カキ地獄?!

もともと子ども時代に、渋柿を食べる、という文字通り「苦い経験」をしてから、自分から進んで手を伸ばす事もなく、いざ食べるときも少しずつ警戒しながら食べてました。それぐらい「渋柿体験」は強烈だったんです。
とは言いつつも、最近は渋の抜き方も覚えたので、自分で渋抜きしたものを、毎日のように食べています。実際美味しいので何の問題もないのですが、しかし見た通りのこの量ですから、全然減りません。この他にもう一本同じように実をつけている木がありますが、何故か雪が積もった昨今でもカラスたちが食べにくる様子もなく、実の方は一向に減りません。
近所におっそ分けなんて方法もない訳じゃないですが、柿の木自体がどこにでもあり、ここでこれだけ実を付けているということは、他の木も当然同じ状況であり、そうなれば考える事は皆同じなので、どこに行ってもすでに供給過剰な状態がはびこっているようです。
干し柿を作るなんてのもオプションとしては存在する利用方法なのですが、これだけの干し柿を作って、毎日のように家族三人で「今日のおやつも、食後のデザートも干し柿よ」なんて光景もぞっとしないし、大体においてこれだけの数をもいで皮を剥く事を考えただけで、その作業量の多さにうんざりしてしまいます。
一度、ジャムでも作ろうかと思って煮詰めた事もあるのですが、飛んでいったはずの渋みがどこからか再び戻ってきて、出来上がったペーストは渋くてとても食べられるものではなかったのでした。
もったいないのはわかっているのですが、このまま木の上で腐っていくのを待つしかないのでしょうか?それとも開き直って「柿渋」でも作って手作り仮縁にでも塗りますか?

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http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/
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コメント
さくら 様
再びのコメント、誠にありがとうございます。
「おおらかさ」というなら「いいなあ」と素直に思えますが、これを「いい加減さ」と捉えると、微妙な気もしますね。
表現の仕方が変われば印象も違ってきます。
言葉って恐ろしいですね。
投稿: 中野 | 2008年11月23日 (日) 07時21分
えっ、1年寝かせるんですか?
昔、タイ人の留学生が庭に柿がいっぱいなってるからと、柿渋だと言って
紙で作った作品の上に柿の汁を塗りたくっていたのを思い出しました。
しかも果肉片までついてた…(笑)。どう考えてもフレッシュジュース?
タイ人のおおらかさもうらやましいですが、日本人の細やかさもやっぱ
捨てがたい…だって日本人だもんね。(笑)
投稿: さくら | 2008年11月22日 (土) 15時50分
さくら 様
コメントありがとうございます。
展覧会って、連休と同じで、始まる前と始まった直後が一番、ワクワクしますね。終わりが見えてくると、逆に寂しくなったり。
柿渋についてはちょっと調べた所、製法自体は特に難しくはなさそうですが、
1.青い柿で作る。
2.絞り汁を採ったら、最低でも1年は寝かせる。
ちなみに5、6年寝かせれば最上級のものだそうです。ということで今年は無理みたいです。
投稿: 中野 | 2008年11月21日 (金) 11時24分
すごい、まさにたわわな柿!
オレンジ色の実がついてる様子はきれいで好きですが、
毎日こればっかり食べるのは飽きますよね。
昨日は搬入の手伝いで疲れました〜。
でも久しぶりのこの感覚、楽しい…楽しすぎる…。
ところで、柿渋って簡単に作れるんですか?
何かに塗ってみたい、でもきっと大変なんでしょうね。
投稿: さくら | 2008年11月21日 (金) 09時52分