走り抜けた!

市内の図書館は10日まで長期休館。もちろんその間は貸し出しもお休み。
昨日見たテレビ番組の図書館特集で紹介された図書館は、どこも明るくて、こぎれいで居心地良さそうな空間でした。あれなら図書館に行く楽しさも倍増でしょうね。最も本に集中してしまえば、どんなガワでも気になりませんが。
そうそう、先日本屋さんで「池袋ウエスト・ゲート・パーク」の最新刊を見つけました。まだ続くんですね、この本・・・。好きだから嬉しいんだけど、あんまり続くと「サザエさん状態」になるんじゃないかな?まあ、それでも良いけどね。
今日は久々にちょっと重かった一冊を紹介。馳星周以来かな、こんな感じ。
疾 走
重松 清 作/角川書店 刊
表題の通り「人生を駆け抜けた少年」の姿を描いています。「駆け抜けた」といっても492ページ上下段の内容ですから、その駆け抜け方は半端ではなく、途中何度も手をつかまれ、足を引っかけられ、押し倒される。そこまでくるか?と言ってしまいたくなるような様々な出来事に足下をすくわれながらも、何度も起き上がりその人生を走り抜けていこうとする物語。
前半は「孤独」「孤立」「孤高」について問いかけ、
後半からは「からっぽ」がキーワードとなる。
こういう生き方が良いのかどうかは分からない。でもこういう生き方を選ぶしかなく、そしてそれを自ら選んだ少年。
どんなことがあっても結局は「優しかった」少年。彼が言う所の「帰る」場所は、すでにそこにはなかった。なぜなら、物理的には移動できても、時間までをさかのぼることはできないのだから。
それでも少年はきっと帰ることができたんだと思う。たぶん

雪梁舎美術館(新潟市)のアドレスはこちら
http://www.komeri.bit.or.jp/setsuryosha/
雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html
ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/
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