また行きました「男鹿和雄展」
男鹿 和雄 展(角館展)
「週末はけっこう混むよ」と聞いていたので、平日に子どもの幼稚園が終わってから出掛けました。4時頃付いたので向かいに準備してある駐車場はガラガラでしたが、逆に考えれば、それを準備しなければ間に合わないほど、車が押し寄せて来る時があるということでしょう。
その盛会ぶりは「入場者、4万人達成!」の幟からもわかり、きっと他の県内の美術館は悔しさのあまり歯噛みしているんじゃないでしょうか?
ただ美術館の規模から考えると、やはり作品数は札幌展のときよりも目減りしていたようで、子どもが再見を楽しみにしていた絵もなかったりと、(スポンサーがらみなら仕方がない事ですが)もう少し大きい所でやって欲しかったというのが正直な感想です。
もちろん作品が少ないと言っても、「男鹿和雄」さんの作品の素晴らしさは、それでも十分伝わってきます。これだけの精度と、そこに存在する空気感。一枚の背景画なのに、次の瞬間、雲が流れ、風で草木が揺れ、太陽の動きに会わせて、影までも動く。耳を澄ませば樹々の息吹まで聞こえてきそう。そんな風に思わせてくれる、まさに「動画のような」背景画でした。
子どもの方は特設コーナーでトトロの折り紙を折ってましたが、5歳児にはけっこう難しかったみたいです。
閉館間際に会場を出ると、外はすでに真っ暗。足下に気をつけながら美術館の前庭の木立の中を歩いていると、ふとこんな光景に出会います。悪い見方をすれば、開催者の策略か、人々がジブリとトトロにすっかり洗脳させられてしまった証のようにも見えます。
でも観賞後に素直な気持ちでこんな事がしてみたくなるのもまた事実であり、こんな光景に一瞬でも、邪推なく微笑む事の出来る気持ちにさせてくれる素敵な展覧会でした
雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/
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