また所々に「不条理小説」的な雰囲気も散りばめられ、この辺りの説明や言い回しは6歳児にはちょっと難しかったかもしれません。逆に言えば、そんな部分がある事で、ただ冒険物語を追いかける子どもとはまた違う視点で、深読みをする事もできるので、大人でも退屈する事無く読む事ができます。

 ただ、そんな部分も多過ぎる事は無く、二人が島を飛び出した辺りから、まさしく「冒険、冒険、また冒険」と言った感じで物語はめまぐるしく、読者を飽きさせる事無く展開して行きます。2刊あわせると700ページ近くありますが、終わってしまえば「あっ」と言う間の出来事のように、最後まで楽しく読む事ができました。

 うちの子に言わせると、「ガンバ」シリーズに負けないヒット作だったようで、最後まで寝るのも忘れて、聞いていたようです。

 そんな子どもの頭の中では、いつまでも、どこかでジムとルーカスが機関車を走らせながら、冒険の旅を続けているのかもしれません。

 皆さんもいかがですか?




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 7日 (土)

現在の所・・・

09030701

 製作を進めなければなりません。
 公募展や団体展があります。展覧会の準備もしないと収入だって見込めません。ちなみに今年は湯沢市内でも個展ができたら良いな、なんて考えてますが、どうなることやら。

09030702 現在製作進行中なのは、大作(大きい作品という意味)2点と小品数点。加えて最近はさらにミクロな物も描いたりしてます。

 「手のひらに収まる風景」。

 昨日も小品に取りかかり、勢い余って一気に描き進んでしまいました。

 基本的に雪景色の絵は色数が少なくて済むので、手数が少なくてもそこそこ見栄えのする風景になってしまいます。もちろんこのままだとただの大雑把な塗り絵なので、これからまたディテールを描いていく訳ですが、正直、私にとってはその方が難しいんです。

 小品なんで離れて見ると、細部なんか描いてなくたってちゃんと風景に見えるのを良い事に

 「これで止めちゃおっかな・・・」

 という消極的態度に出てしまいそうな自分がいます。

 でもそういう作品に限って、後になればなるほど物足りなさを感じたり、後悔したりするんですよね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 6日 (金)

春の始まりは、冬の終わり

09030601

 早朝、空の写真でも撮ろうと2階の窓を開けて外を眺める。ふと視線を落とすと、屋根の上にはいつしかうっすらと積もった雪が。そして少しずつ融けて行きます。
 もう彼らが雪ではいられない程に、温かくなって来ています。

 これから芽吹き始める草花にとっては優しい気候も、雪たちにとってはただただ残酷な存在でしかありません。

 公立高校の入試も終わりました。

 春はもうそこまで来ているようです。

  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  


09030602 三日程前からこんな絵を描き始めました。F130号という、畳2枚分ちょっとの非常識なくらい大きなサイズなんです。まあ「このサイズが普通サイズ」という方も中には居られるでしょうが、少なくとも一般的な日本の家屋の中では、取り回すだけでも一苦労、嫌になるくらいの大きさです。

 で、せっかくそんな大きなサイズに描く訳ですから、今回はその直前に立って眺めたら、その風景の中にいるみたいな錯覚に捕われるような風景画を描こうということで、こうなりました。

 例え小さくともそれが魅力的な絵なら、その前に立って眺めているだけで、その世界に同化、または感情移入する事はできるので、正直サイズの大小はあまり関係ないのですが・・・。

 サイズはともかく、あんまり普通の風景画になりそうなんで、我ながら笑ってしまいます。

 いつでも、どこにでも、ちょっと頭を持ち上げて、空を見上げれば、誰にでも見つけられそうな風景。

 わざわざ絵に描かなくても、現実にその風景に出会い、心惹かれれば、それだけで充分なこと。

 それをこれ見よがしに、わざわざご丁寧に時間をかけて絵に描いて、人に見せつけるなんてのは、ただのエゴイストの所業なのかもしれませんね。

 ただ、私自身の中の何かが救われる為だけに描いているような、そんな極めて個人的な風景画です。

 そして突き詰めてみれば、そんな個人的な作品をわざわざ見に来ていただいたり、購入してくれるということほど、不可思議な事は無く、同時にそれはとてもありがた事なのだと感じる今日この頃であります。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 5日 (木)

うちのマーボー

09030501

 子どもが一緒に食べるようになってから、家の食卓に並ばなくなった食べ物が幾つかあります。その中でも最も多いのが

"辛い食べ物"

