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2008年12月29日 (月)

流雪溝、始動!

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 「なんで足跡なの?」

 そう思われる方もきっと多いでしょう。実を言えば、気象や天候のプロではなくても、長年雪国に住んでいるとこんな足跡一つでも、いろんな事がわかる様になります。
 もちろんゴルゴ13じゃないので、足跡の主の性別、年齢、体格や携行している武器の種類などまでは判別できませんが(笑)。

 この足跡、そこの部分がグレーの濡れ色です。「濡れ色」ということは、雪の下に隠れた路面は暖かく湿っていて、凍っていないということで、こんな日はそれほど気温が低くないということです。その証拠に、ここに積もりかけている雪も、丸く粒の大きい「ザラメ雪」で、これが降るのは、比較的寒さが厳しくないときなんです。
 この日は風がとても強く、体感温度はかなり低く感じていましたが、降る雪よりも溶ける雪の方が多く、積もる雪の高さはほとんど増しません。

 08122902 ただ雪が融けるだろうとわかっていても、こんな風に除雪車が通って行った日の朝は、除雪をしなければなりません。わだちになってただでさえ狭い道が、余計に狭くなるし、おまけに車道に車を出そうとすると、このわだちに腹をすったり、ひどい時はタイヤが浮いて車が進まなくなったりします。
 こんな雪の少ない時にやるくらいなら、むしろ雪の多い時に1日2度の除雪をして欲しいと思う今日この頃ですが、文句ばかりもいってられません。

08122903 そしてこんな除雪車が通った日は、朝夕二回、流雪溝に水が流れます。一回に20分間、どこかのバルブが操作されると、突然、水が流れてきて、水かさは増し、待っていた人たちはそこにドンドン除雪した雪を捨てて行きます。やがてそれは近くを流れる小川のような用水路に流れて行きます。
 この流雪溝、大体、その道路に面する家ごとに一つずつある、と言った間隔で配置されていまして、使う時に大きく重い鉄の柵みたいなフタを押し上げ、利用します。
 もともとこの辺りは、田園地帯だったため、あちこちに用水路が多く、流雪溝が出来る以前は、スノーダンプに雪を載っけて、近くの用水路まで捨てに行きましたが、今はここからポンプを水をくみ上げ、網の目の様に張り巡らされた流雪溝にその水を流し、そこに捨てられた雪とともに、また用水路に戻って行くのです。
 ただ、雪の多い日や、休日でみんなが雪かきをしてしまった時は、あちこちで流雪溝が詰まってしまい、末端に近い私たちの地域まで水が流れて来ないなんて事も時々あり、そんな時は仕方なく、昔みたいに近くの用水路まで捨てに行く事になるのです。

 便利なようで、様々な問題も抱えているこの流雪溝ですが、同じ秋田県内でも、「知らない。見た事もない」という人がけっこういたりして、これもまた同じ東北、秋田といえど、どこにでもある代物ではないようです。

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中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  第19回 富嶽ビエンナーレ展に入選しました!
  入選作も公開中!

  
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  


私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
  
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/




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