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2008年11月17日 (月)

今の空の色は

08111701

 個展の時、「空の色ってどうやって描くんですか?」と聞かれて困ってしまいました。元来喋り好きで停まらなくなる性格ですが、こればっかりは一言で言える物ではないし。
 ということで、今日は空を描くのに使っている絵の具の紹介。またくどく、長くなりそうな予感(汗)。

<青空の色>
 ・コバルト ブルー
 ・セロリアン ブルー
 ・コバルト ターコイズ
 ・(シルバー)ホワイト
 ホワイトやセロリアンブルーの量を多くしていくと明るい空色になります。逆にコバルト系の青を多くしていくと、濃く深い青になります。さらに深い色にしたい時は、空色が乾いた後に、これらの青をもう一度薄く溶いておつゆがけなんかしますと、一層深くなります。
 ちなみに最近はあまり使っていないんですがブルーマツダ(今はマツダブルー?)なんてこの世の物とは思えないどぎつい発色の青を使っていた事もあります。

<雲の色>
 ・チタニウムホワイト(またはシルバー W)
 ・ブルー ブラック
 ・インディアン レッド
 ・「青空の色」
 この最後の「青空の色」を混ぜる理由は全体の色調を統一させるためですが、それ以上に余った空色の再利用も兼ねています。私の場合、最初に空色を塗ってから雲の色を塗るのですが、その際必ず、空の色が余ってしまいます。そこに上記の他の色を混ぜ、雲の暗部の色を作り、その明るさをホワイトで調整しながら描画していきます。
 インディアンレッドを混ぜるのは青みの発色をおさえて、色を落ち着かせるためです。ちなみにこのインディアンレッドとホワイト中心で空色を作ると「夕焼けの空色」が作れます。

<その他の色>
 ・ロー アンバー/バーント アンバー
  雲の影の色をより暗くしたい時に、少しだけ混色します
 ・イエロー オーカー/ロー シェンナ
  空や雲の白く明るい所に微量混色すると、より発色がよくなります。

 とまあ、基本はこんな風で、色の境目をぼかすためにも、絵の具が乾かないうちに一気に描いてしまった方が良いようです。
 もちろんこれ以外に、「遠くの雲や逆光の中の雲は空の色で描く」などバリエーションは無数にあり、臨機応変、その場対応が基本です。インディアンレッドもそうですが、意外な物との組み合わせが功を奏したり、逆にオーソドックスなやり方が失敗の原因だったり。

 ここまで来るのに20年以上かかり、ようやく人前に出せる程度には描けるようになりました。まさに「牛の歩み」ですね。それでもまだまだ奥は深そうです。


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  web版「中野修一 絵画展」も公開中!

   http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
  

私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。
   http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


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