 キムチみたいにそれぞれが取り分けて食べる物はともかく、メインディッシュとして並ぶ事ができなくなった食べ物たち。
 カレーにしても「甘口」、寿司は当然サビ抜き(これは別の理由でほとんど食べませんが)ですし、せっかくの自家製キムチがあってもキムチ鍋はできません。

 それでも、納豆に少しずつからしを入れるなどの練習を重ね、ペペロンチーノが食べれるようになったり、キムチ鍋にも挑戦したり・・・。

 そんな試みの1つが、この麻婆豆腐。

 もともと我が家の麻婆豆腐は、豆板醤などを使って「私」が作る料理でした。
 しかし今回は妻が、豆板醤やテンメンジャンなしで、自家製キムチを使って作ると言う「変わり種麻婆豆腐」でした。

 なんと言っても経験と勘を頼りに作った一品なので、詳細なレシピもありませんし、「明後日」ならともかく「1年後」に同じ味が再現できるのかは、疑問の残る所ですが、とりあえず美味しくいただく事ができました。

 思い出せないくらい昔に一度だけ中華料理屋さんの「まわるテーブル」で食べた事のあるだけの味なので、「これが本当の麻婆豆腐の味なのか?」と問いつめられても何とも答えようがありませんが。

 うちの子も、ちょっと微妙な顔はしてましたが、一応食べてました。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 4日 (水)

入選はしたけれど・・・

09030401

 昨日のお昼前、郵便受けに投函されていた審査結果通知。恐る恐る開いてみると、結果は・・・・

"ただの" 入選

 慣れたもので、今更「入選」如きでは家人は誰も驚きません。

 妻「"いちおう"入選おめでとう。」


 子「でも、賞金はないんでしょう。」

 私「はい、はい・・・」


 前回は出品数1320点で、そのうち入選は281点。多分今回もこれと似たような確率だと思います。

 しかし、同じ「入選」のはずなのに回を重ねるごとに、やがてそれは当たり前となり、有り難みはドンドン薄れて行きます。

 これが入選ならまだしも「選外」なんかになろうものなら、何を言われるかわかったもんじゃありません。

09030402 グチグチと言ってますが、もちろんうれしいですし、安心もしています。それこそ選外で、たちどころに作品が戻って来た日には、あの出品料とそれ以上に高額の搬入手数料は空しく消えゆくのみですから。

 展覧会はゴールデンウィークをまたいだ2週間程、東京は上野の森美術館で行なわれます。詳細はまた後ほどアップしますので、興味のある方は是非どうぞ。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 3日 (火)

どこかに迷い込むような感覚

09030301

 3月に入ってからの予想外の雪。市内のあちこちの高校では、卒業式を迎えたようですが、そんな彼らの頭や肩の上にも容赦なく雪は積もります。

 今から20年程前、愛知県のとある大学で迎えた卒業式では、桜が満開だった事を思い出し、改めて日本列島の長さを実感したりもします。

 それでも今日の雪は、冬の最中のそれとはひと味違い、どことなく温かい雰囲気を醸しながら、静かに舞うように降っているようでした。

09030302

 花 ま ん ま
 朱川 湊人 著/文藝春秋 刊

 ちょっと不思議な話を綴った短編集。
 ちょっとだけ昔の大阪の路地裏の片隅に迷い込んだような物語。そこでささやかに繰り広げられる出来事は、まるで現実の世界にある見えない程小さな裂け目から、その向こう側にある別の世界がにじみ出してできたシミのように、ちょっとだけ「妖しい」向こう側の世界をわずかに垣間見せてくれるのです。


 星新一さんや筒井康隆さんの短編集を無邪気に読んでいた頃は、「短編には必ず、落ちがある」と勝手に思い込んでいました。だから初めてヘミングウェイの短編集を読んだ時、何の落ちも無く物語は突然終了してしまい、肩すかしを食らったことを、今更ながら思い出します。

 こちらの方はいわゆる前者の方で、以前、同じ人の書いた「都市伝説セピア」という本を読んだのですが、いわゆるミステリーというか、ダークな落ちの用意された、背筋が少しだけ寒くなるような短編集でした。

 この「花まんま」というのはそれに比べると、幾分明るい、というか人に優しいと言うか、読後感の後味は温かい方だと思います。
 そこに描かれているちょっと不思議な話が、それぞれ少し妖しく非現実的な話にも関わらず、それが路地裏の片隅に溶け込むように展開される事で、妙な説得力を持って語りかけて来るのです。

 ちなみに私は「摩訶不思議」という一編が結構気に入っています。

 皆さんもいかがですか?




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 2日 (月)

何でも「タダが一番」!?

09030201

 先月は毎週週末になると、子どもを連れて病院へ行ってました。
 熱が出たので、お医者さんに見てもらい、クスリを出してもらう。週末はそれを飲み、症状も落ち着きますが、クスリが切れてから2、3日経った週末になるとまた具合が悪くなって病院へ、というサイクルの繰り返しです。たぶん扁桃炎なんでしょう(何故かお医者さんははっきりと病名は言いませんが)。

 そんな繰り返しでも、医療費無料なのは正直助かります。当然薬代もかかりません。

 でもそんな恩恵に預かれるのもこの3月いっぱいまで


 小学生になると医療費が必要になります。

 そうなってみると「無料」だった事のありがたみがよくわかります。
 と同時にある疑問が頭の片隅をよぎります。

 「本当にタダが一番なの?」

 以前住んでいた京都府内の「南丹市」では何と高等学校終了まで医療費が助成されます。

 でもタダじゃありません。

 月額200円でした。

 要するに月一回200円を払えば、その月は何回病院にかかってもあとは無料。もちろんここには薬代も含まれていますので、院外薬局に行っても支払いはありません。

 「200円ぐらいなら、いっそタダでも良いじゃないか」と思っていた時期もありますが、よくよく考えてみるとそれこそがある意味、この街の行政の賢い所かもしれないと、今は思っています。

 もちろん無料が一番良いに決まっています。でも月額200円、多くてもワンコイン(500円)で、何回でもOKなら、正直、家計の厳しい我が家でも、払っても良いかなと思える額です。そしてそのわずかの額を支払う事で、この医療費の助成期間が1年でも長くなる方が、長い眼で見れば、良い事なのような気がします。

 例えそこまで行かなくても、それが医療機関の充実に繋がるのであれば、決して「無駄な出費」だとは誰も思わないんじゃないでしょうか?



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 1日 (日)

なるほど!

09030103

 以前作ったリュスティック
 あれは生地を切り分けただけで、あそこからさらに成形すると、バゲットになります。

 という訳で今回はバゲットにも挑戦。生地のたたみ方なんかは食パンと同じような要領なんで、「大丈夫かな?」と思ったんですが、まあ出来上がる形が違うのだから、当然、全てが同じという訳でもなく油断は禁物。

 ところでレシピの記述の中にこんな件があります。

 「生地のガスを出来るだけ抜かないように・・・」

 最初、何の事かよくわからなかったのですが、成形していると、上の写真のような気泡が生じます。「これの事だったのか」と納得。この中のガスが、焼き上がったときの空洞を作り出すんですね。

 しかし、食パンに比べても、あまりにシンプルなパンです。小麦粉、塩、水、イースト。たったこれだけ。バターや牛乳はおろか砂糖さえも使いません。イーストだってわずか1グラム。

 出来上がりはいま一つでしたが、この単純さの中に色んな技が隠されているような気が、ちょっとだけしました。

09030104




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

こんなんでました!

09030101

 また天気の話から。

 ここ何日か温かい日が続きます。昨日は空も晴れていて、近くのスーパーまで歩いて行こうと思って外に出たら、陽気に反して風は結構冷たかったんです。
 それでも用事を済ませ再び外に出てみると、風も無くなり、日差しが心地良くなっていました。

 春はもうそこまで・・・。

 なんかちょっと寂しいような気もしますが、こんな風に温かくなってくると、新芽が芽吹く如く、やっぱり心も新鮮な気持ちになって行くような感じがします。そしてそんな心持ちで買い物に行くと、お金がないのはわかっているのに購買意欲だけが、妙に高まって行くような気がします。気をつけなきゃ。

09030102 ウルトラサイダー

 心に湧き出たそんな購買意欲の襞を優しく撫でるように誘う一品です。大人はともかく子どもには耐えられない代物です。
 とは言っても最近販売されているの玩具菓子や、こういった「昔懐かしい」物などを見ていると、決してターゲットは子どもだけじゃないような気もしますが・・・。
 ちなみにこの商品、その子どもの話だと、ずいぶん以前から出ていたようですが、この辺りで実際に販売されているのを見たのはこれが初めてらしく、思わず(?)買ってしまったとか。

 製造元のウェブサイトによれば、絵柄のデザインは6種類(のウルトラマン)があるそうなんですが、さらにこの裏にプリントされている実写映像にも多くのバリエーションがあるらしく、全部集めると20種類以上になりそうなんです。
 子どもの様子を見ていると全種類集めたいような感じですが、自販機でしか売っていないようで、それは無理な話。それこそ営業所にでも行って「箱買い」するしか手はなさそうです。
 でもそんな「大人買い」するのは本当に「大人」だけですよね。



中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »